【株初心者向け】株式投資の4つのメリットと1つのデメリットとは?証券アナリストがわかりやすく解説

【株初心者向け】株式投資の4つのメリットと1つのデメリットとは?証券アナリストがわかりやすく解説
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みなさんはどんなきっかけから株式投資を始めようと思われたのでしょうか?「この会社を応援したい」「この商品が好き」という理由もあるでしょうし、何より「儲けたい」「お金を増やしたい」と思われたという人もいるのではないでしょうか。
 
金融や投資の世界においては、株式投資は「お金が余っているところ(資金余剰主体)からお金が足りていないところ(資金不足主体)にお金を移動し、資金余剰主体が株主として、収益機会を積極的にお金を増やすための行動」といえます
 
ここでは、株初心者向けに株式投資の3つのメリットと1つのデメリットについて証券アナリストがわかりやすく解説していきます。

この記事を読んでわかること

  • 株式投資の4つのメリット
  • 株式投資の1つのデメリット
  • 株式投資に興味が出たら最初にすることは何か
izumida_r 執筆者

泉田 良輔 CMA

慶應義塾大学卒業後、日本生命やフィデリティ投信にて証券アナリストやポートフォリオマネージャーとして従事。2013年に株式会社ナビゲータープラットフォーム(現・株式会社モニクルリサーチ)を設立。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

株式投資の4つのメリット

株式投資の醍醐味は自分で好きな銘柄(上場企業)を探し、自分で判断し、大きくお金を増やすチャンスを手にできることです。

株式投資を通じて資産を増やす方法には大きく分けて次の3通りの方法があります。自分のスタイルに合わせて選べるのが大きなポイントです。

株式投資の4つのメリット
  • 値上がり益(キャピタルゲイン)でお金を増やす
  • 配当金(インカムゲイン)でお金を増やす
  • 株主優待でお得に過ごす
  • 株主総会に参加し、経営に参加できる

【メリット1】値上がり益(キャピタルゲイン)でお金を増やす

企業の事業が好調で業績が良ければ、その企業の株式が欲しい、という人が増えてきます。株式市場でもそうした企業の買い付けニーズ(需要)が高まり、結果、株価は上昇します。

その企業の株式を保有する投資家は、自分が買ったときより高い株価で売ることができれば、その差額が利益(売却益)となり、結果、儲けることができます

こうした確定した利益のことを、「値上がり益」、あるいは「キャピタルゲイン」といいます。
ちなみに、確定していない利益のことを「含み益」といいます。

【メリット2】配当金を狙う方法(インカムゲイン)でお金を増やす

企業は事業活動で得た儲けを出資者、すなわち株主に還元します。それを配当金(単に配当ともいう)といいます。

配当金は、株主が持っている株式数に比例して分配されます。配当金をもらえれば、投資家の儲けになります

このように配当金で得られる利益のことを「インカムゲイン」といいます。

配当は、日本では年に1-2回のことがほとんどですが、米国企業は四半期ごとに配当を実施する会社も数多くあります。

ちなみに、配当は原則としては、税金を支払った後の利益、当期純利益内から支払われます。ですので、配当重視の投資家の方は当期純利益がしっかり出ている企業を見極めるのが重要です。十分な配当原資がないのに支払われる配当を「タコ足配当」といいます。

【メリット3】株主優待をもらうでお得に過ごす

大和総研「近年の株主優待の実施動向と、廃止による株価下押し圧力の推計」によれば、上場企業の約4割が株主優待制度を設けているといわれています。

株主優待は、企業から株主への感謝の意を込めたプレゼントだとお考えいただければよいでしょう

内容は、クオカード、自社施設・店舗で使える割引券、映画のチケット、お米、化粧品など企業によって様々です。

ちなみに、株主優待の制度は日本特有(いわゆるローカル・ルール)ともいえ、外国人からは不思議な制度に見えています。世界で一般的な株主還元は配当金を増やすことか、自社株式の購入(バイバックという)です。

【メリット4】株主総会に参加し、経営に参加できる

株主になることで株主総会に参加できます

世界でも有名な投資家ウォーレン・バフェットが経営をするバークシャー・ハサウェイの株主総会は例年お祭りの様相を呈しています。

株主総会はつまらないという印象をお持ちの人もいるかもしれませんが、会社を選べばエンターテイメント性はあります。

2株式投資の1つのデメリット

ここまで株式投資のメリットを見てきましたが、一方で株式投資のデメリットは何でしょうか。

株式投資のデメリット
  • 元本保証がないこと

デメリット:元本保証がないこと

投資していた企業が倒産でもすれば、株式はただの紙切れになってしまいます。また、企業の経営状況、経済情勢、社会情勢などによっても、株価は変動します。その結果、買値より株価が下がって損をする(元本割れ)リスクはあります。

ですが、10万円の投資であれば、そのリスクは仮に倒産して株価が0円になったとしても損をするのは10万円までです

また、仮に株価が大きく下がったとしても、売却しなければ損は確定(現実化)しません。

通常の株式投資の範囲であれば、投資した金額以上の損はしません(当たり前すぎて、ことばにするのもいかがなものかと思いますが…)。

株初心者向けの注意点ー株式投資のデメリットを最小限の抑えるために

ただ、信用取引を行っている場合は別です。自己資金を担保(自己資金で購入した株式を担保)に株式投資を行う場合には、自分が相場を張っているとは逆の歩行に動くと損失は自己資金で投資している金額以上に損をすることがあります。

信用取引は上級者向けの取引です。通常の株式売買をしている限り、リスクは限定的といえるでしょう

3株式投資を行うには証券口座が必要

では、「株式投資でお金を増やすぞ!」と思ったとき、一番にしなければならないことはなんでしょうか。

それは、証券会社に口座を開設することです。

だ、投資初心者の場合にはどの証券会社に口座を開設すればいいのか…と迷ってしまいます。

自分の適性やニーズがはっきりわかっていないという資産運用初心者の方に適しているのは「少額投資での手数料が安く、情報や商品ラインナップが充実している証券会社」だといえます。

4まとめ

いかがだったでしょうか。

普通預金の金利は上昇傾向にあるとはいえ、銀行に預けてもお金が大きく増えることはまずないといえます。

そこにいくと、お金が増えるチャンスがあるということが株式投資の最大のメリットになるといえます

リスクはありますが、積極的にお金を増やしたいという人はぜひ検討してみてください。

5参考資料