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【4月の新発債】10年の地方債が2.5%超で条件決定!3月比+0.3%上昇、個人向け国債は0.15%上回る

【4月の新発債】10年の地方債が2.5%超で条件決定!3月比+0.3%上昇、個人向け国債は0.15%上回る

chayanuphol/Shutterstock.com

2026年4月3日、個人向け国債と4月の地方債の利率が決定しました。

長らく続いた低金利のトンネルを抜け、足元の長期金利は力強い上昇トレンドを描いています。

かつては「持っても増えない」の代名詞だった国債や地方債ですが、今やその利回りは、数年前の常識を覆すほど「投資対象」として魅力的な水準にまで到達しました。

本稿では、最新の利率データを徹底解剖。地方債と個人向け国債、それぞれの強みを比較しつつ、目まぐるしく変わるマーケット環境において、債券をどう資産運用のポートフォリオに組み込むべきか、その「最適解」を導き出します。

今月の債券市場における最新の発行条件をチェックしていきましょう。

  • 4月募集の個人向け国債、変動10年債の利率は1.55%に上昇
  • 定例の10年物地方債、利回りが2.570~2.585%に

2026年4月発表の最新利回り:国債と地方債の最新利回り

4月3日、財務省および各自治体から発表された10年物債券の条件は以下の通りです。

債券の種類

利回り(税引前・年率)

金利タイプ

個人向け国債(変動10年)

1.55%(初回)

半年ごとに適用利率が見直される変動型

埼玉県(10年)

2.580%

固定金利

千葉県(10年)

2.585%

固定金利

神奈川県(約10年)

2.570%

固定金利

静岡県(約10年)

2.570%

固定金利

千葉市(約10年)

2.570%

固定金利

横浜市(10年)

2.585%

固定金利

地方債は本来、プロの投資家である「機関投資家」が主戦場とするマーケットですが、実はその一部は私たち個人投資家にも門戸が開かれています。

上記のラインナップでは、神奈川県債(2036年3月19日償還)千葉市債(同)等が個人向けに販売されており、ネット証券などから購入できます。なお、この2銘柄は、償還が10年よりやや短くなる点に注意してください。

最近では一部のネット証券でも取り扱いが始まっており、以前よりも手軽にアクセスできる環境が整ってきました。

ただし、「地方債と個人向け国債、どちらにすべきか?」を検討する際、目先の「利回りの良さ」だけで飛びつくのは禁物です。

一見似ているようでも、この両者の間には「いざという時の換金のしやすさ(流動性)」や「発行体の信頼度(信用力)」、そして投資戦略の肝となる「金利タイプ(固定金利か、それとも変動金利か)」という、無視できない決定的な違いがあるからです。

【3月の振り返り】10年債の利回りを整理

3月は、長期金利の低下を受けて先月より利率がわずかに下がったものの、2%台の利回りを確保した、投資妙味のある選択肢が並びました 。

10年債:高い「固定金利」か、上昇の可能性もある「変動」か

個人向けにも募集があった主な銘柄は以下の通りです。

まず、個人向け国債や千葉県債が先行し、地方債は三重県債や福岡市債などが続きました。

債券の種類

条件決定日

銘柄

利回り(年率・税引前)

金利タイプ

地方債

3月4日

千葉県債

2.273%

固定金利

地方債

3月6日

三重県債

2.270%

固定金利

地方債

3月6日

福岡市債

2.300%

固定金利

地方債

3月11日

名古屋市債

2.332%

固定金利

地方債

3月11日

愛知県債

2.323%

固定金利

国債

3月4日

個人向け国債(変動10年)

1.40%(初回)

変動金利

10年債の利回り変遷(2月→3月→4月実績)

3月債対比での4月債の利回りをみてみましょう(利回りは全て税引き前)。

個人向け国債は3月債に比べて4月債は0.15%高く決まりました。

地方債は最も利率が高い銘柄が2.585%、低い銘柄が2.570%となったため、+0.238~0.315%の幅で上昇しました。

個人向けの販売がある神奈川県債と千葉市債はいずれも2.570%であり、3月債の2.270~2.332%を0.238~0.300%上回りました。

2月条件(税引き前年率)

3月条件(税引き前年率)

4月条件(税引き前年率)

3月比の変動幅

個人向け国債(変動10)

1.48%

1.40%

1.55%

+0.15%

主要な地方債

2.382% ~ 2.386%

2.270% ~ 2.332%

2.570~2.585%

+0.238~0.315%

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後悔しないための戦略は?戦略A~Cをチェック
高原祥子
執筆者

高原祥子記者

立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。
企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。

現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。

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