楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)の評価は?利回りや分配金についても解説

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楽天・全米株式インデックス・ファンドは、これ1本で米国株式のほぼ100%をカバーできる点が魅力の、NISAやiDeCoでも購入可能な投資信託です。

2024年10月時点、楽天証券で購入できる投資信託の全銘柄のうち買付ランキング第5位にランクインしている、人気の高いファンドでもあります。

本記事では、楽天・全米株式インデックス・ファンドの評価や利回り、分配金などについて詳しく解説します。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの基本情報

  内容
ベンチマーク CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
買付手数料 0円
信託報酬率 0.162%
純資産残高 16188.66億円
分配金 0円
※ファンド内で再投資
運用会社 楽天投信投資顧問
主な取扱い金融機関
(NISA)
楽天証券
SBI証券
松井証券
マネックス証券 など
主な取扱い金融機関
(iDeCo)
楽天証券
松井証券

※2024年10月時点

2楽天・全米株式インデックス・ファンド|3つの評価ポイントを解説

2楽天・全米株式インデックス・ファンド|3つの評価ポイントを解説

楽天・全米株式インデックス・ファンドの3つの評価ポイントについて解説します。

  • 米国株式市場の約4000銘柄へ、幅広く分散投資ができる
  • 手数料が安いため、長期的な積み立て投資に向いている
  • NISAやiDeCoでも購入可能

米国株式市場の約4000銘柄へ、幅広く分散投資ができる

楽天・全米株式インデックス・ファンドを1本購入するだけで、米国株式市場の約4000銘柄へ幅広く分散投資することができます。

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、マザーファンドを通じて、米国の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」へと投資しています。

すなわち、楽天・全米株式インデックス・ファンドへ投資することで、世界最大規模の資産運用会社である米国バンガード社のETF(上場投資信託)へ、間接的に投資できるという訳です。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスという、米国の株式市場全体の動きに連動した指標を用いて資産運用をしています。

そのため、右肩上がりで成長し続ける、米国の経済発展の恩恵を存分に受けることができるのです。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは、「海外ETF」として、楽天証券やSBI証券などで直接買付をすることもできますが、取引の際には円とドルの両替が必要になる上に、1株単位での購入となるため、ある程度まとまった資金が必要になります。

よって、特に投資初心者の方は、バンガード・トータル・ストック・マーケットETFを直接買い付けるよりも、楽天・全米株式インデックス・ファンドを購入する方がおすすめです。

手数料が安いため、長期的な積み立て投資に向いている

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、信託報酬が年率0.162%と安価である点も魅力の一つです。

信託報酬とは、投資信託を運用・管理してもらうための経費として、投資信託を保有している間にかかる費用のことであり、長期的に運用すればするほど最終的なリターンに大きく影響します。

そのため、信託報酬が安いファンドを選ぶことは、長期的な積み立てを行う上で非常に重要なポイントです。

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、楽天証券で購入できる投資信託のうち、CRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドの中では最も信託報酬が安くなっています。

同じく米国株式の指標であるS&P500に連動するファンドの中には、より信託報酬が安価な銘柄もあります。

しかし、S&P500は時価総額の大きい企業500社のみを対象とするため、米国の約4000社を対象とする、CRSP USトータル・マーケット・インデックスよりもカバー範囲が狭くなっているのです。

したがって、中小企業の成長率の高さを取り込みつつ、米国株式市場に幅広く投資したい場合には、CRSP USトータル・マーケット・インデックスを使用している楽天・全米株式インデックス・ファンドを選ぶのが良いでしょう。

NISAやiDeCoでも購入可能

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、NISAやiDeCoでも購入可能な商品です。

NISAのつみたて投資枠で購入できる投資信託は、金融庁の定める「長期・積立・分散投資」に向いた商品に限定されます。

楽天・全米株式インデックス・ファンドはこの基準をクリアしており、楽天証券やSBI証券、松井証券などの金融機関で、新NISAつみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能です。

さらに、楽天・全米株式インデックス・ファンドは、楽天証券と松井証券ではiDeCoでも取り扱っています。

iDeCoでは、年金制度の一環として、定年までの長期にわたり資産を運用することになります。

そのため、1本で分散投資ができて、手数料も安い楽天・全米株式インデックス・ファンドをポートフォリオに組み込むことは、元本割れのリスクを抑え、運用コストを削減する上で大きなメリットがあります。

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3楽天・全米株式インデックス・ファンドの利回りは?

  1年 3年 5年
リターン 20.75% 16.41% 19.91%
シャープレシオ 1.25 0.91 0.95
標準偏差(リスク) 16.05 18.71 21.70

※参考:楽天証券 楽天・全米株式インデックスファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドのリターン(利回り)は、3年で年率16.41%、5年で年率19.91%と好成績です。

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、2017年9月29日に運用を開始しました。2020年のコロナショックや、2024年8月の米国株価下落の影響を受けて一時的に値下がりはしたものの、徐々に回復傾向にあり、長期的には右肩上がりで基準価額が上昇しています。

仮に、NISAつみたて投資枠で、想定利回り19.91%の楽天・全米株式インデックス・ファンドへ月3万円ずつ投資した場合、5年後の運用資産額は305万円にもなります。

米国経済は今後も安定的な成長が見込まれることから、更なる基準価額の上昇にも期待できるでしょう。

4楽天・全米株式インデックス・ファンドは分配金をもらえる?

4楽天・全米株式インデックス・ファンドは分配金をもらえる?

楽天・全米株式インデックス・ファンドでは分配金は支払われず、自動的に再投資されます。

定期的に分配金が支払われる「受取型」の投資信託を利用する場合、受け取った分配金を生活費の足しにすることができるため、分配金が支払われない投資信託は損だと感じてしまう方も多いかもしれません。

しかし、楽天・全米株式インデックス・ファンドのような「再投資型」の投資信託は、分配金に相当する金額を、自動的に次の投資へ回してくれるため、利益が更なる利益を生む「福利効果」を得やすいという利点があります。

そのため、長期的な運用を行う際には、分配金がもらえないことを一概にデメリットだと考えずに、将来的な利益も考慮しつつ銘柄選びをしましょう。

5楽天・全米株式インデックス・ファンドを買うのにおすすめなネット証券3選

楽天・全米株式インデックス・ファンドを買うのにおすすめなネット証券を3つ紹介します。

  • 楽天証券|クレカ積立やポイント投資を活用可能
  • 松井証券|保有残高に応じてポイントを受け取れる
  • SBI証券|選べる5種類のポイントを付与可能

楽天証券|クレカ積立やポイント投資を活用可能

楽天証券

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楽天証券では、NISAとiDeCoの両方で、楽天・全米株式インデックス・ファンドを購入することができます。

楽天証券では、NISAや投信積立で楽天・全米株式インデックス・ファンドを購入する際に、楽天カードで決済ができる「クレカ積立(楽天カードクレジット決済)」を利用可能です。

クレカ積立を行うことで、毎月の決済額に応じて0.5%~最大1%の還元率で、楽天ポイントが受け取れます。

入手した楽天ポイントは楽天市場などでのショッピングに利用できる上、ポイントを再び投資へ回す「ポイント投資」に活用することもできます。

そのため、普段楽天グループであまり買い物を行わない方であっても、貯まったポイントの使い先に困ることはありません。

楽天証券で投資をすればするほど、さらなる投資へとお得にポイントを活用できる、好循環を生み出せるでしょう。

 

松井証券|保有残高に応じてポイントを受け取れる

松井証券

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  • 2023年 オリコン顧客満足度®ランキング~ネット証券 初心者部門第1位~
  • 「HDI格付けベンチマーク」(証券業界・2023年)において「問い合わせ窓口」、「Webサポート」の両部門で13年連続最高評価を獲得

松井証券でも、NISAとiDeCoの両方で楽天・全米株式インデックス・ファンドを購入することができ、非課税で運用益を受け取れます。もちろん、通常の投信積立としても購入可能です。

松井証券では、投資信託の保有残高に応じて松井証券ポイントを受け取れる「投信残高ポイントサービス」を、楽天・全米株式インデックス・ファンドを含む全銘柄で利用できます。

受け取った松井証券ポイントは、投資信託の購入に使えるほか、dポイントやPayPayポイント、Amazonギフトカードへ交換することも可能です。

松井証券で楽天・全米株式インデックス・ファンドを購入すれば、自動再投資による福利効果と、日常生活への還元の両方を取り込むこともできるでしょう。

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SBI証券では、NISAで楽天・全米株式インデックス・ファンドを購入することができます。iDeCoの商品ラインナップには、現時点ではありません。

SBI証券は、取引に応じて付与されるポイントを、Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALのマイル・PayPayポイントの5種類から選ぶことが可能です。

さらに、三井住友カードの発行するクレジットカードなら、クレカ積立にも対応しています。

また、SBI証券では、楽天・全米株式インデックス・ファンドと同じくCRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとする「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」も取り扱っています。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、2021年6月29日から運用を開始した投資信託で、楽天・全米株式インデックス・ファンドよりも、さらに信託報酬が安いという特徴があります。

そのため、SBI証券で楽天・全米株式インデックス・ファンドの購入を検討している方は、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドとも比較して、どちらを購入するかを決めるのがおすすめです。

まとめ|楽天・全米株式インデックス・ファンド

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンドは、1本で米国株式市場の約4000銘柄へ分散投資ができる

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンドでは、分配金が自動的に再投資されるため、福利効果を得られる

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンドは、楽天証券と松井証券なら新NISAとiDeCoの両方で購入できる