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三菱商事(8058)が前日比▲0.19%下落、配当利回り3.9%に 中東情勢の緊迫化で小動きにとどまる

三菱商事(8058)が前日比▲0.19%下落、配当利回り3.9%に 中東情勢の緊迫化で小動きにとどまる

1はじめに

国内外で多角的なビジネスを展開する三菱商事。その最新の株価動向から、決算で示された業績見通し、そして経営陣が発表した戦略の概況まで、押さえておくべき重要な情報がここに集約されています。

2三菱商事の最新の株価動向と1年前の比較

三菱商事(8058)の株価は、2025年6月23日に2808円となりました。前日営業日と比較して▲0.19%の下落です。さらに、2024年6月24日の3048円からは▲7.87%の下落となっています。東証での業種は卸売業に分類されています。

3三菱商事の最新決算の内容からみる予想PERと予想配当利回り

三菱商事(8058)は、2025年5月2日に2025年3月期の決算短信を発表しました。2025年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は9507億900円、一株当たり当期純利益(EPS)は236.97円でした。

一方、2026年3月期の業績予想では、親会社株主に帰属する当期純利益は7000億円と、対前年度比▲26.4%の減少が見込まれています。配当については、2025年3期の実績が100.00円、2026年3月期の予想は110.00円となっています。これらの情報に基づくと、最新の株価からの予想PERは15.0倍、予想配当利回りは3.9%です。

4三菱商事の今後の注目点

三菱商事の経営成績は、収益・売上総利益の減少が顕著で、特に取引数量の減少やローソン持分法適用化、豪州原料炭事業の販売減が影響しました。当期純利益も前年度の海外発電事業売却益の反動や持分法投資損益の減少により微減となりました。

一方で、食品産業セグメントは大幅増益を達成しています。財政状態では総資産が減少したものの、親会社所有者帰属持分は増加。キャッシュ・フローは営業活動が好調、投資・財務活動は支出超過となっています。今後の業績動向は、これら事業構造の変化と各セグメントの収益力に左右されるでしょう。

5監修者コメント

米国がイランの核施設を攻撃したことで地政学リスクの高まりが意識されています。資源高やホルムズ海峡封鎖による海上輸送運賃の上昇などが予想されますが、こうした動きが三菱商事をはじめとする商社セクターにどのような影響を及ぼすかが注目されています。

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高原祥子執筆者

高原祥子記者

立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。
企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
MeChoice編集部監修者

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