東京エレクトロン(8035)の株価は前日比+3.00%上昇。株価は1年で調整も足元反発トレンドで予想PERは20.0倍、予想配当利回りは2.5%
1はじめに
本記事では、半導体製造装置のリーディングカンパニーである東京エレクトロン(8035)について、最新の株価動向から決算情報、そして事業セグメントごとの詳細な分析までを深掘りします。
同社の現状が、半導体市場の今後の動向を読み解く上でどのような示唆を与えてくれるのか、具体的なデータに基づき多角的に検証していきます。
2東京エレクトロンの株価動向
東京エレクトロン(8035)の株価は、2025年6月17日に24720.0円を記録しました。これは前日比+3.00%の上昇です。
一方で、2024年6月17日の34920.0円と比較すると、年間では▲29.20%の下落となりました。
同社は電気機器業に分類されており、半導体産業への期待感から短期的には上昇を見せたものの、長期的には調整局面にあることが伺えます。今後の市場全体の動きとともに、株価の推移が注目されます。
3東京エレクトロンの決算概要と業績予想
東京エレクトロンは2025年4月30日に2025年3月期決算を発表しました。
売上高2兆4315億68百万円、営業利益6973億19百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5441億33百万円、EPSは1182.40円でした。
また、2026年3月期の業績予想では、売上高は対前年比+6.9%増の2兆6000億円、営業利益は同+4.3%増の7270億円を見込んでいます。
年間配当金は、実績の592.00円から予想では618.00円に増加する見込みで、最新株価に基づくと、予想PERは20.0倍、予想配当利回りは2.5%です。
4東京エレクトロンの経営成績と戦略
2025年3月期は、世界的な金融引き締めや地政学的リスクの影響を受けつつも、生成AI向け半導体需要の増加がロジック・ファウンドリおよびメモリ市場を牽引し、東京エレクトロンの売上高・利益ともに増加しました。
同社は、半導体市場の回復基調に乗り、顧客への積極的な装置納入と効率的な生産体制の維持が業績に寄与しています。
また、先端ロジック分野への注力や研究開発投資の継続により、将来の成長機会を捉え、技術的優位性の確立を目指す戦略を推進しています。
また、自己資本比率が70%を超えるなど、財務基盤の健全性も維持されており、安定的な株主還元も重視する方針です。
5東京エレクトロンの事業セグメント別分析
東京エレクトロンの2025年3月期決算における事業セグメント別分析では、半導体製造装置事業の単一セグメントとなっています。
6監修者コメント
過去1年で見ると、一時的には1万7000円を割れる場面もあったものの、足元は反転し、再度2万4000円台をつけている。
生成AIでの半導体需要は引き続き強いトレンドの可能性はあり、短期的な需給の調整はあるものの、引き続き半導体産業への注目度は高い。
株価としては調整したものの、再度エントリーしたい投資家も多いであろう。4‐6月期決算内容に注目が集まる。

泉田 良輔CMA/一種外務員資格

MeChoice編集部
