三菱商事(8058)が6日ぶり反発・前日比+3.00%の大幅高、予想配当利回りは3.8%に
1はじめに
本記事では、大手総合商社である三菱商事(8058)の最新の株価動向から決算詳細、そして今後の注目すべき点までを深掘りします。市場における同社の位置付けや業績の背景にある要因を、データに基づき分析することで、多角的な視点から企業の実像に迫ります。
2三菱商事の最新の株価動向と1年前の比較
三菱商事(8058)の株価は、2025年6月26日時点で2854円と、前日比+3.07%の上昇となりました。一方で2024年6月26日の株価3135円と比較すると、8.96%の下落となっています。
3三菱商事の最新決算の内容からみる予想PERと予想配当利回り
三菱商事(8058)の最新の決算が2025年5月2日に発表されました。2025年3月期の連結業績は、収益が18兆6176億円で前年比▲4.9%減、税引前利益は1兆3934億円で同+2.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益は9507億円で同▲1.4%減となりました。1株当たり当期純利益(EPS)は236.97円です。
一方、2026年3月期の連結業績予想では、純利益は7000億円と前年比▲26.4%減を見込んでおり、1株当たり当期純利益(EPS)は186.74円です。配当については、2025年3月期の実績が100.00円であったのに対し、2026年3月期は110.00円を予想しています。これらの情報に基づくと、現在の株価2854円から算出される予想PERは15.3倍、予想配当利回りは3.8%となります。
4三菱商事の今後の注目点
収益は減少しているものの、事業ポートフォリオの調整や有価証券売却益等により利益水準を維持しています。特に、食品産業部門の大幅な増益は注目に値します。一方で、エネルギー関連事業の市況下落や電力ソリューション部門における減損損失は今後の課題として認識されます。
資産構成においては、ローソン持分法適用会社化に伴う変動があり、キャッシュ・フローは自己株式取得や投資活動により変動しています。また、持続的な利益成長を目指す「累進配当」方針と自己株式取得による株主還元姿勢は、今後の株価を考える上で重要な要素となるでしょう。
5監修者コメント
今日は5日続落からの反動で前日比+3%の反発となりました。累進配当の方針や4%近い配当利回りなどが好感され、押し目の場面では買いが入りやすくなっています。

MeChoice編集部
