
証券口座を複数使い分けするのはあり?メリット・デメリットやおすすめの組み合わせを解説
- 執筆者:
- MeChoice編集部
本記事では、複数のネット証券に口座開設し、使い分けをするときのメリット・デメリットや、併用するのがおすすめなネット証券の組み合わせについて解説します。
「証券口座を目的別に使い分けて、効率良く資産運用を行いたい!」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1複数の証券口座を使い分けするメリット・デメリットとは?
はじめに、証券口座を複数使い分けする際のメリット・デメリットについてそれぞれ紹介します。
証券口座を複数活用!メリットはこの3つ
デメリットはある?複数の証券口座の使い分け
1-1証券口座を複数活用!メリットはこの3つ
証券口座を複数使い分けするメリットは、主に以下の3点です。
- ネット証券ごとの強みを活かし「良いところ取り」で投資ができる
- IPOに投資できるチャンスを増やせる
- 投資に関するニュースを幅広く収集することが可能
複数の証券口座を使い分ける最大の利点は、ネット証券ごとの特色を活かして「良いところ取り」で投資ができるようになることです。
「国内株式の取引手数料が0円」や「外国株式のラインナップが豊富」など、ネット証券によって強みは様々です。
そのため、例えば、国内外の株式を両方取引したいという方なら、国内株式に強いネット証券と外国株式に強いネット証券を組み合わせることで、より効率的に投資を行えるようになります。
さらに、IPO(新規公開株式)への投資機会を増やせるという点もメリットのひとつです。
新たに上場する企業によって発行されるIPOは、初値が公開価格を上回る可能性が高く、短期的に利益を上げやすいことが知られています。
しかし、IPOはその人気の高さから、多くの場合抽選販売となり入手するまでが大変です。
そこで、普段メインで利用する証券口座以外にも、IPO投資用のサブ口座を開設しておくことで、より多くの抽選へ応募でき、その分当選確率を上げられるという訳です。
「IPO抽選の事前入金が不要」や「預かり資産額によらない平等抽選」など、IPO投資のサブ口座として使いやすいネット証券も多いため、上手に活用していきましょう。
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1-2デメリットはある?複数の証券口座の使い分け
複数の証券口座の使い分けには、以下のようなデメリットも存在します。
- 運用資金が分散しやすい
- 複数のネット証券で同じ銘柄を買っても、株主優待を複数受け取ることはできない
- 特定口座(源泉徴収あり)で確定申告が必要になる場合がある
複数のネット証券を使い分けて投資を行う場合、運用資金がそれぞれの証券口座に分散しやすくなってしまう点には気を付ける必要があります。
投資資金が分散して少額になると、その分買付できる金融商品の選択肢が狭まり、取引の機会を逃しやすくなってしまいます。
さらに、Vポイントや楽天ポイントなど、投資で貯まるポイントも同様に分散してしまうため、日常生活でポイントを利用する機会が多い方は注意しておきましょう。
また、複数のネット証券で同じ銘柄を買付しても、株主優待を複数受け取ることはできません。
株主優待を受け取る権利は、証券会社単位ではなく、株主名簿に記載されている名前を参照して1人1つ付与されるからです。
これらのデメリットを考慮すると、「メイン口座を補うためにサブ口座を使う」「サブ口座はIPO投資のみに利用する」などのように、メイン口座・サブ口座を自分で決めて、サブ口座は特定の目的にのみ利用するのがベストだと言えます。
2目的別!おすすめなネット証券の組み合わせ例3選
ここでは、複数のネット証券を上手に活用したい方へ向けて、おすすめなネット証券の組み合わせ例を目的別に2つ紹介します。
楽天証券×岡三オンライン|IPO投資したい人におすすめ!
SBI証券×SBIネオトレード証券|国内株式の取引を強化したい人へ!
2-1楽天証券×岡三オンライン|IPO投資したい人におすすめ!
楽天証券

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楽天証券をメイン利用している方は、サブ口座を「岡三オンライン」に開設すれば、よりIPO投資がしやすくなるためおすすめです。
IPOは楽天証券にも取扱いがあるものの、現在のところ、楽天証券はIPOの主幹事証券会社を担当することがありません。
一方で、岡三オンラインのサービスを提供している岡三証券は、主幹事証券会社になることがあります。
多くの場合、主幹事証券会社には、担当企業のIPO株のうち8割以上が割り当てられるので、応募が狙い目です。
さらに、岡三オンラインはIPOの抽選に事前入金が不要なため、IPOに当選したときだけ口座へ入金するという使い方ができ、投資資金の分散を防ぐことができます。
岡三オンライン

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2-2SBI証券×SBIネオトレード証券|国内株式の取引を強化したい人へ!
SBI証券

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- 充実の米国株&投資信託ラインナップ
現在、SBI証券で国内株式の取引を積極的に行っている方には、「SBIネオトレード証券」をサブ口座として利用することをおすすめします。
SBIネオトレード証券は、国内株式に特化したネット証券であり、信用取引の金利やコストなどの面でSBI証券を上回ります。
その一方、外国株式やFXの取引、iDeCoの利用などはできないため、フルラインナップ型ネット証券のSBI証券と併用することで、メリットを最大限生かすことができるでしょう。
さらに、SBIネオトレード証券は、SBI証券とは異なり、IPO抽選時に前受金が不要な点にも注目です。
SBIネオトレード証券

投資経験者におすすめ!国内株式の取引に特化したネット証券
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3まとめ|複数の証券口座の使い分け
証券口座を複数使い分けることで、ネット証券ごとの強みを活かし、良いところ取りで投資ができたり、IPOへの投資機会を増やせたりといったメリットが得られる
複数の証券口座を使っていると、投資資金が分散しやすくなったり、特定口座(源泉徴収あり)でも確定申告が必要になったりする場合があるので注意する
「楽天証券×岡三オンライン」や「SBI証券×SBIネオトレード証券」などの組み合わせは、それぞれIPO投資を強化したり、国内株式の取引コストを抑えたりできるのでおすすめ
執筆者について

MeChoice編集部
MeChoice編集部は、くらしとお金に関するコンテンツ制作を各ジャンルの専門家とともに行い、情報発信を行っています。MeChoiceは株式会社モニクルリサーチが運営しています。