
JALカードSuica CLUB-Aゴールドの損益分岐点を徹底解説!パターン別に計算
JALカードSuicaのなかで最も特典が充実している、JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード。JALカードSuicaには普通カードとCLUB-Aカードもあり、いくら使えばゴールドカードのほうがお得なのか、損益分岐点が気になっている人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードの損益分岐点を分かりやすく解説します。
通常の買い物だけ、搭乗ボーナスマイルだけ、モバイルSuicaグリーン券・えきねっと新幹線の利用だけといったパターン別に詳しく見ていきましょう。損益分岐点をふまえたJALカードSuicaの選び方を知りたい人は、ぜひチェックしてくださいね。
1JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードの特徴とは?
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードは、買い物でもJALのフライトでも電車でもお得に使えるクレジットカードです。
マイルが貯まりやすいショッピングマイル・プレミアムに自動入会となり、マイル還元率は1.0%。国内主要空港のラウンジサービスを利用可能で、フライト搭乗ごとにボーナスマイルがもらえます。
電車やSuicaを使えばマイルにも交換できるJRE POINTが貯まり、年間100万円の利用で毎年5000ポイントをゲット。モバイルSuicaグリーン券の購入とえきねっとの新幹線eチケットでは10.0%の高還元が受けられます。
東京駅構内のビューゴールドラウンジも利用対象となり、魅力的な特典が豊富です。
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードのメリットは以下の記事で詳しくご紹介しているので、あわせて確認してみてください。
2通常の買い物だけならJALカードSuica普通カードがお得
飛行機や電車の利用ではなく、主に普通の買い物だけでマイルを貯めたい人にはJALカードSuica普通カードがおすすめです。
普通・CLUB-Aカードでも年会費4950円のショッピングマイル・プレミアムに入会することで、マイル還元率はCLUB-Aゴールドカードと同じ1.0%になります。
普通・CLUB-A・CLUB-Aゴールドの、ショッピングマイル・プレミアムを含めた年会費と差額を確認しましょう。
普通カード | CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールドカード | |
---|---|---|---|
ショッピングマイル・プレミアムを含めた年会費 | 7150円 (2200円+4950円) | 15950円 (11000円+4950円) | 20900円 (ショッピングマイル・プレミアムが年会費に含まれる) |
CLUB-Aゴールドカードとの差額 | 13750円 | 4950円 | - |
年間100万円以上利用した時の実質差額 | 8750円 | -50円 | - ※ボーナスとして5000ポイント=5000円相当を獲得するため、実質年会費は15900円 |
普通・CLUB-Aカードのショッピングマイル・プレミアムを含めた年会費と、CLUB-Aゴールドカードの年会費との差額は、それぞれ13750円と4950円。
CLUB-Aゴールドカードを年間100万円以上利用した際にボーナスとして5000ポイント=5000円相当をもらえることをふまえても、普通カードが最も低コストです。
フライトへの搭乗やSuicaを利用せずに、通常のショッピングだけでJALカードSuicaを活用したい人は普通カードを選びましょう。JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードをお得に使うには、ゴールドカードならではのメリットを活かす必要があります。
3JALカードSuicaゴールドの損益分岐点をシーン別に計算
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードの損益分岐点をシーン別に考えていきましょう。
3-1搭乗ボーナスマイルだけで得になるハードルは高い
CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードは、フライトの利用でもらえるボーナスマイルが普通カードよりも多い点が特徴です。しかし、結論として、搭乗ボーナスマイルだけでCLUB-Aゴールドカードの損益分岐点を超えるハードルは高いでしょう。1マイルを1.5円として損益分岐点を計算していきます。
普通カード | CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールドカード | |
---|---|---|---|
入会搭乗ボーナス | 1000マイル | 最大5000マイル | |
毎年初回搭乗ボーナス | 1000マイル | 2000マイル | |
搭乗ごとのボーナス | フライトマイルの10%プラス | フライトマイルの25%プラス |
3-1-1ショッピングマイル・プレミアムに入会しない場合
普通カード | CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールドカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 2200円 | 11000円 | 20900円 |
CLUB-Aゴールドカードとの差額 | 18700円 | 9900円 | - |
毎年初回搭乗ボーナスを加味した実質年会費 | 700円 ※1000マイル=1500円相当 | 8000円 ※2000マイル=3000円相当 | 17900円 ※2000マイル=3000円相当 |
毎年初回搭乗ボーナスを含めた差額 | 17200円 | 9900円 | - |
ショッピングマイル・プレミアムに入会しない場合の普通カードとCLUB-Aゴールドカードとの年会費の差額は18700円です。毎年フライトを利用するともらえる初回搭乗ボーナスを1マイル=1.5円で換算すると、実質の年会費差額は17200円になります。
搭乗ごとのボーナスは、普通カードはフライトマイルの10%プラス、CLUB-A・CLUB-Aゴールドカードは25%プラスです。よって、普通カードとCLUB-Aゴールドカードでもらえる搭乗ごとのボーナスの差はフライトマイルの15%となります。
実質の年会費差額17200円=約11467マイルであり、これをフライトマイルの15%と考えると、約11467マイル÷15%=約76447マイルが獲得できるフライトを1年間に利用するのが損益分岐点です。
例えば、東京-ニューヨークの区間マイルは片道6739。1年間で約76447マイルを得るのは高いハードルといえるでしょう。
3-1-2ショッピングマイル・プレミアムに入会&年間100万円以上利用する場合
普通カード | CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールドカード | |
---|---|---|---|
ショッピングマイル・プレミアムを含めた年会費 | 7150円 | 15950円 | 20900円 ※ボーナスとして5000ポイント=5000円相当を獲得するため、実質年会費は15900円 |
毎年初回搭乗ボーナスを加味した実質年会費 | 5650円 ※1000マイル=1500円相当 | 12950円 ※2000マイル=3000円相当 | 12900円 ※2000マイル=3000円相当 |
毎年初回搭乗ボーナスを含めた差額 | 7250円 | -50円 | - |
次に、ショッピングマイル・プレミアムに入会して年間100万円以上利用する場合を見ていきましょう。
毎年の初回搭乗ボーナスを加味した普通カードとCLUB-Aゴールドカードとの実質年会費の差額は7250円です。7250円=約4833マイルであり、これをフライトマイルの15%と考え、約4833マイル÷15%=約32220マイルが損益分岐点となります。
例えば、東京-那覇の区間マイルは片道984です。年に17回往復するような人なら、CLUB-Aゴールドカードの損益分岐点を超えられるでしょう。
3-2モバイルSuicaグリーン券・えきねっと新幹線の利用なら175000円から
モバイルSuicaグリーン券の購入やえきねっとの新幹線eチケットの高還元率だけを目的として、JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードを利用したい場合の、損益分岐点をチェックしていきます。
3-2-1ショッピングマイル・プレミアムに入会しない場合
普通カード | CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールドカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 2200円 | 11000円 | 20900円 |
CLUB-Aゴールドカードとの差額 | 18700円 | 9900円 | - |
モバイルSuicaグリーン券購入・えきねっと新幹線eチケットのポイント還元率 | 5.0% | 10.0% |
ショッピングマイル・プレミアムに入会しない場合、普通カードとCLUB-Aゴールドカードで得られるポイント還元率の差は5.0%です。
この差と年会費の差額である18700円から計算すると、損益分岐点は18700円÷5.0%=374000円。ひと月に約31167円利用する人なら、CLUB-Aゴールドカードのほうがお得になるでしょう。
CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードの場合は、9900円÷5.0%=198000円が損益分岐点となります。
3-2-2ショッピングマイル・プレミアムに入会&年間100万円以上利用する場合
普通カード | CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールドカード | |
---|---|---|---|
ショッピングマイル・プレミアムを含めた年会費 | 7150円 | 15950円 | 20900円 ※ボーナスとして5000ポイント=5000円相当を獲得するため、実質年会費は15900円 |
年間100万円以上利用した時の実質差額 | 8750円 | -50円 | - |
モバイルSuicaグリーン券購入・えきねっと新幹線eチケットのポイント還元率 | 5.0% | 10.0% |
次に、ショッピングマイル・プレミアムに入会して年間100万円以上利用する場合を解説します。
普通カードとCLUB-Aゴールドカードを比較すると、損益分岐点は8750円÷5%=175000円です。ひと月あたり約14583円利用する人は、CLUB-Aゴールドカードを選ぶといいでしょう。
4JALカードSuica CLUB-Aとの差は年間100万円以上の利用がカギ
JALカードSuica CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードとの損益分岐点を考えるなら、年間100万円以上利用するかに注目してください。
JALカードSuica CLUB-Aカードの年会費は1万1000円ですが、ショッピングマイル・プレミアムをプラスすると1万5950円になります。ゴールドの年会費は2万900円のため、差額は4950円です。
ゴールドなら年間100万円以上利用で5000ポイントを獲得でき、CLUB-Aよりもお得になりますよ。
5損益分岐点をふまえたJALカードSuicaの選び方まとめ
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードの損益分岐点をふまえて、JALカードSuicaの選び方をまとめます。
- 主にショッピングでマイルを貯めるなら普通カードで十分
- グリーン車や新幹線を利用し、特典重視ならゴールドに決まり
- 国際線に乗るが、年間100万円は利用しないならCLUB-Aを検討
5-1主にショッピングでマイルを貯めるなら普通カードで十分
フライトや電車ではなく普段の買い物でマイルを貯めたい人は、JALカードSuica普通カードを選びましょう。
年会費2200円にショッピングマイル・プレミアムの年会費4950円を足しても、7150円で利用できます。
ショッピングマイル・プレミアムに入会すれば、JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードと同様にマイル還元率は1.0%です。陸マイラーにぴったりの1枚といえます。
5-2グリーン車や新幹線を利用し、特典重視ならゴールドに決まり
グリーン車や新幹線をよく利用するなら、JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードがおすすめです。
モバイルSuicaグリーン券の購入やえきねっとの新幹線eチケットで10.0%の高還元が受けられ、マイルに交換できるJRE POINTが貯まります。
他にも、国内主要空港のラウンジサービスや、東京駅構内のビューゴールドラウンジが利用対象です。特典に魅力を感じる人もCLUB-Aゴールドカードをチェックしましょう。
5-3国際線に乗るが、年間100万円は利用しないならCLUB-Aを検討
年に1回は国際線に乗るけれど、年間100万円は利用しない人ならJALカードSuica CLUB-Aカードを検討してみましょう。
国際線搭乗時にはJALビジネスクラス・チェックインカウンターが使えるので、混雑時もスムーズなチェックインが可能です。ただし、年間100万円を超えるなら、5000ポイントがもらえるCLUB-Aゴールドカードのほうがお得になるため気をつけてください。
6JALカードSuicaゴールドに迷ったら損益分岐点をチェック
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードがお得かどうかで迷ったら、損益分岐点をチェックしましょう。
主に普段の買い物だけでマイルを貯めたいのか、フライトをよく利用するのか、新幹線やグリーン車を使うのかなど、利用状況によってぴったりなカードは異なります。自分に合うJALカードSuicaで、マイルをたくさん貯めてくださいね。
