リコー(7752)の株価は前日比+2.70%。予想PER13.3倍、予想配当利回り3.1%へ
1はじめに
リコーの最新の株価動向、詳細な決算内容、そして事業セグメント別のパフォーマンスは、同社の現在の立ち位置と将来の展望を理解する上で不可欠です。
今回は、リコーの最新の株価を見つつ、多角的な側面を深掘りし、その経営戦略と市場での位置づけを明らかにします。
投資家のみならず、企業戦略に関心のある読者に関心を持っていただければ幸いです。
2リコー(7752)の株価動向
リコー(7752)の株価は、2025年06月17日に1310.5円となりました。これは対前日比+2.70%の上昇を示しています。
一方で、1年前の2024年06月17日の株価1337.0円と比較すると、▲2.00%の下落という結果です。
1年間の株価と比較するとほぼ変わらずといったところです。
3リコー(7752)の最新決算概要と予想PERと配当利回り
リコーは2025年5月14日に2025年3月期の連結決算を発表しました。
売上高は2兆5278億76百万円、営業利益は638億29百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は457億9百万円、1株当たり当期純利益(EPS)は78.11円でした。
また、2026年3月期の業績予想では、売上高は2兆5600億円(対前期比+1.3%)、営業利益は800億円(同+25.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は560億円(同+22.5%)、1株当たり当期純利益(EPS)は98.39円を見込んでいます。
配当は、実績38.00円に対し、予想40.00円で、これに基づくと予想PERは13.3倍、予想配当利回りは3.1%となります。
4リコー(7752)の経営成績の概況
リコーグループは、プロセスオートメーション、ワークプレイスエクスペリエンス、ITサービスの3領域に注力し、デジタルサービス売上高の着実な増加を達成しました。
オフィスプリンティング事業では、エトリア株式会社の設立などと同時に構造改革を進め、効率化とサプライチェーンの最適化を図っています。
5リコー(7752)のセグメント別業績分析
リコーのセグメント別業績では、デジタルサービスが売上高1兆9301億円(前年比+4.2%)と最も大きく、セグメント利益322億円、利益率1.7%を記録しました。収益性に課題が残ります。
また、グラフィックコミュニケーションズが売上高2926億円(前年比+11.6%)、利益231億円、利益率7.9%を計上。
加えて、デジタルプロダクツは外部顧客向け売上高は1570億円(前年比+63.7%)と大幅な増収となり、セグメント売上高は5846億円となっています。セグメント利益は287億円、利益率4.9%を達成しました。
一方で、インダストリアルソリューションズとその他セグメントはそれぞれ損失を計上しており、セグメント間の収益性の差が明確に現れています。

泉田 良輔CMA/一種外務員資格
