dカードは、携帯電話大手キャリアのNTTドコモが発行する年会費無料のクレジットカードです。
通信費をクレジットカードで支払っているという方も多いのではないでしょうか。
日本クレジットカード協会によると、公共料金や通信料など継続的な支払いにクレジットカードを利用する際の注意点として、カードを退会するときに、支払方法の変更手続が必要であることが挙げられています。
クレジットカードで通信費などを支払っている方はこの点に注意しましょう。
さて、今回紹介するdカードの基本のポイント還元率は1.0%。「d払い」や「dポイントカード」と併用した際には、加盟店にてポイントの3重取りも可能です。
ここでは、dカードの評判やメリットとデメリットについて詳しく解説します。
当記事はFP(ファイナンシャル・プランナー)の監修を受けています。
- dカードのメリット
- dカードのデメリット
- dカードの口コミや評判
- 1.
- dカードの基本スペック
- 2.
- dカードの還元率
- 2-1.
- dカード特約店で最大7.0%のポイント還元
- 2-2.
- dポイント加盟店
- 2-3.
- dカード ポイントモール
- 3.
- dカードの5つのメリット
- 3-1.
- dカードのメリット1:年会費永年無料
- 3-2.
- dカードのメリット2:基本1.0%の還元率
- 3-3.
- dカードのメリット3:ケータイ補償がついている
- 3-4.
- dカードのメリット4:ショッピング保険がついている
- 3-5.
- dカードのメリット5:ahamoならボーナスパケットがもらえる
- 4-1.
- dカードのデメリット1:旅行保険は29歳以下が対象
- 4-2.
- dカードのデメリット2:国際ブランドはVisaとMasterCardのみ
- 4-3.
- dカードのデメリット3:ドコモ・ahamoユーザー以外にはメリットが少ない
- 5.
- dカードの評判
- 5-1.
- dカードのイイ評判
- 5-2.
- dカードのイマイチな評判
- 6.
- dカードの申し込み方法
- 7.
- コラム:ahamoで1GB買おうとするといくらなのか
- 8.
- まとめ
- 9.
- 参考資料
dカード
- 基本のポイント還元率が1.0%
- d払いとの相性抜群
- 購入後1年間最大1万円のケータイ補償
- 電子マネーiDに対応
1dカードの基本スペック
内容 | |
---|---|
年会費 | 永年無料 ※入会対象:18歳以上 |
追加カード | ETCカード・家族カード |
国際ブランド | Visa・MasterCard |
dポイント | ・基本の還元率:1% ・dカード特約店、dポイント加盟店、dカードポイントモール利用 還元率1.5倍~最大7.0% |
付帯保険 | ・dカードケータイ補償 最大1万円(購入後1年間) ・お買い物あんしん保険 年間最大100万円(自己負担額3000円/1事故) ・旅行保険(29歳以下) 国内最大1000万円・海外最大2000万円 |
モバイル決済 | Apple Pay |
2dカードの還元率
dカードのポイント還元率は1.0%です。100円(税込)のショッピングにつき1ポイントが付与されます。
次の提携店舗でdカードを使って支払うと、1.5倍以上のポイントが貯まるチャンスです。
- dカード特約店
- dポイント加盟店
- dカード ポイントモール
dカード特約店で最大7.0%のポイント還元
dカード特約店でdカードを使って購入代金の支払いをした場合、最大で7.0%のポイント還元が得られます。
主なdカード特約店を次の表にまとめてみました。
dカード特約店名 | ポイント還元率 |
---|---|
JAL | 2.0% |
紀伊國屋書店 | 2.0% |
ビッグエコー | 3.0% |
マツモトキヨシ | 3.0% |
オリックス レンタカー |
4.0% |
スターバックスカード | 4.0% |
Starbucks eGift | 7.0% |
dポイント加盟店
dポイント加盟店では、dポイントカードとd払いを組み合わせることで、ポイントの3重取りが可能です。
たとえばローソンの場合、次のポイントが貯まります。
支払方法 | 貯まるポイント |
---|---|
d払い | 200円(税込)ごとに1ポイント |
dカードまたはdポイントカードの提示 | 200円(税抜込)ごとに1ポイント(0時から15時59分まで) 200円(税抜込)ごとに2ポイント(16時から23時59分まで) |
dカード | 100円(税込)ごとに1ポイント |
16時から23時59分の間なら、ポイント還元率2.5%が実現。
※d払い0.5%+dカードの提示1.0%+dカード1.0%
「d払い」に「dカード」を登録することで、d払いの決済時に、d払いとdカードのポイントがダブルで付与されます。
dカード ポイントモール
インターネットショッピングの際に「dカード ポイントモール」を経由することで、1.5%から10%以上のポイント還元率が実現可能です。
「dカード ポイントモール」の主なショップを以下の表にまとめてみました。
ショップ名 | ポイント還元率 |
---|---|
楽天市場 | 1.5% |
Qoo10 | 2.0% |
さとふる | 2.5% |
成城石井.com | 3.5% |
ふるさと本舗 | 4.0% |
ソースネクスト | 8.5% |
ダイレクトテレショップ | 11.0% |
dカード ポイントモールを経由する流れは次の通りです。
- dカード ポイントモールにアクセス
- ショップカテゴリなどからお目当てのショップのページに移動「このショップを見る」をタップ
- dアカウントのIDとパスワードを入力してログインショップの公式サイトに移動
- 希望する商品を選ぶdカードで代金を支払う
- 購入した商品が自宅などに届く
- 後日、ポイントが付与される
必ず、dカード ポイントモール⇒ショップの公式サイトという手順を守るようにしましょう。
3dカードの5つのメリット
dカードを利用するメリットとして、次の5つが挙げられます。
- メリット1:年会費永年無料
- メリット2:基本1.0%の還元率
- メリット3:ケータイ補償がついている
- メリット4:ショッピング保険がついている
- メリット5:ahamoならボーナスパケットがもらえる
dカードのメリット1:年会費永年無料
dカードは「年会費永年無料」です。
クレジットカードの年会費を支払う必要がないため、維持費を気にしたくない方にとっては大きなメリットですね。
dカードのメリット2:基本1.0%の還元率
dカードは、100円(税込)のショッピングごとに1ポイントが付与されます。基本のポイント還元率は1.0%です。
一般的にポイント還元率が1.0%を超えると、高還元率のクレジットカードに分類されます。よって、dカードは、比較的ポイントが貯まりやすいクレジットカードと言ってよいでしょう。「ポイ活」目的にもおすすめです。
dカードのメリット3:ケータイ補償がついている
dカードの特典には「dカードケータイ補償」が含まれています。
スマホ(携帯電話)が、購入日から1年以内に紛失や盗難による修理不可能な状態(全損、水濡れなど)になった際、ドコモショップなどで、契約中のdカードで購入した新たなスマホの代金の一部を負担するシステムです。
dカードにて代金を支払ったスマホの購入金額、または頭金・事務手数料のうち、最大1万円までの補償が受けられます。
dカードを契約中の本会員・家族会員である、NTTドコモ・ahamo(アハモ)ユーザーが対象です。
dカードのメリット4:ショッピング保険がついている
dカードには、「お買い物あんしん保険」と呼ばれるショッピング保険が付帯しています。dカードで購入した商品が対象です。
- 国内:3回以上の分割払い、リボ払いが条件
- 海外:1回払いなど、すべての支払方法が対象
購入日から90日以内に盗難や紛失などの偶発的な事故による損害に対して、年間で最大100万円までの補償が受けられるものです。
- 自己負担額:1事故につき3000円
dカードのメリット5:ahamoならボーナスパケットがもらえる
dカード会員がahamoユーザーの場合、ボーナスパケット「1GB」が毎月プレゼントされるメリットもあります。
ahamoは20GBが基本データ容量のため、20GB+1GB=21GBの利用が可能です。通常は1GBの増量につき550円(税込)が発生します。
ahamoのボーナスパケットの条件は次のとおりです。
- dカードの連絡先にahamoの携帯電話番号を登録
- ahamoの月額料金の支払いをdカードに設定
dカード
- 基本のポイント還元率が1.0%
- d払いとの相性抜群
- 購入後1年間最大1万円のケータイ補償
- 電子マネーiDに対応
4dカードの3つのデメリット
dカードユーザーは、年会費永年無料やポイント還元率などのメリットを受けられる一方で、以下の3つのデメリットが生じる可能性があります。
- デメリット1:旅行保険は29歳以下が対象
- デメリット2:国際ブランドはVisaとMasterCardのみ
- デメリット3:ドコモ・ahamoユーザー以外にはメリットが少ない
dカードのデメリット1:旅行保険は29歳以下が対象
dカードの海外および国内旅行保険は、29歳以下を対象としています。そのため、30歳を超えたdカードユーザーは補償が受けられません。
30歳以上の方は、dカード GOLDに申し込むことをおすすめします。
dカードのデメリット2:国際ブランドはVisaとMasterCardのみ
dカードの提携国際ブランドはVisaとMasterCardです。いずれも全世界での加盟店が豊富な点が共通しています。
dカードはJCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブや中国銀聯(UnionPay)とは提携していません。
JCBやアメリカン・エキスプレスを国際ブランドとして検討している方は、dカードの発行は避けておいたほうが良いかもしれません。
dカードのデメリット3:ドコモ・ahamoユーザー以外にはメリットが少ない
dカードはNTTドコモが発行するクレジットカードです。
ドコモユーザーやahamoユーザーには「ケータイ補償」などのメリットがありますが、それ以外の携帯電話会社と契約中の方にとっては、あまり旨味が感じられないかもしれません。
dポイントを貯めていない場合には、さらに得られるメリットが少なくなるでしょう。
5dカードの評判
ここからは、dカードを実際に使用している方からの評判を紹介していきます。
dカードのイイ評判
dカードのイイ評判として次の3つがあげられます。
- ポイント還元率の高さ(1.0%)
- 「d払い」でポイント3重取りができる
- 「dカードお支払割」
dカードは基本のポイント還元率が1.0%です。
公共料金(電気料金など)や税金(自動車税、固定資産税など)の支払いに対しても、100円(税込)ごとに1ポイントが付与されるため、知らず知らずのうちにポイントが貯まっているユーザーも見受けられます。
dポイント加盟店にてdカードを登録した「d払い」及びdカードまたはdポイントカードの提示をした際には、ポイントの3重取りも可能です。
たとえばファミリーマートの場合、以下の形でポイントが貯まります。
支払方法 | 貯まるポイント |
---|---|
d払い | 200円(税込)ごとに1ポイント |
dカードまたはdポイントカードの提示 | 200円(税込)ごとに1ポイント |
dカード | 100円(税込)ごとに1ポイント |
1000円(税込)のショッピングにて、20円相当のポイントが得られる計算です。
- 1000円×2.0%=20ポイント
- d払い0.5%+dカード提示0.5%+dカード1.0%=2.0%
- 店舗により、dカードまたはdポイントカードの提示により貯まるポイントが税込・税抜と異なります。
dカードのイマイチな評判
dカードにはポイントが貯まりやすいなどのイイ評判が見受けられる一方で、イマイチな評判も存在します。
- 地域によってはお得に使える店舗が少ない
- ドコモユーザーでないとメリットを感じにくい
- 補償サービスが制限付きである
dカードの特約店やdポイント加盟店は大手チェーン店が多いため、地域によってはお得感に差が出ることが考えられます。
また、「dカードケータイ補償」やahamoの「ボーナスパケット」にしても、他社携帯ユーザーには無関係の特典です。
このケータイ補償サービスに細かい制限が付いている点も、イマイチな評判に繋がる要素のひとつかもしれません。
- ドコモショップまたはドコモオンラインショップで購入した携帯電話端末
- 故障(全損や水没など)したスマホと同じ機種とカラーのもの
画面のひび割れなど、ちょっとした不具合には適用されません。トラブルや後悔を避けるためにも、ワイドな補償ではない点は心得ておくとよさそうです。
6dカードの申し込み方法
dカードは公式サイトから申し込むことができます。事前に以下の書類などを準備しておきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
支払口座情報 | キャッシュカード 預金通帳(普通預金口座) |
本人確認書類 | 運転免許証 マイナンバーカードなど |
勤務先の情報 | 勤務先の名称 所在地(住所) 電話番号 |
- dカードの公式サイトにアクセス
- 「dカードの詳細とお申し込み」を選んでタップ
- 「dカードのご紹介」に移動
- 「お申込み」をタップ
- 必要事項を入力する
- 入力内容に誤りがなければ「送信」
- dカードの申し込み手続きの完了
- 手続き完了後最短5分で入力したメールアドレス宛に「受付完了」メールが届く
- その後、入会審査の結果を知らせるメールが送付される
- 審査通過の場合、最短で5日後に、自宅などにdカードが郵送される
7コラム:ahamoで1GB買おうとするといくらなのか
ahamoでのデータ容量1GBの追加購入は、ahamoの会員専用ページで受付中です。基本のデータ容量20GBを超過した際に利用するケースが多いかもしれません。
- ahamoの会員専用ページにアクセス
- dアカウントのIDとパスワードを入力してログイン
- ホーム画面より「データをチャージ」を選んでタップ
- 追加したいデータ容量(1GBなど)を選択する
- 追加データを購入
- 購入後は即時、追加データの利用が可能となります
ahamoでは80GBが追加できる「ahamo大盛り」も提供中です。月額1980円(税込)をプラスするだけで合計で100GBの大容量が実現できます。
- 2970円+1980円=4950円(税込)
テザリングをよく使う場合や、動画視聴や動画配信、ソーシャルゲームのプレイなどが多い方におすすめです。
8まとめ
ここまで、dカードに関する次の項目を紹介してきました。
dカードは年会費永年無料にて所有することのできるクレジットカードです。初めてクレジットカードを作る方や、ポイントを効率よく貯めたい方に向いています。
特にNTTドコモやahamoを利用中の方におすすめです。
dカードは、年会費永年無料で基本のポイント還元が1.0%と高スペックなクレジットカードです。d払いやdカードまたはdポイントカードの提示でポイントを2重取り・3重取りできるコンビニやドラッグストア、家電量販店、飲食店も多く、普段の利用でポイントが貯まりやすいです。
また、「dカードケータイ補償」がついており、ドコモショップなどで1年以内に購入した携帯電話端末が紛失や盗難により全損・水濡れとなった場合、新端末を購入する際にdカードで支払えばかかる費用の一部が補償されます。
さらに、ドコモユーザーが月々の利用代金の支払いをdカードに設定すると、毎月187円(税込)割引となります。ahamoユーザーの場合、ボーナスパケット「1GB」が毎月プレゼントされるメリットも。ドコモ・ahamoユーザーにとっては、メリットが多いクレジットカードといえるでしょう。
ただし、dカードは海外・国内共に旅行保険は29歳以下が対象、国際ブランドがVisaとMasterCardに限られる点はデメリットです。
それでも、年会費永年無料で還元ポイントが1.0%やd払いによるポイントアップは魅力的なので、特にドコモ・ahamoユーザーは利用を検討してみると良いでしょう。
dカード
- 基本のポイント還元率が1.0%
- d払いとの相性抜群
- 購入後1年間最大1万円のケータイ補償
- 電子マネーiDに対応
9参考資料
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- 年会費永年無料
- 基本1.0%の還元率
- ケータイ補償がついている
- ショッピング保険がついている
- ahamoならボーナスパケットがもらえる
- 旅行保険は29歳以下が対象
- 国際ブランドはVisaとMasterCardのみ
- ドコモ・ahamoユーザー以外にはメリットが少ない
-
ポジティブコメント①ポイント還元率の高さ(1.0%)
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ポジティブコメント②「d払い」でポイント3重取りができる
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ポジティブコメント③「dカードお支払割」が便利
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ネガティブコメント①地域によってはお得に使える店舗が少ない
-
ネガティブコメント②ドコモユーザーでないとメリットを感じにくい
-
ネガティブコメント③補償サービスが制限付きである
・dカードは年会費永年無料にて所有することのできるクレジットカード
・初めてクレジットカードを作る方に向いています
・ポイントを効率よく貯めたい方に向いています