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【2026年最新】利回り2%超も!株安の今こそ始めたい「個人向け債券」投資ガイドー3月の社債・地方債実績と4月の検討ポイント

【2026年最新】利回り2%超も!株安の今こそ始めたい「個人向け債券」投資ガイドー3月の社債・地方債実績と4月の検討ポイント

FAMILY STOCK/Shutterstock.com

2026年春、日本のマーケットには「金利のある世界」が本格的に到来しています。

株式市場がイラン情勢の緊迫化により軟調に推移するなかで、債券に目を向けてみるのも一つの手です。

株価の大きな変動に一喜一憂せず、着実な「利息」というインカムゲインを狙える債券は、今の不透明な局面において、あなたの資産を守る重要な盾となります 。

今回は、3月に募集された債券の情報を整理し、4月の新発債に向けてどのような視点で投資を検討すべきか、債券ジャーナリストの視点で分かりやすく解説します。

債券投資の基本:何から始め、どこを見るべきか?

債券投資とは、国や企業にお金を貸し、その見返りとして定期的に「利息」を受け取り、満期には「元本」が戻ってくる仕組みです 。

具体的になにから始めたらよいか

  • 証券口座の「債券ページ」をチェック:SBI証券や楽天証券などのネット証券では、個人向け国債だけでなく、特定の企業の社債や地方債も手軽に購入できます。

  • 募集期間を逃さない:債券はいつでも買えるわけではなく、募集期間が決まっています。例えば3月の名鉄債は3月9日から18日が募集期間でした

注目すべき3つのポイント

  1. 格付け(信用力):倒産リスクを測る指標です。「AA(ダブルA)」ならトップクラスの信用力、「A(シングルA)」なら安定感がある投資適格とみなされます

  2. 利回り(インカム):銀行の普通預金金利(0.3%)をどの程度上回るかが重要です

  3. 企業の「今」を知る(社債の場合):たとえば名古屋鉄道は再開発計画の見直しを発表しましたが、これを「財務を悪化させない規律ある姿勢」と捉えるようなニュースの読み解きも大切です

【3月の振り返り】5年債と10年債の整理

3月は、長期金利の低下を受けて先月より利率がわずかに下がったものの、魅力的な選択肢が並びました 。

5年債:手堅くミドルリターンを狙う

中期的な運用に適した5年債では、社債の利回りの高さが際立ちました。

「国債の安心感は捨てがたいけれど、もう少し手応えのある利回りが欲しい」というニーズを取り込んで、T&Dホールディングス債や名古屋鉄道債は即日完売という人気ぶりでした。

債券の種類

条件決定日

銘柄・愛称

利回り(年率・税引前)

特徴

社債

3月2日

T&Dホールディングス(Try&Discover債)

1.897%

格付けAAという極めて高い信用力が魅力 

社債

3月6日

名古屋鉄道(名鉄沿線おいでな債)

1.947%

格付けA 。100万円以上で中日選手のサインなど豪華特典(抽選)も

地方債

3月4日

静岡県債

1.669%

運用期間は厳密には4年8カ月。初回利払いが短めな点に注意 

国債

3月4日

個人向け国債(固定5年)

1.58%

1万円から購入可能で、国が元本を保証する圧倒的な安心感

5年債の詳細については、こちらの記事で紹介しています。

10年債:高い「固定金利」か、上昇の可能性もある「変動」か

長期運用となる10年債は、戦略によって選び方が分かれます。

個人向けにも募集があった主な銘柄は以下の通りです(現在、地方債は全て完売しています)。

債券の種類

条件決定日

銘柄

利回り(年率・税引前)

金利タイプ

地方債

3月4日

千葉県債

2.273%

固定金利:今の高い利率を満期まで確定させたい人向け 

地方債

3月6日

三重県債

2.270%

固定金利:運用期間は厳密には9年8カ月。初回利払いが短めな点に注意。今の高い利率を満期まで確定させたい人向け。

地方債

3月6日

福岡市債

2.300%

固定金利:今の高い利率を満期まで確定させたい人向け 

地方債

3月11日

名古屋市債

2.332%

固定金利:今の高い利率を満期まで確定させたい人向け 

地方債

3月11日

愛知県債

2.323%

固定金利:今の高い利率を満期まで確定させたい人向け 

国債

3月4日

個人向け国債(変動10年)

1.40%(初回)

変動金利:将来のさらなる金利上昇の恩恵を逃したくない人向け

10年債の詳細については、こちらの記事で紹介しています。

「固定」か「変動」かという戦略的選択

2月対比では低下していますが、金利に先高感がある局面において、最も重要なのがこの視点です。

  • 個人向け国債(変動10年):今後さらに金利が上がれば、受け取る利息も自動的に増えていきます。いわば「インフレに強い攻めの守り」です

  • 地方債(固定): 発行時の高い利率が満期まで約束されます。将来的に金利が低下に転じたとしても、現在の高水準を維持できる「収益確定の守り」といえます

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4月の投資ターゲット:まずは「国債」と「地方債」を主軸に
高原祥子
執筆者

高原祥子記者

立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。
企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。

現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。

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