JFEホールディングス(5411) が前日比▲0.1%安と小反落、割安感と4%台の配当利回りが株価を下支え
1はじめに
本記事では、JFEホールディングス(5411)の最新の株価動向と、発表された決算短信から読み取れる企業の実態に迫ります。現在の市場における同社の位置づけと、今後の事業展開を理解するための一助となる情報を提供します。
2JFEホールディングスの最新の株価動向と1年前の比較
JFEホールディングス(5411)の株価は、2025年7月14日時点で1806.5円と、前日営業日と比較して▲0.1%の下落となりました。また、1年前の2024年7月16日の株価2340円と比較すると、▲22.8%の下落を記録しています。同社は東京証券取引所の鉄鋼業に分類されます。
3JFEホールディングスの最新決算の内容からみる予想PERと予想配当利回り
JFEホールディングス(5411)は、2025年5月8日に発表された決算短信によると、2025年3月期の売上収益は4兆8596億4700円、親会社の所有者に帰属する当期利益は918億6700万円、1株当たり当期純利益(EPS)は144.43円でした。
一方、2026年3月期の業績予想では、売上収益は前年度比▲2.3%減、親会社の所有者に帰属する当期利益は同▲18.4%減を見込んでいます。1株当たり年間配当金は、2025年3月期実績の100円に対し、2026年3月期は80円としています。最新の株価を基にした予想PERは15.3倍、予想配当利回りは4.4%です。
4JFEホールディングスの今後の注目点
2025年3月期は国内外の需要低迷や中国からの廉価な鋼材輸出増加などにより、減益となりました。特に主力である鉄鋼事業は、海外市況の悪化や販売数量の減少で苦戦しています。エンジニアリング事業は増収も利益は減少し、商社事業も減収減益です。
今後の見通しとしては、2026年3月期は粗鋼生産量の減少が見込まれるものの、高炉バンキング等の効率化と「量から質への転換」により、鉄鋼事業およびグループ全体の事業利益は改善する見込みです。
5監修者コメント
今日の株価終値は前日比▲0.1%と、小反落となりました。トランプ関税の影響によって事業環境について厳しい見方がある一方で、PBR(株価純資産倍率)が0.5倍を割り込む水準にあり、資産価値から見た割安感や、4%台という配当利回りの高さが株価の下支え要因となっているとみられます。

MeChoice編集部
