資産運用といえば耳にするのが「株式」と「投資信託」でしょう。
いずれも金融資産を使った資産運用には違いありませんが、取引方法や必要とされる知識などは大きく異なるため、投資目的や投資に向けられる金額を踏まえて自分に合った運用方法を採用することが大切です。
そこでこの記事では、株式と投資信託の違いを徹底的に解説します。
さらに、どちらを始めるべきか迷った時の判断基準も紹介するので、資産運用に興味がある方はぜひ参考にしてください。
この記事は、CFPと証券アナリストの監修を受けています。
- 株式と投資信託の違い
- どちらを始めるべきか迷った時の判断基準
- 株式と投資信託の口コミと評判
- 1.
- 株式や投資信託とは?
- 2-1.
- 1. 運用主体が違う
- 2-2.
- 2. 初期投資額が違う
- 2-3.
- 3. リスクとリターンが違う
- 2-4.
- 4. 利用できる税制優遇制度が違う
- 2-5.
- 5. 株主優待があるかどうか
- 5-1.
- 1. 運用資金の額で決める
- 5-2.
- 2. 投資の知識と経験値で決める
- 5-3.
- 3. 投資に使える時間で決める
- 7-1.
- 1. eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
- 7-2.
- 2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
- 7-3.
- 3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- 7-4.
- 4. ニッセイ 外国株式インデックスファンド
- 7-5.
- 5. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
- 7-6.
- 6. SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)
- 8-1.
- 1. SBI証券
- 8-2.
- 2. 楽天証券
- 8-3.
- 3. 松井証券
- 8-4.
- 4. マネックス証券
- 8-5.
- 5. auカブコム証券
- 9.
- 目的に応じて株と投資信託を使い分けましょう
- 10.
- 参考資料
1株式や投資信託とは?
株式と投資信託はどちらも金融資産の一種ですが、その運用方法に大きな違いがあります。
それぞれの違いを理解した上で、自分に合った方法で資産運用を行いましょう。
ここでは、株式と投資信託の特徴と違いを解説します。
株式とは?
株式とは企業の所有権を示しています。
株価はその所有権に値段がつくことを示しています。上場していれば毎日(営業日)値段が動きますし、未上場株であれば、都度株価評価を行う必要があったり、簿価で取引されることになります。
株式投資とはその株式を保有して資産運用することを指します。
株式を手にすると企業の株主となり、企業の経営に関わる権利を持つことも可能です。
株式を購入した時より価格が上昇したタイミングで売却すると、その差額が自分の利益となります。
ただし、株式投資は大きなリターン狙える分、リスクも大きい投資とされており、株式市場の急激な変動によって投資元本を割り込むケースも少なくありません(元本割れ)。
企業の業績だけではなく、為替相場や経済状態をしっかり分析し、価格変動を正しく予測する必要があります。
また、企業によっては、利益の一部を投資家に分配する配当や自社商品などをプレゼントする株主優待を実施しています。
投資信託とは?
投資信託とは、株式や債券、不動産など多様な資産を投資信託会社(運用会社)がまとめて運用するものです。
投資家は投資信託の保有額に応じた利益の分配を受けられるしくみとなっています。
株式投資では1企業の株式を保有するケースであれば、1社にだけ投資することになるため、投資した企業の株価が下落すると大きな損失が発生するケースがあります。
一方、投資信託は幅広い金融商品に投資することで、1つの銘柄の影響を受けにくくなり、リスクを分散した投資が可能です。
さらに、投資信託会社が自分に代わって運用してくれるため、投資に関する知識が少なくても始められます。
ただし、投資信託は株式投資と違い、売買時以外にもさまざまな手数料がかかります。
なかでも信託報酬は投資信託の保有額に対し毎日かかるコストであるため、投資信託選びの際には必ずチェックしましょう。
2投資信託と株式投資は具体的にどこが違う?
ここからは、投資信託と株式投資の具体的な違いを解説します。
違いを5つのポイントにまとめ、比較しながら解説するのでぜひ参考にしてください。
- 運用主体が違う
- 初期投資額が違う
- リスクとリターンが違う
- 利用できる税制優遇制度が違う
- 株主優待があるかどうか
1. 運用主体が違う
投資信託と株式投資の大きな違いは、運用主体です。
株式投資は投資する銘柄を自分で決めて自分で売買を行います。
一方、投資信託はプロに運用を任せるため、自分で売買を行う必要はありません。
そのため、投資に関する知識や経験がなくてもリスクを抑えて運用できるのが魅力です。
2. 初期投資額が違う
株式投資と投信信託は初期投資額も大きく異なります。
株式投資の取引単位は100株単位となっており、企業の株価が3000円の場合は30万円の資金がなければ取引できません。
株式投資では十万円~数百万円の資金が必要になると考えておくべきです。
- 証券会社によっては単元未満株という100株未満でも取引できるサービスを提供しています。ただし単元株(100株~)と比べると、取引可能銘柄が少なく、手数料は割高になります。
一方、投資信託は1万円前後の手頃な価格から取引を始められます。
さらに、積立投資であれば月々100円程度から購入できるので、資金が少なくても始られるのが特徴です。
3. リスクとリターンが違う
株式投資と投資信託のリスク・リターンを比べると、株式投資の方が値動きがダイレクトに影響しますので、大きなリターン獲得が期待できる可能性もあります。
株式投資は企業1社の株式を購入するため、株価が上昇したタイミングで売却すれば大きな利益を獲得できるものの、下落すると大きな損失を被るケースもあるでしょう。
一方の投資信託は、1つの投資信託に複数の金融商品が含まれており、複数種類の株式や債券にまとめて投資できます。
そのため、構成銘柄のうち1つが下落しても保有している投資信託全体に大きく影響を及ぼすことはなく、リスクが分散されます。
反対に大幅に上昇した銘柄があっても、全体としての恩恵は小幅にとどまるのも特徴と言えます。
4. 利用できる税制優遇制度が違う
通常、投資の利益には20.315%の税がかかりますが、税制優遇制度を利用することで非課税にすることができます。
株式投資と投資信託は、利用できる税制優遇制度にも違いがあります。
投資信託は一般NISAに加え、つみたてNISAやiDeCoを利用した節税が可能となっています。
一方、株式投資が利用できる税制優遇制度は一般NISAのみとなります。
NISAは投資から得られる利益が非課税となる制度で、一般NISAとつみたてNISAで以下のように異なります。
一般NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
非課税期間 | 5年 | 20年 |
非課税投資枠 | 年間120万円まで | 年間40万円まで |
投資方法 | 一括投資や積立投資など制限なし | 積立投資のみ |
投資対象 | 上場株式・投資信託・ETFなど | 長期分散積立投資に適した投資信託 ※金融庁への届け出が必要 |
iDeCoとは、毎月掛金を積み立てて運用し、将来掛金と運用益を受け取る制度のことで、個人型確定拠出年金とも呼ばれています。
2023年2⽉末時点における加入者数は286万2185⼈です。
iDeCoには以下のようなメリットがあります。
- 掛金が所得控除の対象となる
- 運用益が非課税となる
- 受け取り時も控除を受けられる
とりわけ、掛金を所得控除に参入できる点は非常に大きなメリットであり、所得税や住民税といった各種税金の節税につながります。
5. 株主優待があるかどうか
株式投資を行うと株主優待を受けられる銘柄もありますが、投資信託ではたとえ間接的に株式を保有していたとしても、株主優待は受けられません。
株主優待は企業の魅力を伝えるために行われる制度なので、投資する企業の商品やサービスを無料で受けられる場合がほとんどです。
ただし、株主優待を受けるには一定数以上の株式を保有することが条件となります。
3投資信託と株式投資の違い比較表
ここまでに解説した投資信託と株式投資の特徴を踏まえて、それぞれの違いを一覧表にまとめました。
投資信託 | 株式投資 | |
---|---|---|
概要 | 自分で銘柄を選んだらプロに運用を任せて、運用成果として利益を受け取る。 | 銘柄選びから取引まで自分で行い、配当や売買差益による利益獲得を狙う |
初期投資額の目安 | 100円〜 | 数十万〜数百万円 |
リターン(リスク) | ローリスク・ローリターン | ハイリスク・ハイリターン |
手数料 | 信託報酬など | 売買手数料 |
商品ラインナップ | 5949本(公募投資信託※2023年2月末現在) | 国内株:3887本(2023年04月26日現在※JPX調べ) 米国株:6311本(ニューヨーク証券取引所とナスダック市場の合計※2022年10月末時点) |
向いている人 | ・少額で資産運用したい人 ・投資に自信がない人 ・資産を分散したい人 |
・資金に余裕がある人 ・正しく情報収集できる人 ・投資経験者 |
上記の違いを確認し、自分に合った方法で資産運用を始めるのがおすすめです。
4投資信託と株式投資はどちらが高いリターンを期待できる?
高いリターンを期待できるのは「株式投資」です。株式投資は1つの企業に投資するため、企業の業績が向上すると株価も上昇し、タイミングよく売却すれば大きな利益を獲得できるでしょう。
しかし、高いリターンが狙える反面、株価が下落すると大きな損失が発生するリスクがあります。
損失を抑えるには投資する企業の情報はもちろん、最新の経済情報なども幅広くチェックすることが重要です。
特に投資初心者の方にとっては情報収集や売買タイミングの見極めが難しいので、株式投資はあまりおすすめできません。
5投資信託と株式投資のどちらを始めるべき?3つの判断基準を紹介
投資信託と株式投資のどちらを始めるべきか迷ったら、ここで紹介する3つの判断基準を参考にしてください。
イメージや思い込みだけで投資を始めてしまうと、後で後悔することになりかねません。
正しい判断基準を確認し、自分に合った方法で資産運用を始めましょう。
1. 運用資金の額で決める
投資信託と株式投資のどちらを始めるか迷ったら、資金量を1つの判断材料にしましょう。
運用資金が少なければ月100円程度から始められる投資信託がおすすめです。
投資信託の最低投資額は証券会社によって異なりますが、多くの証券会社は100円や500円といった少額から積み立てを始められます。
一方、まとまった資金がある場合は、株式投資を検討しましょう。
株式投資を始めるには数十万円の資金が必要になるものの、高いリターンが期待できます。
また、株式投資と投資信託を両方利用するとリスク分散にも繋がるので、資金に余裕があれば両方利用するのもおすすめです。
2. 投資の知識と経験値で決める
投資に関する知識や経験も、株式投資と投資信託のどちらを始めるかの判断材料になります。
株式投資は銘柄選定から取引まですべて自分で行い、情報収集や売買タイミングの見極めまで自分でしなければなりません。
特に売買タイミングを見極めるのは難しく、知識や経験が少なければ大きな損失が発生するケースもあります。
一方、投資信託は銘柄(商品)さえ決めれば、あとはプロが運用してくれるため、情報収集や分析などを自分で行う必要はありません。
そのため、知識や経験が少なくても始めやすく、損失リスクを抑えられるのが特徴です。
投資に関する知識や経験が少ない方や投資に自信がない方は、投資信託から始めるのがおすすめです。
3. 投資に使える時間で決める
投資信託と株式投資で悩んだら「投資にどれだけの時間を使えるか」で判断することも可能です。
投資に使える時間が少ない場合は、投資信託をおすすめします。
投資信託は銘柄を決めればプロが運用してくれるため、情報収集などは自分で行う必要がなく時間はほとんどかかりません。
一方、株式投資はポートフォリオの作成や経済分析、個別企業のファンダメンタル分析*1などをすべて自分で行う必要があります。
さらに、テクニカル分析*2を行いながら価格変動を予測し売買を行うのも自分なので、時間に余裕がなければ株式投資を行うのは難しいでしょう。
もちろん、簡易的に情報収集や分析を行うのも1つの手ではありますが、安易な判断で取引すると大きな損失が発生するケースもあります。
そのため、情報収集や分析に時間を割けない場合は、運用をプロに任せる投資信託がおすすめです。
*1…マクロ経済や企業の状態を測る指標をもとに、株価等の値動きを予測する手法
*2…過去の値動きのチャートから今後の価格を予測する手法
6【結論】投資初心者や忙しい人は投資信託がおすすめ
これまでに投資信託と株式投資のどちらを始めるかの判断基準を紹介しました。
結論からお伝えすると、投資初心者の方には「投資信託」がおすすめです。
投資信託は株式投資とは異なり、銘柄(商品)を選ぶだけで手軽に投資を始められます。
多くの投資家から集めた資金を運用のプロが国内外の株式や債券などに投資し、その運用成果を投資家に分配するのが投資信託の仕組みです。
そのため、100円程度の少額から投資でき、すぐにでも始められます。
さらに、株式投資は情報収集から分析、取引まですべて自分で行うため時間がかかりますが、運用をプロに任せる投資信託ではほとんど時間がかかりません。
将来に備えて資産形成したいけど、なかなか時間が取れないという方には、銘柄(商品)を選ぶだけで資産運用を始められる投資信託がおすすめです。
7投資初心者におすすめの投資信託6選
投資信託は、投資家に代わってプロが資産運用を代行する金融商品です。
月々100円から投資ができ、投資経験豊富な運用のプロが自分の代わりに取引してくれます。
ここではおすすめの投資信託6選を紹介します。
いずれも以下4つの基準をクリアしているため、初心者が安心して運用し始められるものばかりとなっています。
- 目安として信託報酬0.2%以下の商品であること(日々かかる手数料が安いこと)
- 目安としてつみたてNISAやiDeCoに対応した商品であること(非課税メリットが受けられること)
- 信託報酬などが安いインデックス型*2の商品であること
- 目安として純資産総額*3が1000億円以上(人気度が高いこと)
*2…インデックス型:日経平均株価などの指数をベンチマークとし、それに連動するような値動きを目指す投資信託
*3…純資産総額:基準価額(投資信託の値段)×受益権総口数(投資家により保有されている総口数)で求められる
1. eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率) | +37.9%(過去3年) |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率 | 0.114% |
投信会社名 | 三菱UFJ国際投信 |
価格(1万口当たり) | 1万6151円 |
純資産総額 | 1884.44億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
主な取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
主な取扱金融機関(iDeCo) | ・SBI証券(セレクトプラン) ・松井証券 |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は主に、海外の株式へ投資を行っている投資信託です。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す商品となっています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23カ国と新興国24カ国の大型株・中型株で構成されている指数です。
そのため世界の幅広い地域に投資し、その成長の利益を受けたい人が検討すべき投資信託となっています。
※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。
2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率) | +35.4%(過去3年) |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
信託報酬率 | 0.132% |
投信会社名 | 楽天投信投資顧問 |
価格(1万口当たり) | 1万5638円 |
純資産総額 | 2226.23億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | ・楽天証券 ・松井証券 |
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとし、全世界の株式市場に連動した値動きを目指す投資信託です。
世界最大級の運用会社であるバンガードが運用する、下記の上場投資信託証券(ETF)を主要投資対象としています。
ファンド名 | 実質的な主要投資対象 | 運用の基本方針 |
---|---|---|
バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF | 全世界株式 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指す |
バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF | 米国株式 | CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指す |
バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF | 全世界株式(除く米国) | FTSEグローバル・オールキャップ・(除く米国)インデックスに連動する投資成果を目指す |
※2022年7月末現在
※「楽天・全世界株式インデックス・ファンド 愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」投資信託説明書(交付目論見書)の情報を元に作成
全世界の株式へ投資し、世界経済が成長する際の利益を受け取りたい方にオススメです。
※本商品に関する信託報酬・ベンチマークの記述は、楽天・全世界株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)> の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年7月16日~2022年7月15日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日:2022年12月30日)」をもとに作成しています。
3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率)(過去3年) | +42.6% |
ベンチマーク | MSCIコクサイ ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.10% |
投信会社名 | 三菱UFJ国際投信 |
基準価額(1万口あたり) | 1万9021円 |
純資産総額 | 3692.18億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | ・SBI証券(セレクトプラン) ・松井証券 ・マネックス証券 |
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。
アメリカ、イギリス、オランダ、フランスなどの、世界主要国の株式を主な投資対象しており、ハイリスク・ハイリターンな新興国株式が含まれていない点が特徴となっています。
株式投資を先進国株式中心で運用したい方に向いているといえるでしょう。
※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の情報については「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。
4. ニッセイ 外国株式インデックスファンド
項目 | 内容 |
---|---|
リターン(過去5年の平均利回り) | +42.5%(3年) |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.103% |
投信会社名 | ニッセイアセットマネジメント |
基準価額(価格) | 2万5137円 |
純資産総額 | 4134億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo対応 |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | SBI証券(セレクトプラン) |
ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。
アメリカを中心に、先進国各国へも投資したい方が検討すべき投資信託といえるでしょう。
※本商品に関する信託報酬の記述は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの「交付運用報告書(作成対象期間:2020年11月21日~2021年11月22日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日 : 2022年12月30日)」をもとに作成しています。
5. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(過去3年) | +43% |
ベンチマーク | S&P500指数(円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.0938%程度 |
投信会社名 | SBIアセットマネジメント |
基準価額(価格) | 1万6344円 |
純資産総額 | 7217.57億円 |
非課税制度 | NISA |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)」は、S&P500指数(円換算ベース)に連動した投資成果を目指す投資信託です。
S&P500は株価指数の1つで、米国を代表する500社の時価総額をもとに算出されています。
構成銘柄は、アップルやマイクロソフト、テスラ、アマゾン、バークシャー・ハサウェイなど。
アメリカの市場の動きを反映した指数となっており、500社で米国株式市場における時価総額の約80%がカバーされています。
本投資信託は、アメリカへの投資を行いたい人が検討すべき商品といえるでしょう。
※本商品の数値データはSBI証券HPのデータに基づきます(2023年1月20日時点)
6. SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(設定来) | +4.34% |
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.0938%程度 |
投信会社名 | SBIアセットマネジメント |
基準価額(価格) | 1万434円 |
純資産総額 | 1216.25億円 |
非課税制度 | NISA |
取扱金融機関(NISA) | SBI証券 |
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)は、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動した投資成果を目指す投資信託です。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場の動きを捉えることを目指した、時価総額加重平均型の株価指数で、約4000銘柄から構成されています。
アメリカで投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしており、米国全体の経済に投資したい方に向いています。
※本商品の数値データはSBI証券HPのデータに基づきます(2023年1月20日時点)
8初心者におすすめのネット証券5選
ここでは、投資初心者におすすめのネット証券を5つ紹介します。
ネット証券は取引のオンライン完結と手数料の安さが魅力の証券会社です。
どこでも安く取引がしたいという方はぜひ参考にしてください。
1. SBI証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 0円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 89 |
米国株の銘柄数 | 6000超 |
独自サービス | 三井住友カードを使って投信積立を行うと最大還元率は5% |
口座開設実績 | 1000万口座突破(SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計口座数) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
SBI証券は、2023年中に国内株の手数料無料化を目指しており、コスト意識が高い人であれば注目必須の証券会社です。
国内の個別銘柄はもちろん、米国株をはじめ世界9カ国の銘柄に投資できます。米国株の取扱銘柄数は6000を超えており、主要ネット証券最高水準。
現在、国内株は0円から取引可能であり、IPO取り扱い銘柄数も、主要ネット証券*4の中ではダントツの実績を誇っています。
また、投資信託のサービスも充実しており、保有額の最大0.25%がPontaポイントやTポイントとして還元されるほか、投資信託の購入には「Tポイント」「Pontaポイント」を1ポイント1円として利用できるので、少額から投資したい方にも最適です。
投資信託の購入に三井住友カードを利用すれば、最大5%のポイント還元が受けられ、たまったVポイントは1ポイント1円で投資信託の買付に利用できるほか、景品との交換やキャッシュバックサービスにも使えます。
*4…SBI証券・楽天証券・松井証券・マネックス証券・auカブコム証券の5社を指します。
SBI証券
グループ1000万口座突破のネット証券大手!
- おすすめポイント
-
- 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
- 投資信託の保有でTポイントやdポイントがたまる
- 三井住友カードの投信クレカ積立で最大5.0%のVポイントがたまる
- IPO引受社数NO.1(2022年3月通期)
- 充実の米国株&投資信託ラインナップ
2. 楽天証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 0円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 65 |
米国株の銘柄数 | 4960銘柄 |
独自サービス | 楽天カードを使って投信積立を行うと最大還元率は1% |
口座開設実績 | 800万口座 |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
楽天証券は800万口座を超えている日本屈指の証券会社です。
楽天カードを使って投信積立を行うと、ポイント還元率最大1%で楽天ポイントが貯まるほか、投資信託の購入に楽天ポイントを利用できます。
そのため「普段から楽天ポイントを貯めている方」におすすめのネット証券会社です。
また、楽天証券と楽天銀行を連携するマネーブリッジを利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が最大0.1%になるのも魅力的。株の購入時には、証券口座の不足分が楽天銀行の普通預金残高から自動入金される自動入出金(スイープ)サービスも便利です。
楽天証券
総合口座1000万突破!楽天グループの人気ネット証券!
- 楽天証券のメリット
-
- 国内株取引手数料が無料
- 投資信託のラインナップが豊富
- 楽天カードで投資信託を買うと楽天ポイント還元!
3. 松井証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 0円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 54 |
米国株の銘柄数 | 1648 |
独自サービス | 投資信託保有額の最大0.85%が還元される「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」 |
口座開設実績 | 139万2794口座(2022年3月末時点) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
松井証券は25歳以下の日本株の取引手数料(現物・信用)が無料となっているのが大きな魅力です。
また、サポート体制については「HDI-Japan 主催 2022年度 問い合わせ窓口格付け(証券業界)」で、12年連続最高評価となる三つ星を獲得しています。
松井証券では「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」を実施しており、信託報酬が0.3%を超える場合については、その一部を現金や松井証券ポイントとして還元しています。
還元率は最大0.85%。たまった松井証券ポイントはAmazonギフト券や3000種類以上の商品との交換等に利用できます。
松井証券
1918年(大正7年)創業の老舗ネット証券
- おすすめポイント
-
- 投資信託保有額の最大1%を還元(2023年11月1日~)
- 2023年 オリコン顧客満足度®ランキング~ネット証券 初心者部門第1位~
- 「HDI格付けベンチマーク」(証券業界・2023年)において「問い合わせ窓口」、「Webサポート」の両部門で13年連続最高評価を獲得
4. マネックス証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 50円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 61 |
米国株の銘柄数 | 4491 |
独自サービス | マネックスカードを使って投信積立を行うと最大還元率は1.1% |
口座開設実績 | 219万4858口座(2022年12月時点) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
マネックス証券は、米国株の取り扱い数が多く、多くの米国株ユーザに利用されている証券会社です。
投信サービスも魅力的であり、マネックスカードを使って投資信託の自動積み立てを行うと、ポイント還元率1.1%でマックスポイントが貯まります。
たまったポイントは投資信託の買付や他社ポイントへの移行などに利用可能です。
さらにマネックス証券は、IPO抽選が完全平等性なのも魅力の一つです。
証券会社によっては預かり資産の量などによって当選しやすさが決まるため、投資初心者がいきなり当選するのは簡単ではありません。
完全平等な条件で抽選されるマネックス証券なら、他の証券会社より当選しやすいでしょう。
マネックス証券
IPOと独自ツールに強み
- おすすめポイント
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- IPO抽選が完全平等性
- マネックスカードの投資信託積立でポイント還元率1.1%の高還元
- NISA口座でIPO投資ができる
5. auカブコム証券
項目 | 内容 |
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国内株手数料 | 0円 |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 23 |
米国株の銘柄数 | 1803 |
独自サービス | auPAYカードを使って投信積立を行うと最大還元率は1% |
口座開設実績 | 150万8633口座(2022年度12月データ) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
auカブコム証券は、Pontaポイントを貯めている方におすすめの証券会社です。
投資信託の毎月の積立金額をau PAYカードで決済すると、1%のPontaポイントが還元され、貯まったPontaポイントは投資信託の積み立てにも利用可能です。
さらに、月間平均保有残高に応じて最大0.24%(年率)のPontaポイントが貯まるので、運用益だけでなく、Pontaポイントも資産の一種として増えていくでしょう。
普段からPontaポイントを貯めている方には、auカブコム証券をおすすめします。
auカブコム証券
Pontaポイントユーザー必見のネット証券
- ポイントの解説
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- 投資信託の保有でPontaポイントがたまる(最大0.24%)
- 投資信託のクレカ積立でポイント還元率1%(Pontaポイント)
- auマネーコネクトでじぶん銀行の円普通預金金利が100倍
9目的に応じて株と投資信託を使い分けましょう
株式と投資信託はどちらも金融資産の一種ですが、その運用主体や初期投資金額、リスクとリターンなどが異なります。
株式投資ならハイリターンが期待できますが、初期投資金額が大きく、銘柄選びから取引まですべて自分で行わなければなりません。
投資に関する知識や経験が少なければ、売買タイミングの見極めが難しく大きな損失を生むリスクがあります。
一方の投資信託は、銘柄を選ぶだけで運用のプロが取引を行ってくれるため、低リスクで気軽に始められるのが魅力です。
さらに、100円程度から投資できるので、資金が少なくても始めやすいでしょう。
株式投資と投資信託はそれぞれにメリット・デメリットがあるため、投資目的を踏まえて自分に合った方を採用することが大切です。
10参考資料
- 一般社団法人投資信託協会「投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)直近データのバックナンバー」
- iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の特徴」
- iDeCo公式サイト「業務状況」
- JPX「上場会社数・上場株式数」
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株式派①資産運用と言えばやはり株でしょう。投信は値動きが小さいので母親も投信は飽きたと言ってました。
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株式派②配当や株主優待を楽しみたいので、やはり株。投信だと企業を選ぶ楽しみがないよねー。
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投資信託派①個別の企業を分析できないので、そこは投信の方がいいかな。
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投資信託派②つみたて投資で資産形成したいので、やはり投信の方が便利。個別株だと手元資金が結構いるので大変です。
・株式と投資信託はどちらも金融資産の一種
・株式投資はハイリターンが期待できるが初期投資金額が大きく、銘柄選びから取引まですべて自分で行う
・投資信託は運用のプロが取引を行ってくれるため、低リスクで気軽に始められる