【注目株】三菱重工業(7011)株価はほぼ変わらずで、予想PERは46.1倍、予想配当利回り0.7%となった
1はじめに
三菱重工業が示した最新の株価動向と、過去最高を記録した業績の詳細、そして将来への展望について、深掘りした情報をお届けします。同社の財務状況、成長戦略、配当政策に至るまで、多角的な視点からその実像に迫ります。
2三菱重工業の最新の株価動向と1年前の比較
三菱重工業(7011)は機械セクターに属し、2025年6月17日時点の最新株価は3569.0円でした。これは前日比で▲0.36%下落したものの、特筆すべきは2024年6月17日の1610.5円と比較して、株価が+121.61%と大幅に上昇している点です。過去1年間で同社株価が堅調な上昇トレンドを示していることが分かります。
3三菱重工業の最新決算の内容からみる予想PERと予想配当利回り
三菱重工業の2025年3月期決算では、売上収益5兆271億円、税引前利益3745億円、親会社株主に帰属する当期利益2454億円、EPSは73.04円を計上しました。
2026年3月期の業績予想では、売上収益が5兆4000億円(対前年度比+7.4%)、税引前利益は4000億円の対前年度比+6.8%と、増収増益を予測。
これに伴い、EPSは77.43円に増加する見込みで、予想PERは46.1倍、予想配当利回りは0.7%となります。年間配当金は23.00円(実績)から24.00円(予想)への増配が計画されています。
4三菱重工業の今後の注目点
三菱重工業は2025年3月期に過去最高の受注高7兆712億円、売上収益5兆271億円、当期利益2619億円を達成しました。特に事業利益は3,831億円と前年を大幅に上回り、エナジー、プラント・インフラ、航空・防衛・宇宙セグメントの好調が寄与しています。
財務健全性も改善し、2026年3月期にはさらなる増配を計画しており、引き続き増益傾向が続くか注目されます。
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泉田 良輔CMA/一種外務員資格
慶應義塾大学卒業後、日本生命やフィデリティ投信にて証券アナリストやポートフォリオマネージャーとして従事。現在は株式会社モニクルリサーチ代表取締役。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)