本記事では投資初心者の方がスムーズに投資の世界に入れるよう、何から始めるべきかについてまとめています。

また、投資初心者の方が知っておくべき基礎知識やテクニック、株式投資や投資信託のしくみやメリットなど、投資のイロハについても解説しています。

投資の事始めとしてぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 投資初心者は何から始めるべきか
  • 投資初心者におすすめの投資の種類
  • 投資初心者におすすめの金融機関(証券口座)
INDEX
1.
投資初心者は何から始めるべき?いくらから始められる?おすすめの証券会社は?
1-1.
1. 証券口座を開設する
1-2.
2. 投資商品を購入する
1-3.
3. 本や経済ニュースなどをもとにポートフォリオを組む
2.
投資の初心者が最初に知っておくべき4つのこと
2-1.
1. 少額から始める
2-2.
2. 分散投資
2-3.
3. 長期投資
2-4.
4. NISAとiDeCo
3.
初心者におすすめの投資の種類は?目的別に2つの金融商品を紹介
3-1.
1. 投資信託
3-2.
2. 株
4.
【コラム】不動産投資は初心者におすすめ?
5.
投資の初心者におすすめのファンド(投資信託)3選
5-1.
1. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
5-2.
2. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
5-3.
3. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)

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投資初心者は何から始めるべき?いくらから始められる?おすすめの証券会社は?

「投資に興味はあるけども、何から手を付ければ良いのかわからない・・・」

本章ではこのような方に向けて、投資の始め方を3つのステップで解説していきます。

1. 証券口座を開設する

投資を始めるにあたってまず必要となるのが証券口座の開設です。

株であれ投資信託であれ、投資商品は証券口座を通じて購入することになります。

証券口座は銀行や証券会社で開設できます。

証券口座を開設できる金融機関は数多くありますが、なかでもおすすめなのはネット証券です。

ネット証券は口座開設から取引までオンラインで完結する証券会社で、店舗やスタッフを抱える店舗型証券よりも手数料が割安な傾向にあります。

口座開設も無料でできるので、まずは楽天証券やSBI証券などの人気証券会社から検討してみると良いでしょう。

なお、「MeChoice編集部厳選!おすすめのネット証券4社を徹底比較」ではMeChoice編集部おすすめの証券会社を紹介しています。

証券会社選びに迷った方はぜひ参考にしてください。

2. 投資商品を購入する

証券口座開設後は金融商品を購入します。

投資商品には株、債券、投資信託などがあります。

初心者であれば投資信託からまずは検討してみると良いでしょう。

投資信託はプロに資金の運用をおまかせできる投資商品です。

投資家は自身の運用方針にあった商品を購入するだけで、投資先の選定や運用銘柄の入れ替えなどをプロの投資家におまかせできます。

「投資の初心者におすすめのファンド(投資信託)3選」ではMeChoice編集部がおすすめする投資信託を紹介しています。

興味のある方はぜひ参考にしてください。

3. 本や経済ニュースなどをもとにポートフォリオを組む

投資信託や株は長い目線で保有していくことが大切になります。

しかし、経済の変化等によって、保有している株や投資信託の評価が変わった場合は手放すことも考えましょう。

なお、投資の世界では保有している金融商品の組み合わせのことをポートフォリオをいいます。

適宜金融商品を売買することでポートフォリオを適切に管理することは投資の基本です。

ポートフォリオを適切に管理するための基準をもつためにも、日々の情報収集は重要となります。

日々の経済ニュースのチェックや本で知識を吸収することで投資のレベルを日々向上させていきましょう。

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投資の初心者が最初に知っておくべき4つのこと

初心者が投資を始めるにあたって、まずは以下の4つを知っておくと良いでしょう。

いずれも効率的かつ低リスクな資産形成に必要な知識、テクニックです。

  • 少額から始める
  • 分散投資
  • 長期投資
  • NISAとiDeCo

それぞれくわしく紹介していきます。

1. 少額から始める

投資は少額から始めることが大切です。

投資初心者は知識や経験の少なさから思わぬミスをしてしまう可能性があります。

最初から大きな資金を投資に充ててしまうのは危険といえるでしょう。

投資信託なら100円、株も証券会社によってはワンコインで購入できます。

まずは少額から初めて、慣れてきたら少しずつ投資額を増やすことをおすすめします。

2. 分散投資

分散は投資の基本です。

投資先を分散することでリスクを低減できます。

たとえば、地域分散の例を考えてみましょう。

日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパの株も購入すれば、特定の国の株式相場が下がった局面でも損失のダメージを小さくできます。

銘柄も同様です。

特定の企業に資金を集中させてしまうと、その企業の株価が大きく下落した場合に損失のダメージも大きくなってしまいます。

より多くの企業に投資することでリスクを分散させるようにしましょう。

3. 長期投資

長期で運用することも投資の基本テクニックです。

株や投資信託を短期で売買すれば、その分手数料がかさみます。

手数料がかさめば、運転資金がその分減少するため、複利効果を得にくくなります。

複利効果とは、元手から得た収益を再び運転資金として再投資することで、資金と利益が雪だるま式にふくらんでいく効果のことです。

また、株式投資のリスクは投資期間に応じて減少します。

この点も長期投資のメリットと言えるでしょう。

4. NISAとiDeCo

投資を始めるのであればNISAとiDeCoはぜひとも活用したいところです。

NISAは年間360万円分の投資から得られる利益が非課税となる制度です。

通常、投資の利益には約20%の税金がかかるので、ぜひ活用したいところです。

なお、NISAには成長投資枠とつみたて投資枠の2種類があります。

両制度の内容は異なるものの、併用可能です。

  成長投資枠 つみたて投資枠
年間投資枠 240万円 120万円
保有限度額※ 1200万円 1800万円
投資対象 上場株式・投資信託等 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

※両制度併用時はあわせて1800万円まで

また、iDeCoは毎月の掛金で投資信託を運用できる私的年金制度です。

毎月5000円からスタートでき、積み立てた掛金と利益は60歳以降に年金として受け取れます(掛金の上限は職業等によって異なる)。

また、掛金は全額所得控除の対象なので、節税対策となるほか、通常約20%の税がかかる利益も非課税となります。

ただし、あくまで私的年金であることから、60歳になるまでの引き出しは原則できない点に注意が必要です。

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初心者におすすめの投資の種類は?目的別に2つの金融商品を紹介

ここでは投資初心者の方に向けておすすめの投資の種類を紹介します。

目的別に2タイプの投資商品を紹介するので、ぜひ検討してみてください。

1. 投資信託

投資信託は金融のプロが投資を代行してくれる投資商品です。

そのため、とくに投資初心者の方におすすめです。

投資家は投資したいアセット(株や債券など)や地域(米国、先進国など)を決めて、あとはその方針に合った商品を購入するだけでOK。

銘柄の売買やポートフォリオの管理といった作業は運用会社のファンドマネージャー(投資のプロ)が代行してくれます。

なお、投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。

なかでもインデックスファンドは運用コストが安いので初心者向きです。

インデックスファンドとは特定の指標に連動した投資成果を目指すタイプの投資信託です。

なかには日経平均株価などの株価指数に連動した投資成果を目指す商品もあり、特定の国や地域、世界の株式市場などにまるごと投資したい方にもおすすめです。

アクティブファンドはファンドマネージャーが銘柄を厳選して運用するタイプの投資信託です。

インデックスファンドよりもコストが高く、ハイリスク・ハイリターンであることが特徴となっています。

2. 株

株は企業が資金調達のために発行する有価証券です。

投資家は株を購入することで、企業に資金を提供します。

企業は調達した資金で事業を行い、得られた利益を投資家に分配することになります。

これが株のしくみです。

株には利益の分配である配当のほか、定期的に行う株主優待などのメリットがあります。

なかでも株価(価格)の変動による値上がり益は株式投資最大の魅力とも言えるでしょう。

会社の経営成績が好調であるなどの理由で、その会社の株の人気(需要)が高まれば、株価は10倍にも100倍にもなることがあります。

たとえば、100万円をA社の株に投資して、株価が100倍になれば、1億円相当の資産に化けたことになるのです。

莫大なリターンが期待できるのは株式投資の醍醐味と言えるでしょう。

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【コラム】不動産投資は初心者におすすめ?

投資初心者がいきなり不動産投資を始めることはおすすめできません。

不動産投資は他の金融商品と比較して初期投資額が大きく、かつ膨大な知識が必要とされます。

投資初心者が始めるにはハードルとリスクが高いと言えるでしょう。

それでも不動産に投資したい方には不動産投資信託(REIT)がおすすめです。

不動産投資信託(REIT)は投資家から集めたお金をプロが不動産投資で運用する金融商品です。

投資信託(REIT)あれば1万円などの少額からスタートできるほか、投資判断や煩雑な手続きはプロが代行してくれるので、初心者でも安心して始められるでしょう。

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投資の初心者におすすめのファンド(投資信託)3選

第2章で紹介した投資信託の商品数は約6000本におよびます。

何の基準も持たずに運用商品を選ぶことは難しいといえるでしょう。

また、投資初心者であれば選定基準を設けることも難しいはずです。

そこで本章では世の中で人気の高い商品のなかからMeChoice編集部がおすすめする投資信託を3本紹介します。

運用商品選びに困っている方はぜひ参考にしてください。

1. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は世界全体の株式市場の値動きに連動させることを目指す投資信託です。

全世界を投資対象とすることから、特定の国の相場の影響を受けにくく、比較的安定した運用が期待できます。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」で1位に選ばれた投資信託で、「オルカン」の名でもよく知られています。

2. eMAXIS Slim先進国株式インデックス

eMAXIS Slim先進国株式インデックスは先進国の株式市場に投資する投資信託です(日本をのぞく)。

先進国の株式をバランス良くパッケージしています。

一般的に先進国の株式相場はブラジル、台湾などの新興国と比較して値動きが安定していると言われています。

3. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは時価総額が大きい米国の優良企業500社から構成される株価指数「S&P500」に連動した値動きを目指す投資信託です。

米国株式市場全体の景気や値動きに投資したい方に向いています。

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投資の初心者におすすめの本は?

投資の初心者だからといって必ずしも本を読む必要はありません。

株や投資信託は証券口座を開設すればすぐに購入できます。

また、株や投資信託の成績、経済の行方は誰にもわかりません。

日々の経済ニュースや実生活をもとに株や投資信託を購入していくことが大切となるでしょう。

ただし、1章で紹介した基本テクニックや株や経済がたどってきた歴史を知ることも大切です。

こうした本質的な知識や研究成果を1冊にまとめた名著が「ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理」です。

初心者には難しく感じるところもありますが、歴史や研究成果をもとに株や経済の本質や歴史を鋭く指摘した同著は、読んだ方の投資方針を確固としたものにしてくれるでしょう。

まとめ
  • 投資初心者は証券口座の開設から始めよう
  • 投資初心者におすすめの投資商品は投資信託と株式
  • 投資初心者にはネット証券がおすすめ