
公務員はiDeCoを始めるべき?運用シミュレーションやおすすめ商品・証券会社も紹介
- 執筆者:
- MeChoice編集部
人生100年時代といわれる今、豊かな老後を送るためには、自助努力で老後資金を貯める必要があります。老後2000万円問題を聞いたことがある方も多いでしょう。
公務員の方は、一般的に公的年金や退職金に恵まれているといわれています。
しかし、共済年金が廃止になり、厚生年金に一本化されるなど、公務員の方も、ある程度自分の力で老後資金を貯める必要があるのをご存知でしょうか?
そこで今回は、老後資金を効率的に貯められるiDeCoについて紹介をします。ぜひ公務員の方も、iDeCoの利用を検討してください。
- 公務員の方もはじめられるiDeCo
- iDeCoでおすすめの投資信託
- iDeCoでおすすめの証券会社
目次

村田 淳特定社会保険労務士

泉田 良輔CMA
1iDeCoとは?
iDeCoとは個人型確定拠出年金の愛称です。
iDeCoは主に老後資金を貯めるための仕組みになります。
毎月一定金額を積み立て、その掛金で投資信託などを運用することによって、自分で年金を作る仕組みです。
出所:MeChoice編集部作成
iDeCoには掛金が所得控除の対象になるなどさまざまなメリットがありますが、職業等によって拠出できる掛金の上限金額が異なります。
また、iDeCoはあくまで老後資金を形成する私的年金制度であるため、原則60歳までは拠出した掛金も、投資信託の運用によって得られた利益も引き出すことはできません。
1-1iDeCoのメリットとデメリット
- 掛金が全額所得控除の対象となる
- 運用益が非課税になる(通常、投資の利益には約20%の税金がかかる)
- 給付を受ける際も税金を圧縮できる(受け取り方によって控除の枠がある)
- 拠出した掛金と運用益は原則60歳まで引き出せない
1-2【職業別】拠出可能な掛金一覧
国民年金保険の加入状況 | 具体例 | 掛金の拠出額の上限 |
---|---|---|
第1号被保険者 | 自営業者など | 月額6.8万円 |
第2号被保険者 | 企業年金に加入していない会社員 | 月額2.3万円 |
〃 | 企業型DCのみに加入している会社員 | 月額2.0万円 |
〃 | 上記以外の会社員 | 月額1.2万円 |
〃 | 公務員 | 月額1.2万円 |
第3号被保険者 | 専業主婦(夫) | 月額2.3万円 |
*1…国民年金基金または国民年金付加保険料との合算枠
※上記の金額は毎月の掛金の上限額です。公務員の上限金額は1万2000円で、iDeCoは5000円から1000円単位で利用できます。
iDeCoの2023年2月末時点での加入者数は286万2185⼈です。およそ国民の50人に1人が利用しており、2020年3月時点から2倍近く加入者数が増加しています(iDeCo公式サイトより)。
2公務員の掛金上限は月1.2万円!運用シミュレーションも紹介
公務員の掛金の上限は月に1万2000円です。利回り別・運用年数別にどのくらい増えるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
そこでこの項では利回り・運用年数別のシミュレーションを紹介します。
- 利回り3%の金融商品を10年運用した場合(月額1.2万円)
- 利回り5%の金融商品を20年運用した場合(月額1.2万円)
- 利回り10%の金融商品を30年運用した場合(月額1.2万円)
iDeCoを利用する際の参考にしてください。
※以下は金融庁「資産運用シミュレーション」の結果を示したものです。手数料・税金は考慮しない1年複利の計算結果であるため、あくまで目安として捉えてください。
2-11. 利回り3%の金融商品を10年運用した場合(月額1.2万円)
毎月1万2000円を、利回り3%の金融商品で10年運用した場合の運用成績は以下の通りです。
出所:金融庁「資産運用シミュレーション」
投資元本…144万円
運用収益…23万7000円
合計…167万6897円
出所:金融庁「資産運用シミュレーション」
このように投資元本144万円に対して23万7000円増えました。
2-22. 利回り5%の金融商品を20年運用した場合(月額1.2万円)
毎月1万2000円をiDeCoで利回り5%の金融商品で20年運用した場合の運用成績は以下の通りです。
投資元本…288万円
運用収益…205万2000円
合計…493万2404円
利回り3%で運用期間が10年の時に比べてかなりお金が増えているのがわかります。もちろん高い利回りが狙える金融商品を選択するとその分、リスク(価格のブレ幅)も大きくなるので注意してください。
2-33. 利回り10%の金融商品を30年運用した場合(月額1.2万円)
毎月1万2000円をiDeCoで利回り10%の金融商品で30年運用した場合の運用成績は以下の通りです。
出所:金融庁「資産運用シミュレーション」
投資元本…432万円
運用収益…2280万6000円
合計…2712万5855円
いかがでしょうか?長い期間、高い利回りで運用できれば元本の数倍まで増えるのがお分かりいただけるのではないでしょうか?
なかなか年間平均10%の運用を30年間続けるのは、難しいかもしれません。しかし、長期運用の力がいかに大きいかはご理解いただけるでしょう。
3iDeCoを利用するメリット
iDeCoを利用する主なメリットは3つです。
それぞれのメリットについてわかりやすく説明します。
3-11. 掛金が所得控除の対象となる
iDeCoの掛金は全額が所得控除の対象です。
そのため住民税や所得税を安くする効果があります。
たとえば、年収500万円の人が公務員の上限金額である年間14.4万円をiDeCoの掛金として支払った場合、所得税と住民税合わせて約2万8800円の節税になります。
公務員の年間上限掛金である14.4万円でiDeCoを利用した場合、年収別の節税効果は以下のとおりです。
年収300万円…2万1600円
年収400万円…2万1600円
年収500万円…2万8800円
年収600万円…2万8800円
年収700万円…4万3200円
年収800万円…4万3200円
年収900万円…4万3200円
年収1000万円…4万3200円
このようにかなり節税効果は高いので、ぜひ利用したいところです。
3-22. 運用益が非課税のため高い複利効果が期待できる
iDeCoの運用益に対する税金は非課税です。つまり、どんなに大きな利益が出ても税金はかかりません。
一方、通常の株式投資や投資信託の運用では、売却益等に対して一律20.315%の税金がかかります。たとえば、100万円の利益が出た場合、20万3150円の税金がかかるのです。
利益に対して税金がかからないのはiDeCoの大きなメリットでしょう。
また、利益に対して税金がかからないため、複利効果の恩恵も大きくなります。複利効果とは利益を元本に組み入れる(再投資する)ことによって、利益が雪だるま式に大きくなる仕組みです。
出所:MeChoice編集部作成
- 複利に対し、利益を元金に組み入れずに投資をする仕組みを単利と言います。
たとえば、iDeCoで毎月1.2万円を20年間つみたて、年3%で運用できた場合を考えてみましょう(1年複利)。
この場合、税の有無で結果は以下のように異なります(税率は20.3%として計算しています)。
投資総額…288万円(14.4万円×20年間)
複利(税無)の場合の総額…393万9624 円
複利(税有)の場合の総額…368万5415 円
このように同じ複利計算でも、税の有無で利益の出方は大きく異なります。
ちなみに複利と単利の違いでも利益の出方は以下のように異なります。
複利(税有)の場合の総額…368万5415 円
単利(税有)の場合の総額…357万1477 円
無税で複利運用が可能なiDeCoのメリットを感じて頂けるのではないでしょうか?
3-33. 受け取り時も控除を受けられる
iDeCoで運用したお金の受け取り方は3種類あります。
それぞれの受け取り方で各種控除の対象となるため、税金の圧縮が可能です。
分割受取…公的年金等控除の対象となる
一括受取…退職所得控除の対象となる
分割と一括の併用(金融機関による)…公的年金等控除及び退職所得控除の対象となる
一般的には、一括受取を選択する人が多いものの、よく吟味した上でご自身にあった受け取り方を選択しましょう。
4iDeCoでおすすめの銘柄4選
iDeCoは掛金で金融商品を運用することで老後の資産を形成する制度です。
そのためいざiDeCoに興味を持ったものの「どの商品を運用すれば良いかわからない…」とお悩みの方も多いでしょう。
そこで、ここでは以下の基準を満たしたおすすめの投資信託4選を紹介します。
目安として信託報酬0.2%以下の商品であること(日々かかる手数料が安いこと)
信託報酬などが安いインデックス型*2の商品であること
目安として純資産総額*3が1000億円以上(人気度が高いこと)
*2…インデックス型:日経平均株価などの指数をベンチマークとし、それに連動するような値動きを目指す投資信託
*3…純資産総額:基準価額(投資信託の値段)×受益権総口数(投資家により保有されている総口数)で求められる
ぜひ、iDeCoを始める際の参考としてください。
4-11. eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率) | +37.9%(過去3年) |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率 | 0.114% |
投信会社名 | 三菱UFJ国際投信 |
価格(1万口当たり) | 1万6151円 |
純資産総額 | 1884.44億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
主な取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 |
主な取扱金融機関(iDeCo) | ・SBI証券(セレクトプラン) |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は主に、海外の株式へ投資を行っている投資信託です。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す商品となっています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23カ国と新興国24カ国の大型株・中型株で構成されている指数です。
そのため世界の幅広い地域に投資し、その成長の利益を受けたい人が検討すべき投資信託となっています。
※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。
4-22. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率) | +35.4%(過去3年) |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
信託報酬率 | 0.132% |
投信会社名 | 楽天投信投資顧問 |
価格(1万口当たり) | 1万5638円 |
純資産総額 | 2226.23億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | ・楽天証券 |
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとし、全世界の株式市場に連動した値動きを目指す投資信託です。
世界最大級の運用会社であるバンガードが運用する、下記の上場投資信託証券(ETF)を主要投資対象としています。
ファンド名 | 実質的な主要投資対象 | 運用の基本方針 |
---|---|---|
バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF | 全世界株式 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指す |
バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF | 米国株式 | CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指す |
バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF | 全世界株式(除く米国) | FTSEグローバル・オールキャップ・(除く米国)インデックスに連動する投資成果を目指す |
※2022年7月末現在
※「楽天・全世界株式インデックス・ファンド 愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」投資信託説明書(交付目論見書)の情報を元に作成
全世界の株式へ投資し、世界経済が成長する際の利益を受け取りたい方にオススメです。
※本商品に関する信託報酬・ベンチマークの記述は、楽天・全世界株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)> の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年7月16日~2022年7月15日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日:2022年12月30日)」をもとに作成しています。
4-33. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率)(過去3年) | +42.6% |
ベンチマーク | MSCIコクサイ ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.10% |
投信会社名 | 三菱UFJ国際投信 |
基準価額(1万口あたり) | 1万9021円 |
純資産総額 | 3692.18億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | ・SBI証券(セレクトプラン) |
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。
アメリカ、イギリス、オランダ、フランスなどの、世界主要国の株式を主な投資対象しており、ハイリスク・ハイリターンな新興国株式が含まれていない点が特徴となっています。
株式投資を先進国の株式中心で運用したい方に向いているといえるでしょう。
※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の情報については「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。
4-44. ニッセイ 外国株式インデックスファンド
項目 | 内容 |
---|---|
リターン(過去5年の平均利回り) | +42.5%(3年) |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.103% |
投信会社名 | ニッセイアセットマネジメント |
基準価額(価格) | 2万5137円 |
純資産総額 | 4134億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo対応 |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | SBI証券(セレクトプラン) |
ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。
アメリカを中心に、先進国各国へも投資したい方が検討すべき投資信託といえるでしょう。
※本商品に関する信託報酬の記述は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの「交付運用報告書(作成対象期間:2020年11月21日~2021年11月22日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日 : 2022年12月30日)」をもとに作成しています。
5iDeCoにおすすめの金融機関4選
iDeCoを始めるには、投資信託等の金融商品を運用するための証券口座が必要になります。
そこで、ここではおすすめの証券口座(証券会社)4選を紹介していきます。
いずれも毎月かかる口座管理手数料が安いお得な証券口座です。コストを低くすることは投資の基本なので、ぜひ以下で紹介する口座を検討してみてください。
5-11. SBI証券
項目 | 内容 |
---|---|
口座管理手数料 | 171円 |
投資信託数(インデックス) | 21 |
投資信託数(アクティブ) | 13 |
預金・保険数 | 1 |
SBI証券はiDeCoの運営実績が10年を超えており、多様なニーズに応えるための「低コスト」と「バラエティ」にこだわった、厳選商品がラインナップされています。
また、運営管理手数料は無条件でだれでも無料です。
さらに運用コストが抑えられる点も魅力となっています。
SBI証券で選択できる投資信託には信託報酬が低く設定されている商品が充実しています。
SBI証券

グループ1000万口座突破のネット証券大手!
公式サイトで申し込む PR- 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
- 投資信託の保有でTポイントやdポイントがたまる
- 三井住友カードの投信クレカ積立で最大5.0%のVポイントがたまる
- IPO引受社数NO.1(2022年3月通期)
- 充実の米国株&投資信託ラインナップ
5-22. 楽天証券
項目 | 内容 |
---|---|
口座管理手数料 | 171円 |
投資信託数(インデックス) | 15 |
投資信託数(アクティブ) | 14 |
預金・保険数 | 1 |
楽天証券は主要運営管理機関において、口座開設実績3年連続NO1に輝いた人気証券会社です。
楽天証券でも、条件なしで誰でも運営管理手数料は無料となっています。
また用意されている商品については「楽天証券経済研究所」が選び抜いた厳選した32本となっており、インデックス運用ができる商品やリターンのよいアクティブ運用の商品、さらにはオールイン型のバランスファンドなど、長期にわたって資産形成に役立てることができ、あわせてコスト効率のよい投資信託が揃っています。
楽天証券で別に証券口座を持っている場合、楽天証券の証券口座のIDでiDeCoの口座も管理できるため楽天証券ユーザーであれば非常に便利に使えます。
楽天証券

総合口座1000万突破!楽天グループの人気ネット証券!
楽天証券を申し込む PR- 国内株取引手数料が無料
- 投資信託のラインナップが豊富
- 楽天カードで投資信託を買うと楽天ポイント還元!
- 日経テレコン(楽天証券版)が利用できる
5-33. 松井証券
項目 | 内容 |
---|---|
口座管理手数料 | 171円 |
投資信託数(インデックス) | 28 |
投資信託数(アクティブ) | 2 |
預金・保険数 | 1 |
松井証券も運営管理手数料は無料です。また低コストで運用できる商品を31本そろえており、運用コストを抑えながら運用できる点が魅力です。
松井証券は創業100年の歴史を持つ証券会社で、その実績を生かしてシステムの安全性やセキュリティ対策を充実させるなど安心して取引ができる仕組みを作っています。
サポート体制の評価もよく、資産管理画面の見やすさも好評を得ています。
松井証券

1918年(大正7年)創業の老舗ネット証券
公式サイトで申し込む PR- 投資信託保有額の最大1%を還元(2023年11月1日~)
- 2023年 オリコン顧客満足度®ランキング~ネット証券 初心者部門第1位~
- 「HDI格付けベンチマーク」(証券業界・2023年)において「問い合わせ窓口」、「Webサポート」の両部門で13年連続最高評価を獲得
5-44. マネックス証券
項目 | 内容 |
---|---|
口座管理手数料 | 171円 |
投資信託数(インデックス) | 17 |
投資信託数(アクティブ) | 9 |
預金・保険数 | 1 |
マネックス証券の運営管理手数料も無条件でだれでも無料です。
また、取り扱っている商品はiDeCoの特性に合わせ、低コストながら長期的に安定した運用成績が期待できる銘柄を数多く揃えています。
また、サポート体制の評価がよい点もマネックス証券の特徴です。
土曜日も電話での問い合わせが可能で、銘柄選びの際にはiDeCo専用のロボアドバイザーを用意しており、初心者でも安心して利用できる仕組みを確立しています。
6公務員もiDeCoを始めるべき?
公務員の公的年金は2015年9月までは共済年金でした。しかし、共済年金は2015年10月1日に厚生年金に一元化されています。保険料も厚生年金と同額です。
また、公務員には職域加算という仕組みが用意されており、追加での保険料の負担なしに年金の上乗せがありましたが、こちらも廃止されています。
このように公務員ならでは手厚い年金がなくなりつつあり、先行きも不透明な現代、公務員といえども安泰とは限りません。少しでも年金を手厚くしておくことは大切です。
ぜひ、公務員でも利用できるiDeCoを有効活用しましょう。
- 2015年10月、職域加算の廃止に代わりに「年金払い退職給付」が創設されました。公務員と国の折半により積立て、老後に有期年金と終身年金を受け取る制度です。
7公務員はどれくらいの退職金をもらっている?
退職後の資金には、年金のほかに退職金があります。
iDeCoを検討している公務員の方の中には、将来もらえる退職金について気になっている人も多いのではないでしょうか?
地方公務員の全国平均および、国家公務員の全体平均と一般職(行政職)の平均退職金は以下の通りです(小数点第一位切り捨て)。
地方公務員の退職金(全国平均)…2123万円
国家公務員(全体平均)の退職金…2106万円
一般職(行政職)の退職金…2122万円
東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)」によると中小企業の大学卒の平均退職金が約1118万9000円なので、公務員の退職金は非常に高いことがわかります。
8iDeCoを始める場合、職場への報告は必要ですか?
現在、iDeCoの利用には事業主の証明が必要なため、職場への報告が必要です。しかし、事業主の証明書は2024年12月から不要となる見込みです。
9まとめ
公務員は、中小企業などに比べると受け取れる年金額や退職金は多い傾向にあります。
ただし、人生100年時代の今、公的年金や退職金だけでは豊かな老後を送れない可能性が高いです。
ぜひ今回紹介したiDeCoを利用して、若いうちから老後資金の準備をしましょう。
なお、公務員の毎月の掛金の上限金額は1.2万円です。もし毎月1万円を30年コツコツ積み立てた場合、想定利回りを3%と計算しても、投資元本360万円に対し、受け取れる金額は元本と運用益を合わせて582万7369円にもなります。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただきiDeCoの利用を検討していただければ幸いです。
10参考資料

11メリットとデメリット
- 掛金が全額所得控除の対象となる
- 運用益が非課税になる(通常、投資の利益には約20%の税金がかかる)
- 給付を受ける際も税金を圧縮できる(受け取り方によって控除の枠がある)
- 拠出した掛金と運用益は原則60歳まで引き出せない
iDeCoの口コミ・評判
ポジティブコメント①
iDeCoはスイッチングが自由だからつみたてNISAより使い勝手がいい。
ポジティブコメント②
非課税ポイントがいっぱいあってつみたてNISAより遥かにお得!
ネガティブコメント①
申込の時にめちゃ面倒で、会社の許可とかも必要だったわー。今どうなのか知らんけど。
ネガティブコメント②
維持費用は掛かるから、つみたてNISAの方がいいね
ネガティブコメント③
私的年金ということで、60歳まで引き出せないから、自由度はマイナスポイントかなー。
12公務員は月々1万円からiDeCoのつみたてを始めましょう
公務員は、中小企業などに比べると受け取れる年金額や退職金は多い傾向
公務員の毎月の掛金の上限金額は1.2万円
iDeCoを利用して、若いうちから老後資金の準備を
執筆者について

MeChoice編集部
MeChoice編集部は、くらしとお金に関するコンテンツ制作を各ジャンルの専門家とともに行い、情報発信を行っています。MeChoiceは株式会社モニクルリサーチが運営しています。