ソニーグループ(6758)の株価は前日比+1.53%上昇・4000円の壁厚く、大規模な自社株買いが下支え
1はじめに
本記事では、ソニーグループ(6758)の最新情報を深掘りし、その株価動向、直近の決算概要、そして今後の事業展開における重要なポイントを解説します。
2ソニーグループの最新の株価動向と1年前の比較
ソニーグループ(6758)の株価は、2025年6月24日時点で3584円です。これは前日比+1.53%の上昇となりました。また、2024年6月24日の1年前の株価2585円と比較すると、+38.6%の大幅な上昇を見せています。同社は東京証券取引所の電気機器業種に分類されます。
3ソニーグループの最新決算の内容からみる予想PERと予想配当利回り
ソニーグループ(6758)の2025年3月期決算は2025年5月14日に発表されました。2025年3月期の売上収益は12兆9570億6400万円、営業利益は1兆4071億6300万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は1兆1416億円、1株当たり当期利益(EPS)は188.71円でした。
2026年3月期の業績予想では、売上収益が11兆7000億円(対前年比▲2.9%)、営業利益が1兆2800億円(対前年比+0.3%)、親会社の所有者に帰属する当期利益が9300億円(対前年比▲12.9%)とされています。
配当については、2026年3月期の1株当たり年間配当金は25.00円が予想されています。これらの情報から算出した予想PERは18.9倍、予想配当利回りは0.7%となります。
4ソニーグループの今後の注目点
ソニーグループの2026年3月期は、金融分野を除く連結業績が好調なスタートを切り、ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野とイメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野が利益成長を牽引する見通しです。
また、2025年10月1日を効力発生日とする金融事業のパーシャル・スピンオフ計画には大きな注目が集まっています。
加えて、最大1億株(2500億円)の自己株式取得枠の設定は、株主還元と資本効率向上への強い意思を示しており、今後の資本政策からも目が離せません。
5監修者コメント
ソニーグループ株は、前日比+1.53%高の3584円で取引を終え、4日ぶりの反発となりました。5月29日につけた高値の4035円からは11%以上低い水準で推移し、4000円台の回復には至っていません。
一方で、同社が発表した最大1億株(取得総額2500億円)を上限とする大規模な自己株式取得が株価の下支え要因となっているとみられます。

高原祥子記者
