クレジットカードの二枚持ちはどのような組み合わせがよいのでしょうか。
年会費やポイント還元率、国際ブランドや付帯保険、優待店舗の中に利用頻度の高いショップが含まれているかなどを比較検討した上で最適な組み合わせを見つけたいものです。
ここでは、クレジットカードの二枚持ちの例として厳選した3つのパターンについて解説します。
- 二枚持ちはどの組み合わせがおすすめ? 3つのパターン
- クレジットカードを二枚持ちするときの組み合わせを考える基準
- クレジットカードを二枚持ちするメリット
- クレジットカードを二枚持ちするデメリット
- 2-1.
- クレカ2枚持ちの組み合わせ1.楽天カードと三井住友カード(NL)
- 2-2.
- クレカ2枚持ちの組み合わせ2.dカードとイオンカードセレクト
- 2-3.
- クレカ2枚持ちの組み合わせ3.リクルートカードとエポスカード
- 4-1.
- メリット1.異なる国際ブランドを持てる
- 4-2.
- メリット2.使い分けることでより高いポイント還元率で買い物できる
- 4-3.
- メリット3.付帯サービスが充実する
- 5-1.
- デメリット1.管理が大変になる
- 5-2.
- デメリット2.年会費が2枚とも有料の場合負担が大きい
11人あたりのクレジットカード平均保有枚数は2.9枚
一般社団法人 日本クレジット協会が2022年11月30日に公開した「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について」によりますと、クレジットカードの平均保有枚数は1人あたり2.9枚です。
年度 | 総数(発行枚数) | 家族カード | 法人カード |
---|---|---|---|
2014年3月末 | 2億6722万枚 | 1626万枚 | 639万枚 |
2015年3月末 | 2億5890万枚 | 1746万枚 | 874万枚 |
2016年3月末 | 2億6600万枚 | 1794万枚 | 888万枚 |
2017年3月末 | 2億7201万枚 | 1893万枚 | 923万枚 |
2018年3月末 | 2億7827万枚 | 1997万枚 | 1002万枚 |
2019年3月末 | 2億8394万枚 | 2165万枚 | 1002万枚 |
2020年3月末 | 2億9296万枚 | 2290万枚 | 1037万枚 |
2021年3月末 | 2億9531万枚 | 2355万枚 | 1091万枚 |
2022年3月末 | 3億101万枚 | 2378万枚 | 1145万枚 |
1人あたり「2.9枚」の数字の根拠には、2022年3月末の総発行枚数「3億101万枚」が関与しています。
3億101万枚÷1億489万人=2.86枚(およそ2.9枚)
「3億101万枚」を2022年3月1日時点の20歳以上の総人口「1億489万人」で除算した結果が2.86枚(およそ2.9枚)です。
2クレジットカードの二枚持ちはどの組み合わせがおすすめ?3つのパターン
クレジットカードの二枚持ちの組み合わせの例として、次の3つのパターンを紹介します。
- 楽天カードと三井住友カード(NL)
- dカードとイオンカードセレクト
- リクルートカードとエポスカード
いずれも年会費永年無料のクレジットカードです。
年会費を気にすることなく、ショッピングやサービスの利用ができる点が共通しています。
それぞれのカードごとの優待店舗にも注目したいところです。
クレカ2枚持ちの組み合わせ1.楽天カードと三井住友カード(NL)
まずは楽天カードと三井住友カード(NL)の組み合わせです。
楽天カードは楽天市場、三井住友カード(NL)は特定のコンビニや飲食店にて高いポイント還元率を提供しています。
楽天カード
年会費 | 永年無料 |
---|---|
国際ブランド | Visa・MasterCard・JCB・American Express |
追加カード | 家族カード・ETCカード |
楽天ポイント | 基本:カード利用代金100円につき1ポイント 楽天市場:3倍 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高2000万円 カード盗難保険 |
モバイル決済 | Google Pay・Apple Pay・楽天ペイ・その他クレジットカードとして「楽天カード」の登録が可能な決済ツール |
楽天カードはネットショッピングの際、楽天市場を第一候補とする方におすすめのクレジットカードです。
年会費は永年無料、100円(税込)のショッピングにつき1ポイント(楽天ポイント)が付与されます。
楽天市場では通常の3倍となる「3.0%」のポイント還元率です。
楽天モバイルや楽天銀行、楽天トラベルや楽天証券などの楽天のサービスへの登録や利用にて、楽天市場のショッピング時に最大16倍のポイントが貯まります。
※SPU(スーパーポイントアッププログラム)
提携国際ブランドは、VisaとMasterCard、JCBとアメリカン・エキスプレスです。
VisaとMasterCardブランドに限り、タッチ決済(Visaのタッチ決済、MasterCardコンタクトレス)に対応しています。
JCBブランドの場合には、ディズニーデザインの券面が選択肢に加わります。
電子マネー「楽天Edy」や、スマホ決済アプリ「楽天ペイ」へのチャージにもポイントが貯まるのが嬉しいところです。
楽天カード
- 基本のポイント還元率1.0%
- 楽天市場では3.0%のポイント還元率
- 提携店が多くポイントが貯めやすい
- 通常ポイントは有効期限が更新される
- 2枚目のカード発行可能
三井住友カード(NL)
内容 | |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
追加カード | ETCカード・家族カード |
国際ブランド | VIsa・MasterCard |
Vポイント | 基本の還元率:0.5% 対象のコンビニ・飲食店:5.0% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高2000万円 |
モバイル決済 | Apple Pay Google Pay(TM) |
三井住友カード(NL)は以下の対象店舗にて、最大5.0%のポイントが貯まる年会費永年無料のクレジットカードです。
ショップ名 | |
---|---|
コンビニエンスストア | ・セブンイレブン ・ローソン ・ナチュラルローソン ・ローソンストア100 ・ローソン・スリーエフ ・セイコーマート ・タイエー ・ハマナスクラブ ・ハセガワストア ・ポプラ ・生活彩家 |
カフェ、飲食店 | ・マクドナルド ・すき家 ・ココス ・はま寿司 ・サイゼリヤ ・かっぱ寿司 ・ドトールコーヒーショップ ・エクセルシオールカフェ |
Visaのタッチ決済、もしくはMasterCardコンタクトレスにて代金を支払うことが、最大5.0%のポイント還元の条件となります。
決済方法 | ポイント還元率 |
---|---|
Visaタッチ決済 | 5.0% ※三井住友カード(NL)のタッチ決済 ※Visaブランド |
MasterCardコンタクトレス | 5.0% ※三井住友カード(NL)のタッチ決済 ※MasterCardブランド |
Apple Payのタッチ決済 (iPhone/電子マネーiD) |
5.0% ※Visa、MasterCardブランド |
Google Payのタッチ決済 (Androidスマホ/電子マネーiD) |
5.0% ※Visaブランドのみ |
この組み合わせはどんな人におすすめ?
楽天カードと三井住友カード(NL)の組み合わせは、常に1.0%以上のポイント還元率がほしい方におすすめです。
楽天市場では楽天カード、セブンイレブンなどのコンビニでは三井住友カード(NL)という形で使い分けると良いでしょう。
ネットショッピングの際には、三井住友カード(NL)のポイントUPモールと楽天市場を比較することも可能です。
商品価格はもちろんのこと、ポイント還元率を比べてどちらがお得かを検討する楽しみが増えるはずです。
クレカ2枚持ちの組み合わせ2.dカードとイオンカードセレクト
続いて、dカードとイオンカードセレクトの組み合わせを紹介します。
dカードでVisaもしくはMasterCardブランドを選び、イオンカードセレクトでJCBブランド限定のディズニーデザインを選択するのも面白いかもしれません。
dカード
dカードは基本のポイント還元率1.0%のクレジットカードです。
年会費は永年無料、提携国際ブランドはVisaとMasterCardから選択できます。
どちらのブランドもタッチ決済(Visaのタッチ決済、MasterCardコンタクトレス)に対応しています。
より多くのポイントを集めるためには、dカード特約店やdポイント加盟店、dカード ポイントモールの利用がカギとなります。
主なショップ名 | |
---|---|
dカード特約店 | ノジマ、マツモトキヨシ ココカラファイン、タワーレコード 紀伊國屋書店、丸善ジュンク堂書店 |
dポイント加盟店 | Amazon、メルカリ ローソン、ファミリーマート ビックカメラ、バーミヤン |
dカード ポイントモール | 京王百貨店ネットショップ 小田急オンラインショッピング 成城石井.com、日本直販 |
dカード
- 基本のポイント還元率が1.0%
- d払いとの相性抜群
- 購入後1年間最大1万円のケータイ補償
- 電子マネーiDに対応
スマホ決済アプリ「d払い」にdカードを登録後は、dポイント加盟店にて毎週金・土曜日に開催される「d曜日」に最大4.0%のポイントを受け取ることが可能です。
イオンカードセレクト
内容 | |
---|---|
年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa・MasterCard・JCB |
WAON POINT | ・基本の還元率:0.5% ・イオングループ対象店舗での還元率:通常2倍(1.0%) |
付帯保険 |
ショッピングセーフティ保険:年間限度額50万円 クレジットカード盗難保障:紛失・盗難による不正使用に対応 |
モバイル決済 | Apple Pay・イオンiD |
イオンカードセレクトは、イオン銀行の口座開設が発行の条件となる年会費永年無料のクレジットカードです。
キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーWAONを1枚のカードで兼ね備えています。
200円(税込)のショッピングにつき1ポイント(WAON POINT)を付与。
次のイオングループでの利用時には、常に2倍のポイントが貯まります。
ポイント還元率1.0%
カテゴリ | ショップ名 |
---|---|
総合スーパー、スーパーマーケット ショッピングモール |
・イオン ・イオンモール ・ダイエー ・ダイエーグルメシティ ・イオンフードスタイル ・マックスバリュ ・ピーコックストア ・KOHYO ・まいばすけっと ・イオンスーパーセンター ・イオンタウン ・マルナカ ・カスミ ・マルエツ ・OPA |
コンビニ、ディスカウントストア ドラッグストア |
・ミニストップ ・ザ・ビッグ ・アコレ ・ウエルシア |
ホームセンター、ペット | ・サンデー ・ホームワイド ・ペテモ |
ネットショップ | ・イオンスタイルオンライン ・イオンショップ ・おうちでイオン イオンネットスーパー ・saQwa(イオンサクワ) |
グルメ、フーズ | ・四六時中 ・キッチンオリジン ・やまや ・イオンリカー |
エンターテインメント、カルチャー トラベル |
・イオンシネマ ・未来屋書店 アシーネ ・あそびの雑貨店 R.O.U ・イオンカルチャークラブ ・イオントラベルモール |
ファッション、ビューティー、スポーツ | ・スポーツオーソリティ ・イオンボディ ・イオンバイク ・ikka ・ASBEE(アスビー) |
この組み合わせはどんな人におすすめ?
イオングループで日用品や食料品などを購入する機会が多く、コンビニやAmazonなどの通販も利用する方向けといえるでしょう。
イオングループではイオンカードセレクト、dカード特約店やdポイント加盟店にてdカードといった形で使い分けるのがコツです。
公共料金や税金の支払いには、ポイント還元率1.0%のdカードを登録することをおすすめします。
ただし国民年金保険料に関しては、ポイントが付与される(還元率0.5%)イオンカードセレクトでの納付がお得です。
クレカ2枚持ちの組み合わせ3.リクルートカードとエポスカード
3つめのパターンとして、リクルートカードとエポスカードの組み合わせを紹介します。
いずれもモバイルSuicaへのチャージに対してポイントが貯まるのが共通項です。
エポスカードがVisaブランドのため、リクルートカードはMasterCardブランドを選ぶことをおすすめします。
リクルートカードのJCBブランドは、モバイルSuicaへのチャージに対するポイント還元率が0.75%となることがその理由です。
リクルートカード
内容 | |
---|---|
年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa・MasterCard・JCB |
リクルートポイント | 基本1.2%、リクルートポイント参画サービス 最大4.2% |
追加カード | 家族カード・ETCカード |
付帯保険 | 海外旅行(最高2000万円)、国内旅行(最高1000万円)、ショッピング(年間200万円) |
モバイル決済 | Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ |
リクルートカードは、基本のポイント還元率が1.2%のクレジットカードです。
年会費は永年無料、提携国際ブランドはVisaとMasterCardとJCBから選べます。
次のリクルートのサービスで、ポイント優待を受けることが可能です。
サービス名 | ポイント還元率 | ポイント優待の適用条件 |
---|---|---|
じゃらんnet | 3.2% ※最大11.2% (10%還元プランの場合) |
・じゃらんnetで宿泊予約 ・リクルートカードで代金を支払う |
ポンパレモール | 4.2% ※最大21,2% (20%還元の商品購入の場合) |
・ポンパレモールでショッピング ・リクルートカードで代金を支払う |
ホットペッパービューティ | 3.2% | ・ホットペッパービューティで予約 ・リクルートカードで代金を支払う |
ホットペッパーグルメ | 1.2%+50ポイント×予約人数 | ・ホットペッパーグルメで予約 ・リクルートカードで代金を支払う |
最大2000万円補償の海外旅行傷害保険と、最大1000万円補償の国内旅行傷害保険が付帯(利用付帯)されています。
エポスカード
内容 | |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
追加カード | なし |
国際ブランド | Visa |
エポスポイント | 基本:カード利用代金200円(税込)につき1ポイント 提携店舗・サービス利用:2倍以上 ネットショッピング:エポスポイントUPサイト経由:2倍~30倍 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険 ・傷害死亡・後遺障害:最高500万円、賠償責任:最高2000万円 |
モバイル決済 | Apple Pay・Google Pay・EPOS PAYなど |
エポスカードはVisaブランドと提携している、年会費永年無料のクレジットカードです。
200円(税込)のショッピング利用につき、1ポイント(エポスポイント)が付与されます。
モバイルSuicaや楽天Edyへのチャージに対しても、同様の0.5%の還元率が適用されます。
公共料金(電気代、ガス代、水道料金など)や税金(自動車税、固定資産税、国民年金保険料など)の納付にも0.5%のポイントが貯まります。
より多くのポイントを貯める手段として、エポトクプラザとエポスポイントUPサイトの活用をお勧めします。
エポトクプラザでは割引やポイントの優待特典。
エポスポイントUPサイトでは、各種通販サイトのポイント優待(2倍から30倍)が受けられます。
エポスカード
- 表面ナンバーレスでセキュリティ面で安心
- 全国1万店舗以上で優待を受けられる
- ポイントUPサイト経由でポイントが2〜30倍にアップ
- 海外旅行傷害保険が付帯
この組み合わせはどんな人におすすめ?
リクルートカードとエポスカードの組み合わせは、ポイント還元率を1.0%以上に保ちたい方におすすめです。
エポスカードの提携店舗「エポトクプラザ」にて3倍(1.5%)から5倍(2.5%)のポイント優待が受けられるショップ(ノジマ、ビッグエコー、モンテローザグループなど)と、リクルートカードのポイント還元率1.2%と比べながら使い分けると良いでしょう。
ネット通販では「ポンパレモール」が4.2%のポイント還元率(リクルートカード)です。
エポスポイントUPサイトにて、ポイント9倍(4.5%)以上のショップが比較対象となり得ます。
モバイルSuicaに関しては、リクルートカードで月間3万円までをチャージし、3万円を超えた金額分のチャージをエポスカードで担うことが可能です。
3クレジットカードを二枚持ちするときの組み合わせを考える基準2つ
クレジットカードの二枚持ちの組み合わせを考える際、次の2つを基準としたいところです。
- メインカードとサブカードの相性
- ポイント還元率や付帯サービス
クレカ2枚持ちの組み合わせ基準1.メインカードとサブカードの相性
クレジットカードの二枚持ちの組み合わせを有効なものとするためには、メインカードとサブカードの相性が大切です。
メインカードは普段のショッピングの他、公共料金や税金の納付、サブスクリプションサービス料金などの支払いに使います。
特に公共料金やサブスク料金など必ず支払わなければならない費用をカード払いにすれば、ポイントを着実に貯めることができます。
一方、サブカードはメインカードに対応していないショップでの使用にあてるといいでしょう。
メインカードの利用可能枠が上限に達した際に、サブカードを予備として活用するやり方もあります。
クレカ2枚持ちの組み合わせ基準2.ポイント還元率や付帯サービス
クレジットカードの二枚持ちの組み合わせには、ポイント還元率や付帯サービスも重要視したい項目です。
カードごとやショップごとのポイント還元率(ボーナスやキャンペーンを含む)や、割引などの特典を加味した上で使い分けるのがコツとなります。
同じ商品でも街のお店とネットショップでは、販売価格が異なるケースは珍しくありません。
なるべくなら最安値かつ、最高のポイント還元率を実現する方向で比較検討したいところです。
4クレジットカードを二枚持ちするメリット
クレジットカードを二枚持ちするメリットとして、以下の3つの項目があげられます。
- 異なる国際ブランドを持てる
- 使い分けることでより高いポイント還元率で買い物できる
- 付帯サービスが充実する
メリット1.異なる国際ブランドを持てる
クレジットカードにはそれぞれのカード会社ごとの国内ブランドの他、次のいずれかの国際ブランドと提携しています。
- Visa
- MasterCard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス(American Express)
- ダイナースクラブ(Diners Club)
- 中国銀聯(ちゅうごくぎんれん/Union Pay)
- ディスカバー(DISCOVER)
国際ブランドとの提携のおかげで、海外やネットショップにて日本のカード会社のクレジットカードが使えるというわけです。
二枚持ちのクレジットカードのどちらも確実に使いたい場合には、VisaとMasterCardがおすすめです。
VisaとMasterCardのどちらも国内外での加盟店数が豊富だからです。
二枚持ちのうち1枚はVisa、もしくはMasterCardを選択することをおすすめします。
メリット2.使い分けることでより高いポイント還元率で買い物できる
チェーン展開するコンビニやスーパー、飲食店やカラオケ店など、クレジットカードの種類やカード会社ごとに異なるポイント還元率が採用されています。
ポイント還元率 | 3万円のショッピングで付与されるポイント数 | |
---|---|---|
カードA | 1.0% | 300ポイント |
カードB | 5.0% | 1500ポイント |
上記はかなり極端な例ですが、ポイントを効率よく貯める際には迷わずにカードB(還元率5.0%)を選ぶことが重要です。
二枚持ちのカードごとの提携店舗や、ポイント優待などを把握しておきましょう。
特に頻繁に利用するショップならなおさらです。
メリット3.付帯サービスが充実する
クレジットカードの二枚持ちの組み合わせは、付帯サービスの充実につながります。
- 提携店舗(割引、ポイント優待)
- ショッピング保険
- 海外や国内の旅行保険
- 不正利用時のカード損害補償
特に旅行保険の場合、利用付帯カードと自動付帯カードの補償額の合算が認められます。
「利用付帯」は現地までの交通費や宿泊費、ツアーパッケージ費用などを対象のクレジットカードで支払うことで補償対象となる保険です。
一方、「自動付帯」はカードを所有しているだけで補償の対象となり得る保険を指します。
お手持ちのカードまたはこれから発行するカードが、利用付帯と自動付帯のどちらに対応しているのかもチェックしておきましょう。
5クレジットカードを二枚持ちするデメリット
クレジットカードの二枚持ちにはポイントを効率よく貯められるなどのメリットが得られる一方で、次の2つのデメリットがあります。
- 管理が大変になる
- 年会費が2枚とも有料の場合負担が大きい
デメリット1.管理が大変になる
クレジットカードの二枚持ちは、管理の手間を2倍に増やすことにつながります。
- 利用明細(ショップ名、利用日、購入金額)
- 支払日(登録した金融機関口座からの引き落とし日)
- 締め日※ポイントの付与日としているカード会社もあります
- 貯まったポイント数
- ポイントの有効期限
- ポイントの交換
- 登録情報の変更(住所、電話番号、勤務先、メールアドレスなど)
カード会社が提供する専用アプリにて、お手持ちのスマホで管理するのがおすすめです。
デメリット2.年会費が2枚とも有料の場合負担が大きい
今回紹介した二枚持ちの組み合わせは、すべて年会費永年無料のクレジットカードです。
年会費が2枚とも有料の場合、カードの維持費用の負担増加は避けられません。
年会費有料のカードを1枚目とする際には、2枚目は年会費無料のカードを選ぶのが負担を軽減するコツです。
6クレジットカードを二枚持ちするときの組み合わせまとめ
クレジットカードの二枚持ちは盗難や紛失や不正利用時のリスクヘッジの他、付帯サービスの充実やカードの利用範囲の拡大などの意味を持ちます。
ポイントを効率よく集める際にも、2枚のクレジットカードの使い分けが役立つのは確かです。
当記事で紹介した以外にも、いろいろなクレジットカードの二枚持ちの組み合わせがあります。
国際ブランドやポイント還元率、優待店舗や付帯保険などを考慮した上で、最適の組み合わせを見つけたいものです。
クレジットカードは長く持てば持つほどポイントもたまり優待サービスを受けられるチャンスも増えますから、衝動的に、なんとなく契約するのではなく、最初にしっかり検討することが大切です。
届いたときに1回使ったきり、気がついたら年会費無料の期間が過ぎてしまった、自分にとってメリットがあまりないカードだったということにならないためにも、それぞれのカードの強みやアピールポイントが自分のショッピングスタイルと合っているかどうか検討しましょう。
各社、様々なメリットを並べていますのでどれを比較すればいいかわからなくなったときは以下の順番でチェックしましょう。
まず、年会費が永年無料かどうか、2つ目にメインポイントだけでいいのでメリットがだぶっていないか、そして3つ目は自分の行きつけのショップやレストランで納得できる還元率を提示しているかどうかという点です。
最後の4つ目として相互補完性(メインカードにないけれど自分が使えるメリットがサブカードにある)を確認できればほぼOKです。
7参考資料
- 一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について」
- 楽天カード株式会社「楽天カード」
- 株式会社NTTドコモ「dカード」
- 三井住友カード株式会社「三井住友カード(NL)」
- イオンクレジットサービス株式会社「イオンカードセレクト」
- 株式会社エポスカード「エポスカード」
- 株式会社リクルート「リクルートカード」
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- 異なる国際ブランドを持てる
- 使い分けることでより高いポイント還元率で買い物できる
- 付帯サービスが充実する
- 管理が大変になる
- 年会費が2枚とも有料の場合負担が大きい
・二枚持ちの組み合わせは「楽天カードと三井住友カード(NL)」など、3つのパターンがおすすめ
・二枚持ちするときの組み合わせを考える基準はメインカードとサブカードの相性、ポイント還元率や付帯サービスなどがポイント
・二枚持ちするときは、管理が大変になる点に注意