JFEホールディングス(5411)の株価動向はほぼ変わらずの前日比▲0.47%下落。予想PER14.3倍、予想配当利回りは4.7%へ
1はじめに
JFEホールディングス(5411)の最新の株価動向と業績、さらに決算短信から読み取れる経営状況を詳細に分析します。同社の現状を多角的に捉えることで、今後の展開を理解するための重要な情報を提供します。
2JFEホールディングスの最新の株価動向と1年前の比較
JFEホールディングス(5411)の株価は、2025年6月17日時点で1684.0円となりました。これは前日比で▲0.47%の下落です。
また、1年前の2024年6月17日の株価2268.5円と比較すると、▲25.77%の下落となっています。同社は東京証券取引所の鉄鋼業に分類されます。
3JFEホールディングスの最新決算の内容からみる予想PERと予想配当利回り
JFEホールディングス(5411)の2025年3月期決算は、売上高4兆8596億47百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は918億67百万円、一株当たり当期純利益は144.43円でした。
また、2026年3月期の業績予想では、売上高4兆7500億円(対前年度比▲2.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益750億円(同▲18.4%)、一株当たり当期純利益117.92円を見込んでいます。
これに基づくと、予想PERは14.3倍、予想配当利回りは4.7%となります。
配当は、2025年3月期実績の100円から2026年3期予想では80円に減額されています。
4JFEホールディングスの今後の注目点
JFEホールディングスは、国内需要の低迷や海外鋼材市況の悪化などにより、全体的に減益となりました。特に鉄鋼事業が苦戦し、販売数量の減少だけではなく、棚卸資産評価差が一過性の減益要因となっています。
一方で、エンジニアリング事業は売上収益が過去最高を更新するも、洋上風力案件の遅れが利益に影響。
商社事業も減収減益となりました。しかし、土地売却益などの一過性収益が減益幅を一部緩和しました。
今後の焦点は、鉄鋼事業の構造改革と価格改善、エンジニアリング事業の収益性改善、そして国内・海外市場の動向が挙げられます。
5監修者コメント
日本製鉄のUSスチールの買収が承認されるなど、日本の製鉄業への注目が集まっている。一方で、国内外の需要や海外鋼材市況の環境は引き続き楽観を許さない。
国内需要の低迷だけではなく、中国の周辺国への輸出拡大なども含めて、ローカルでの戦い方をグローバルで見て行かなくてはならない。
日本の製鉄業が今後、海外、もっというと各国や地域でどのような買収戦略を展開するかに注目だ。

泉田 良輔CMA/一種外務員資格
