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3月の個人向け国債・地方債、5年物も2月より利率ダウンでも「まだ買い」?条件決定後の賢い選び方

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3月の個人向け国債・地方債、5年物も2月より利率ダウンでも「まだ買い」?条件決定後の賢い選び方

ANDRANIK HAKOBYAN/shutterstock.com

2026年3月4日、10年債と同日に「5年債」の最新利率も出揃いました。

注目が集まる2%超えの10年債に対し、5年債は「手堅いミドルリターン」の主戦場です。

新発債は、個人向け国債(固定5年)が「1.58%」と、地方債(静岡県債)が「1.669%」で決まりました。

決定したばかりの最新データに基づき、ベテラン記者が「5年運用の最適解」を解説します。

3月4日条件決定!5年債の最新ラインナップ

まずは、4日に決定したフレッシュな数字を整理しましょう。

地方債は個人向けの販売がある「静岡県債」をピックアップします。

国債と比較すると、地方債は税引前の利回りで0.089%高くなっています。

国と地方の5年債・利率比較(2026年3月募集)

債券の種類

利回り(年率・税引前)

利回り(年率・税引後)

償還日

金利タイプ

個人向け国債(固定5年)

1.58%

1.2590230%

2031年4月15日

固定

静岡県債(約5年)

1.669%

1.329%

2030年12月20日

固定

2月の発行水準と比較すると、国債は0.08%、地方債では銘柄が異なるものの0.087%低くなっています。

これは2月の条件決定時に比べてベース金利が下がったことが影響しています。

とはいえ、メガバンクの普通預金金利が年0.3%であることを踏まえると、安全性の高い商品で1.5%以上の利回りが確保できる点は投資妙味があると言えるでしょう。

国と地方の5年債・利率比較(2026年2月募集)

債券の種類

利率(年率・税引前)

利率(年率・税引後)

償還日

金利タイプ

個人向け国債(固定5年)

1.66%

1.3227710%

2031年3月15日

固定

札幌市(約5年)

1.756%

1.395%

2030年12月20日

固定

「0.1%未満」の金利差をどう評価するか?

今回の判断の分かれ目は、個人向け国債(1.580%)と地方債(1.669%)の間にある「0.089%の利回り差」です。

また、静岡県債は償還が2030年12月20日と、厳密には5年よりも短い4年8カ月であることにも注意する必要があります。

静岡県債は初回利払日が2026年6月20日であり、ショートファースト・クーポンとなります。

ここでもらえるのは半年分(8,345円※税引前)ではなく、2カ月分(約2,780円※同)となり、償還が早い分、もらえる総額の利息は少なくなります。

なお、「5年債の利回りでは物足りない」という人は、3月の10年債をチェックしてみてください。

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「地方債(1.669%)」を選ぶべき人
高原祥子
執筆者

高原祥子記者

立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。
企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。

現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。

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