【ニンテンドースイッチ2販売熱量高】任天堂(7974)の株価は対前日比+4.14%の大幅上昇。予想PER48.3倍、予想配当利回り1.0%へ

泉田 良輔CMA/一種外務員資格
1はじめに
本記事では、世界的なエンターテインメント企業である任天堂(7974)の最新の財務情報と市場動向についてみていきます。
株価の現状から、詳細な決算内容、さらには事業セグメントの概況まで、多角的な視点から分析した結果をまとめました。
同社の現在の立ち位置と今後の展望を理解するためにお役に立てていただければ幸いです。
2任天堂株価の最新動向
任天堂(7974)の株価は、2025年6月17日時点で12440.0円を記録しました。これは前日比で+4.14%の上昇という結果です。
さらに注目すべきは、1年前の2024年6月17日の株価8482.0円と比較した場合、驚異的な+46.67%の大幅な上昇を示している点です。
同社は東京証券取引所の「その他製品」業種に分類されており、これらのデータは市場における同社の堅調なパフォーマンスを示しています。
3任天堂の最新決算と業績予想
任天堂の最新決算短信は2025年5月8日に発表されました。
2025年3月期の売上高は1兆1649億円、営業利益は2825億円、親会社株主に帰属する当期純利益は2788億円、EPSは239.47円でした。
また、2026年3月期の業績予想では、売上高は1兆9000億円で対前年度比+63.1%の増収、営業利益は3200億円で同+13.3%の増益を見込んでいます。
また、一株当たり年間配当金は、実績の120円から予想129円へと増額されており、これら会社予想から算出される予想PERは48.3倍、予想配当利回りは1.0%となります。
4任天堂決算短信に見る経営成績のポイント
任天堂の経営成績においては、Nintendo Switchビジネスの堅調な推移が特筆されます。「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」や「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」などの新作が好調を維持し、発売から9年目を迎えたプラットフォームの安定性を示しました。
一方で、前期の大型タイトルのハンドなどもあり、ハードウェア販売台数は1080万台(前期比31.2%減)、ソフトウェア販売本数は1億5541万本(前期比22.2%減)と減少しました。
デジタルビジネスおよびモバイル・IP関連収入も映画関連の売上減少により減少しましたが、営業利益は2825億円を計上し、強固な財務基盤を維持しています。
5任天堂の単一セグメント経営とその業績
任天堂は、決算短信において単一セグメントとして事業を報告しており、特定の事業セグメントごとの売上高や利益の開示は行っていません。
6監修者コメント
「Nintendo Switch 2」が購入できるのか、できないのかなど、ユーザーはハラハラドキドキしているのが現状ではないだろうか。
本日は、同プラットフォームへの引き続き高い期待感から、株価は堅調に推移。過去1年のパフォーマンスも日本株式全体が軟調に進む中、独特な株価形成をしていて、日本株の中でもユニークな存在となっている。引き続き、「ニンテンドースイッチ2」の動向から目が離せない。
