NTT (9432) の株価は前日比▲0.7%下落・終値ベースで5月8日以来の150円割れ、予想PER11.9倍、配当利回り3.5%
1はじめに
今日の企業分析では、NTT(日本電信電話)に焦点を当てます。同社の最新の株価動向、発表された決算短信から読み取れる業績、そして今後の成長戦略について、多角的に掘り下げていきます。
2日本電信電話の最新の株価動向と1年前の比較
NTT(9432)の株価は、情報・通信業に分類される同社の最新の株価が2025年6月25日時点で149.9円となりました。これは対前日営業日比で▲0.7%の下落を示しています。また、1年前の2024年6月25日の株価150.9円と比較しても、▲0.7%の下落となりました。
3日本電信電話の最新決算の内容からみる予想PERと予想配当利回り
NTT(9432)は、2025年5月9日に最新の決算短信を発表しました。2025年3月期の実績では、売上高は13兆7047億2700万円、営業利益は1兆6495億7100万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1兆1600万円、1株当たり当期純利益(EPS)は11.96円でした。
2026年3月期の業績予想では、増収増益を見込んでおり、これに基づくと予想PERは11.9倍、予想配当利回りは3.5%となります。
4日本電信電話の今後の注目点
NTTの今後の注目点としては、まずIOWN構想のさらなる進展と国際展開が挙げられます。データセンター基盤の拡張やAIを活用したソリューション開発など、データ・ドリブン社会への貢献に向けた投資戦略も重要です。
また、15期連続増配を予定している株主還元策や、外国人役員の選任によるグローバルガバナンス強化の動向も注目されます。中期経営戦略「New value creation & Sustainability 2027 powered by IOWN」に基づく各事業セグメントの具体的な取り組みにも注目が集まります。
5監修者コメント
NTTの株価終値は149.9円と5月8日以来の150円割れとなりました。5月30日につけた160.6円の高値からは6.7%下落しています。
NTTドコモによる住信SBIネット銀行のTOBで、両社の強みを生かした新たな金融サービスの創出とシナジーが期待されるほか、NTTデータグループの親子上場解消による意思決定の迅速化や経営効率の向上が見込まれるなど、好材料が多かったものの、出尽くし感から足元は方向感を欠いて推移しています。

MeChoice編集部
