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【名鉄5年債】利回り1.947%で条件決定!中日ドラゴンズ選手のサイン入りユニなどが当たる豪華特典と「利回り」を解説

【名鉄5年債】利回り1.947%で条件決定!中日ドラゴンズ選手のサイン入りユニなどが当たる豪華特典と「利回り」を解説

FAMILY STOCK/Shutterstock.com

先行銘柄との比較:名鉄債の立ち位置

「同じくらいの安心感(格付け)」を持つ他の債券と、利回りを比べてみましょう。

先に募集された光通信の4年債は、利回りが2.52%でした。今回の名鉄(5年債)より期間が1年短いにもかかわらず、利回りは名鉄より0.573%も高く設定されています。

「期間が短いのに利回りが高いなら、光通信の方がお得だったのでは?」と思うかもしれません。しかし、これには理由があります。光通信は今回、910億円という膨大な額を起債をしようとしていました。

これだけ巨額だと、投資家に「これは魅力的だ」と思ってもらわなければ、完売しないリスクがあります。つまり、光通信は「確実に完売させるために、あえて高めの利回りを提示した」可能性が考えられるわけです。

対する名鉄は、そこまで無理に利回りを高めに設定しなくても、ブランド力や適正な発行規模で投資家が集まると判断した、という背景が見て取れます。

一方で、名鉄5年債は、先行した東急不動産ホールディングス債より0.043%高い利回りとなりました。背景には、東急不動産HD債の利回り決定時よりベース金利が上昇(1.58%近辺→1.61%近辺)したことがあります。

また、東急不動産HD債は「初の個人向け」というレア感に加え、100万円以上の購入者全員がもらえる特典を付けて利回りを低く抑えていました。対する名鉄は、「特典」は抽選と限定的である分、シンプルに高い利回りを提示して投資家にアピールした形です。実利重視の人には納得感のある着地と言えるのではないでしょうか。

なお現在、個人向け国債以外の債券はすべて完売しています。

銘柄名

年限

条件決定日

利率(税引き前)

格付け(R&I/JCR)

発行額(億円)

特徴

名古屋鉄道(名鉄沿線おいでな債)

5年

3月6日

1.947%

A/A+

100

民鉄インフラの安定性。高い格付け

T&D(Try & Discover債)

5年

3月2日

1.897%

-/AA

100

生保グループの安定性。高い格付け

光通信(第55回)

4年

2月27日

2.52%

A/A+

910

圧倒的な利回り重視。期間も短め

三菱HCキャピタル(第24回)

5年

2月27日

1.968%

AA/AA

200

高い信用力と利回りのバランス型

東急不動産HD(第33回)

5年

2月25日

1.904%

-/A+

100

初の個人向け。宿泊優待などの特典あり

個人向け国債(固定5年/3月募集)

5年

3月4日

1.58%

AA+/AAA(※)

-

日本で最も安全な資産。手軽さが魅力

(※)国債の格付けは日本政府の自国通貨建長期発行体格付

具体的に何から始めたらいい?注目すべき3つのポイント

債券投資を始める際は、以下の情報に注目して「自分に合っているか」を判断してください。

  1. 格付け(信用力)
    万が一のデフォルト(債務不履行)リスクを避けるため、格付けは必ずチェックしましょう。今回のような「A格」は堅実な選択です

  2. インカムゲイン(受取利息)の最大化
    先行銘柄や個人向け国債(1.58%)との比較から、リスクと照らし合わせて納得できる利息が得られるか、検証しましょう。名鉄債の利回りは1.947%と、3月の個人向け国債(1.58%)を0.367%上回る水準です。

  3. 期間の設計
    「5年」は資金を拘束される期間です。もし「もっと早く回収したい」と考えるなら、もっと短い既発債を購入する選択肢もあります

結論:どう選ぶべきか?

今回の春の債券ラッシュは、投資スタイルによって選び方が明確に分かれます。

  • 「究極の安全性」を求めるなら:個人向け国債

  • 「相応の安心感と利回りを両立したい」なら:インフラ銘柄である今回の名鉄債

  • 「リスクを取って利回りを追求したい」なら:光通信債のような新発債の発行を待つ

なお、債券投資の検討にあたっては、証券会社から提供される「目論見書」に必ず目を通してください。

人気の銘柄は初日で売り切れることもあるため、早めの確認がカギとなります。

決定した利率を確認し、ご自身のポートフォリオの「守り」の一手として検討してみてはいかがでしょうか。

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断で行ってください。

参考資料

高原祥子
執筆者

高原祥子記者

立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。
企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。

現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。

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