Visaデビットカードとクレジットカードの違い7選!使い分けのポイントを徹底解説

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Visaデビットカードとクレジットカード、どちらもキャッシュレス決済に便利なカードですが、その仕組みや特徴の違いについて、はっきりと説明できない方もいるのではないでしょうか。
「自分にはどちらのカードが合っているのだろう?」とお悩みの方もいるかもしれません。
この記事を読めば、Visaデビットカードとクレジットカードの明確な違いを理解し、ご自身のライフスタイルに最適な一枚を見つけることができます。
以下の内容についてご紹介します。
- Visaデビットカードとクレジットカードの7つの主な違い
- Visaデビットカードが利用できない具体的な場面
- あなたに合ったカードを選ぶための3つのポイント
それぞれのカードの特性を把握し、賢いカード選びに役立てましょう。
Visaデビットカードとクレジットカードはどう違う?主な違い7選
Visaデビットカードとクレジットカードは、見た目や使い方が似ていますが、その仕組みには大きな違いがあります。
特に重要な7つの違いを理解することで、それぞれのカードの特性を正確に把握できます。
Visaデビットカード | クレジットカード | |
|---|---|---|
支払いのタイミング | 即時引き落とし | 後払い |
審査の有無 | 原則なし | あり |
利用限度額 | 銀行口座の残高内 | 審査に基づく与信枠 |
ポイント還元率 | 還元がない場合もある | 比較的高還元の傾向 |
支払回数 | 1回払いのみ | 分割・リボ払い等が選択可能 |
海外キャッシング | 原則不可 | 可能 |
年齢制限 | 基本15歳以上(中学生を除く) | 原則18歳以上(高校生不可) |
これらの違いが、それぞれのカードのメリット・デメリットに直結します。
次の項目から、一つひとつの違いを詳しく見ていきましょう。
【違い1】支払いのタイミング:デビットは即時引き落とし、クレジットは後払い
最大の違いは、支払い代金が口座から引き落とされるタイミングです。
Visaデビットカードは、支払いと同時に指定の銀行口座から代金が即時引き落とされる「即時払い」の仕組みです。銀行口座の残高がなければ決済はできません。
一方、クレジットカードは、利用した金額が後日まとめて指定口座から引き落とされる「後払い」の仕組みです。カード会社が一時的に代金を立て替える形で、利用者は月に一度、定められた支払日に合計金額を支払います。
【違い2】審査の有無:デビットは原則審査なし、クレジットは審査あり
カード発行時の審査の有無も大きな違いです。
Visaデビットカードは、原則として発行時に審査がありません。これは、利用と同時に自身の口座から引き落とされるため、カード会社が代金を立て替えるリスク(貸し倒れリスク)がないためです。銀行口座を開設できれば、基本的に誰でも持つことができます。
対照的に、クレジットカードは発行前に必ず審査が行われます。後払いという性質上、カード会社は申込者の返済能力を確認する必要があるためです。収入や信用情報などが審査の対象となります。
【違い3】利用限度額の決まり方:デビットは口座残高、クレジットは与信枠
利用できる金額の上限、すなわち利用限度額の決まり方も異なります。
Visaデビットカードの利用限度額は、紐づけられた銀行口座の預金残高が上限となります。口座にある金額以上は利用できません。ただし、使いすぎ防止のために「1日あたり」「1回あたり」といった形で、自身で上限額を設定できる場合がほとんどです。
一方、クレジットカードの利用限度額は、カード会社の審査によって決定される「与信枠」の範囲内です。申込者の年収や信用情報に基づいて個別に設定され、口座残高とは関係なく利用できます。
【違い4】ポイント還元率:クレジットカードの方が高還元率の傾向
キャッシュレス決済の魅力の一つであるポイント還元ですが、両者で還元率に差が見られます。
一般的に、クレジットカードの方がVisaデビットカードよりもポイント還元率が高く設定されている傾向があります。カード会社によっては、特定の店舗で利用すると還元率が大幅にアップする特典も用意されています。
Visaデビットカードにもポイント還元やキャッシュバックが付帯するものはありますが、クレジットカードと比較すると還元率は控えめであったり、そもそも還元制度がなかったりするカードも存在します。お得さを重視する場合は、クレジットカードに分があると言えるでしょう。
【違い5】分割払い・リボ払いの可否:デビットは一括払いのみ
支払い回数の選択肢も、両者の大きな違いです。
Visaデビットカードの支払い方法は、口座からの即時引き落としであるため「1回払い(一括払い)」のみです。分割払いやリボ払いといった、支払いを複数回に分けることはできません。
対して、クレジットカードは1回払いに加え、「分割払い」「リボ払い」「ボーナス払い」など、利用者の状況に応じて柔軟な支払い方法を選択できます。高額な買い物をした際に、月々の支払い負担を調整できるのがクレジットカードの利点です。ただし、分割払いやリボ払いには手数料が発生する点に注意が必要です。
【違い6】海外キャッシングの可否:クレジットは可能、デビットは原則不可
海外で現地通貨が必要になった際のキャッシング機能にも違いがあります。キャッシングとは、カードを利用して現金を借り入れるサービスです。
多くのクレジットカードにはキャッシング枠が設定されており、海外のATMで現地通貨を引き出すことができます。
一方、Visaデビットカードには、クレジットカードのようなキャッシング機能は付帯していません。ただし、国際ブランド付きのデビットカードの場合、海外の提携ATMから自身の銀行口座の預金を引き出すことは可能です。これは借入れではなく、あくまで自分の預金を引き出す行為という点で異なります。
【違い7】年齢制限:デビットは15歳以上、クレジットは18歳以上
カードを申し込める年齢にも違いがあります。
Visaデビットカードは、多くの場合、中学生を除く15歳以上であれば申し込みが可能です。銀行によっては16歳以上と設定されていることもありますが、クレジットカードよりも若年層から持つことができます。
一方、クレジットカードの申し込み資格は、原則として高校生を除く18歳以上と定められています。後払いの契約であるため、デビットカードよりも高い年齢設定となっています。
Visaデビットカードはクレジットカードとして使える?使えない場面3選
Visaデビットカードは、Visaの国際ブランドが付いているため、世界中のVisa加盟店でクレジットカードと同じように利用できます。しかし、カードの仕組みの違いから、一部の店舗やサービスでは利用が制限される場合があります。
ここでは、Visaデビットカードが使えない、あるいは使いにくい代表的な場面を3つ紹介します。これらのケースを事前に把握しておくことで、支払い時のトラブルを避けることができます。
【使えない場面1】月額料金の支払い(一部サービス)
毎月継続的に支払いが発生する月額料金やサブスクリプションサービスの一部では、Visaデビットカードが利用できないことがあります。
これは、デビットカードが口座残高不足で引き落としができないリスクがあるため、継続的な支払いの登録を認めていない事業者がいるからです。ただし、近年ではデビットカード払いに対応するサービスも増えてきています。利用したいサービスがデビットカードに対応しているか、事前に公式サイトなどで確認することをおすすめします。
【使えない場面2】ガソリンスタンドや高速道路料金所(一部店舗)
ガソリンスタンドや高速道路の料金所など、一部の店舗ではVisaデビットカードの利用ができない場合があります。
ガソリンスタンドでは、給油量によって金額が変動するため、支払い時に与信(支払い能力の確認)を確保する仕組みが一般的です。即時引き落としのデビットカードではこの仕組みに対応できないことがあるためです。
また、高速道路の料金を支払うETCカードは、後払いが前提のサービスであるため、デビットカードではETCカードを発行することができません。
【使えない場面3】ホテルのデポジット(保証金)が必要な場合
海外のホテルなどでチェックイン時に求められるデポジット(保証金)の支払いには、Visaデビットカードが使えないことがあります。
デポジットは、宿泊料金以外の利用分を担保するためにカードの信用(与信枠)を一時的に確保するものです。デビットカードは即時引き落としが原則であり、クレジットカードのような与信枠がないため、この仕組みに対応できない場合があります。
デポジットとしてデビットカードを提示すると、保証金額が口座から即時に引き落とされてしまい、返金までに時間がかかるケースもあるため注意が必要です。
Visaデビットカードとクレジットカードはどっちがいい?選び方3つのポイント
Visaデビットカードとクレジットカード、それぞれに異なるメリットがあります。どちらを選ぶべきかは、個人のライフスタイルやお金に対する考え方によって異なります。
ここでは、自分に合ったカードを選ぶための3つのポイントを紹介します。これらのポイントを参考に、自身の使い方に最適なカードを見つけましょう。
【選び方のポイント1】使いすぎを防ぎたいならデビットカード
計画的にお金を使いたい方や、クレジットカードの使いすぎが心配な方には、Visaデビットカードが適しています。
デビットカードは銀行口座の残高の範囲内でしか利用できないため、支払い能力を超えて買い物をしてしまう心配がありません。利用すると即時に口座から引き落とされるため、現金の支出と同じ感覚で管理できます。家計簿アプリなどと連携すれば、支出管理がさらに容易になります。お金の管理をシンプルにしたい方にとって、安心して使える一枚です。
【選び方のポイント2】ポイント還元や特典を重視するならクレジットカード
楽天カード

常時1%、楽天市場で3%の高還元率なクレジットカード
公式サイトで申し込む- 基本のポイント還元率1.0%
- 楽天市場では3.0%のポイント還元率
- 提携店が多くポイントが貯めやすい
- 通常ポイントは有効期限が更新される
- 2枚目のカード発行可能
楽天カードの口コミ
日々の支払いで効率的にポイントを貯めたい方や、カードに付帯する特典を活用したい方には、クレジットカードがおすすめです。
一般的にクレジットカードはデビットカードよりもポイント還元率が高く設定されています。また、旅行傷害保険や空港ラウンジサービス、特定の店舗での割引など、多様な付帯サービスが魅力です。
これらの特典をうまく活用することで、年会費以上の価値を得ることも可能です。支払いの利便性だけでなく、お得さや付加価値を求めるなら、クレジットカードが有力な選択肢となるでしょう。
【選び方のポイント3】審査が不安な人・18歳未満の人はデビットカード
クレジットカードの審査に通るか不安な方や、18歳未満の方には、Visaデビットカードが最適な選択肢です。
デビットカードは原則として審査がないため、収入が不安定な学生や主婦(主夫)の方でも申し込みやすいのが特徴です。多くは15歳(中学生を除く)から発行できるため、初めて持つキャッシュレス決済手段としても適しています。
クレジットカードの申し込み条件を満たせない場合でも、デビットカードであればVisa加盟店でのキャッシュレス決済をすぐに始めることができます。
まとめ
Visaデビットカードとクレジットカードは、支払いのタイミングや審査の有無、利用限度額など多くの点で異なります。
Visaデビットカードは、銀行口座から即時引き落とされるため、現金感覚で支出管理ができ、使いすぎを防ぎやすいのが最大のメリットです。原則審査がなく、15歳から持てるため、初めてのキャッシュレス決済にも適しています。
一方、クレジットカードは後払いの利便性に加え、高いポイント還元率や旅行保険などの豊富な付帯サービスが魅力です。分割払いやリボ払いなど、柔軟な支払い方法も選択できます。
どちらが良いかは一概には言えず、ご自身のライフスタイルやお金の管理方法に合わせて選ぶことが重要です。この記事で解説した違いを参考に、あなたにとって最適な一枚を見つけてください。
よくある質問
Q.VisaデビットカードとクレジットカードはATMでの引き出しに違いはありますか?
はい、違いがあります。Visaデビットカードの多くはキャッシュカードと一体型になっており、銀行のATMで自身の口座から現金を引き出すことができます。
一方、クレジットカードで現金を引き出す場合は「キャッシング」という借入れサービスになります。利用には別途審査が必要で、利息が発生します。デビットカードでの引き出しは自身の預金、クレジットカードは借入れという根本的な違いがあります。
Q.デビットカードとクレジットカードの見分け方はありますか?
デビットカードは、多くの場合カードの表面または裏面に「DEBIT」という文字が印字されています。また、銀行キャッシュカードと一体型の場合は、銀行名が大きく目立つデザインが一般的です。
クレジットカードの場合は、カード固有の名称(例:ゴールド、プラチナ等)や、発行会社名(三井住友カード、楽天カード等)が強調されます。
もし手元にあるカードがどちらか分からない場合は、発行元の公式サイトでカード名称を検索することをお勧めします。
Q.デビットカードで残高があるのに使えない原因は何ですか?
口座残高があるにもかかわらずデビットカードが使えない場合、主に2つの原因が考えられます。
1つ目は、カード会社や自身で設定した利用限度額(1回あたり・1日あたりなど)を超えている可能性です。高額な決済をする際は、事前に限度額を確認しましょう。
2つ目は、ガソリンスタンドや一部の月額料金サービスなど、デビットカード払いに対応していない店舗やサービスで利用しようとしている場合です。