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PayPayカードの海外旅行保険は? ゴールドの「最高1億円補償」と「強み」を徹底解説

PayPayカードの海外旅行保険は? ゴールドの「最高1億円補償」と「強み」を徹底解説

「PayPayカードを持っているけど、海外旅行保険は付いているの?」

「PayPayカード ゴールドの補償内容で十分かな?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?海外旅行の準備において、万が一の事態に備える保険は非常に重要です。

この記事を読めば、PayPayカードとPayPayカード ゴールドの海外旅行保険に関する全ての情報がわかります。

以下の内容についてご紹介します。

  • PayPayカード ゴールドの具体的な補償内容
  • 保険が適用されるための条件
  • 保険が不十分な場合の対策

ご自身の旅行スタイルに合った最適な備えをするために、ぜひ最後までご覧ください。

補償内容をしっかり理解し、必要であればPayPayカード ゴールドへの切り替えや他の保険商品との比較検討も進めましょう。

1「最高1億円補償」PayPayカードの海外旅行保険【補償内容4つ】

まず、年会費無料のPayPayカード(一般カード)には、海外旅行保険の付帯はありません。海外旅行保険が付帯するのは、年会費11,000円(税込)の「PayPayカード ゴールド」のみです。

PayPayカード ゴールドには、海外旅行中のさまざまなトラブルに対応する手厚い補償が用意されています。主要な補償内容は以下の4つです。

主要な補償内容
  • 傷害死亡・後遺障害
  • 傷害・疾病治療費用
  • 賠償責任・携行品損害
  • 救援者費用

こうした補償があることで、海外でも安心して過ごすことができます。それぞれの補償内容を詳しく見ていきましょう。

1-1【補償内容1】傷害死亡・後遺障害:最高1億円(PayPayカード ゴールド)

PayPayカード ゴールドには、海外旅行中の不慮の事故が原因で死亡した場合や、後遺障害が残ってしまった場合に、最高1億円の保険金が支払われる補償が付帯しています。

1-2【補償内容2】傷害・疾病治療費用:最高200万円

海外旅行先で最も利用する可能性が高いのが、ケガや病気の治療費用を補償する保険です。PayPayカード ゴールドでは、旅行中の事故によるケガ(傷害治療)や、急な病気(疾病治療)で現地の病院にかかった際の治療費を、それぞれ最高200万円まで補償します。

日本の健康保険は海外では直接使えないため、原則として医療費はいったん全額自己負担となります。特にアメリカなどでは、簡単な手術でも数百万円以上の高額な請求を受けるケースも少なくありません。このような予期せぬ高額出費に備えるため、傷害・疾病治療費用の補償は海外旅行保険の中でも特に重要視すべき項目です。

1-3【補償内容3】賠償責任と携行品損害でトラブルに対応

PayPayカード ゴールドでは、海外旅行中の予期せぬトラブルに対応するため、以下の2つの補償が自動付帯で用意されています。

  • 賠償責任(最高5,000万円):他人にケガをさせた、ホテルの設備を破損させたなど、加害者となった際の損害賠償金を補償します。

  • 携行品損害(最高30万円 免責金額あり):ご自身のカメラ、スマートフォン、衣類などの携行品が、盗難、破損、火災などの偶然な事故によって損害を受けた場合に補償します。

この自動付帯の補償があることで、もしもの時に発生する高額な賠償責任や、大切な持ち物の損害をしっかりとカバーでき、より安心して海外旅行を楽しめます。

1-4【補償内容4】万が一の際に家族を助ける救援者費用

海外旅行中、病気やケガで入院したり、行方不明になったりするなど、救援・捜索が必要な事態に遭遇した場合、本人や親族が支出した費用を補償します。

  • 救援者費用: 最高200万円

この補償は、万が一の際にご家族に余計な心配や金銭的な負担をかけることなく、迅速な対応を可能にするために非常に重要な項目です。高額になりがちな海外での緊急時の渡航費や滞在費をカバーすることができます。

2PayPayカード ゴールドの海外旅行保険【3つの強み】

PayPayカード ゴールドの海外旅行保険は「自動付帯」となり、旅行代金などの決済が必要になることはありません。

補償を最大限に活用するためには、「自動付帯」の仕組みと対象範囲などを把握しておくことが大切です。ここでは、保険が適用されるための具体的な条件について、詳しく解説していきます。

2-1【強み1】海外旅行保険は「自動付帯」:カード保有が必須

PayPayカード ゴールドの海外旅行保険には、カードを持っているだけで自動的に適用される「自動付帯」の補償です。

利用付帯とは、募集型企画旅行(パッケージツアー)の料金や、日本を出国するための航空券などの公共交通機関の料金を、そのクレジットカードで支払った場合に保険が適用される仕組みです。

PayPayカード ゴールドの場合、傷害死亡・後遺障害のほか、傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用など、海外旅行で不可欠な全ての補償項目が自動付帯となります。これにより、旅行代金の決済を気にすることなく、全ての補償を万全の状態で利用することができます。

2-2【強み2】対象となる旅行代金の支払いは不要

海外旅行保険が「自動付帯」であるため、保険適用において対象となる「旅行代金」をPayPayカード ゴールドで支払う必要はありません

「利用付帯」のカードで求められるような、日本を出国するための飛行機のチケット代や、ツアー代金をカードで決済する義務は発生しません。

これにより、決済方法を気にせずに旅行準備を進められます。ただし、万が一の場合に備え、どの項目がどの程度補償されるかは、出発前に必ずカード会社の保険規約を確認しておきましょう。

2-3【強み3】出発前の手続きは不要

クレジットカードに付帯する海外旅行保険の大きなメリットは、出発前に別途保険加入の手続きをする必要がない点です。

PayPayカード ゴールドを持っているだけで自動付帯の条件を満たしているため、海外旅行に出発した時点から自動的に保険が適用されます。

空港の保険カウンターで申し込んだり、事前にオンラインで手続きをしたりする手間が省けるため、忙しい方やうっかり保険の加入を忘れがちな方にとっては非常に便利です。

2-4【補足】ただし国内旅行保険は「利用付帯」

海外旅行保険とは異なり、PayPayカード ゴールドに付帯する国内旅行保険は、利用付帯となります。国内旅行で補償を受けるためには、旅行代金(募集型企画旅行の料金や公共交通乗用具の料金、宿泊費など)をPayPayカード ゴールドで支払うことが必須条件となります。

3PayPayカードの海外旅行保険【補償対象外となるケース3つ】

PayPayカード ゴールドの海外旅行保険は多くのトラブルをカバーしてくれますが、全てのケースで補償が適用されるわけではありません。保険金が支払われない「免責事由」に該当するケースを事前に知っておくことは、無用な期待を避け、適切な備えをするために重要です。

ここでは、PayPayカード ゴールドの海外旅行保険で補償の対象外となる代表的な3つのケースについて解説します。これらの内容を理解し、必要に応じて追加の対策を検討しましょう。

3-1【ケース1】故意または重大な過失による事故

保険金目当ての自傷行為や、明らかに危険だと予測できる無謀な行動の結果生じた事故など、被保険者の故意または重大な過失によって発生した損害は補償の対象外となります。

例えば、泥酔状態での転倒によるケガや、立ち入り禁止区域に侵入して発生した事故などがこれに該当します。海外旅行の解放感から注意力が散漫になることもありますが、常に安全を意識して行動することが、トラブルを避ける上で最も重要です。

3-2【ケース2】既往症や持病の治療費

海外旅行保険は、旅行中に新たに発生したケガや病気に対して適用されるのが原則です。そのため、日本を出発する前から治療を受けている病気(既往症)や、持病が悪化した場合の治療費は、基本的に補償の対象外となります。

また、歯科治療も緊急性がない限りは補償対象外となることがほとんどです。持病がある方は、渡航前にかかりつけ医に相談し、必要な薬を準備していくなどの対策が必要です。万が一に備え、持病の悪化もカバーする特約が付いた海外旅行保険に別途加入することも検討しましょう。

3-3【ケース3】危険なスポーツ・アクティビティ中の事故

スカイダイビング、ハンググライダー、ロッククライミング、山岳登山といった危険を伴うスポーツやアクティビティ中の事故による損害は、通常の海外旅行保険では補償対象外となるのが一般的です。

これらのアクティビティに参加する予定がある場合は、それらの危険なスポーツも補償対象となる特約が付いた海外旅行保険に別途加入する必要があります。旅行の目的や計画に合わせて、必要な補償を事前に確認し、準備しておくことが大切です。

4PayPayカードの海外旅行保険【利用時の注意点3つ】

PayPayカード ゴールドの海外旅行保険を最大限に活用するためには、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。補償期間の制限や、家族カードの扱い、他の保険との関係性など、知っておくことでより安心して旅行を楽しむことができます。

ここでは、保険を利用する際に特に押さえておきたい3つの重要な注意点について解説します。出発前にこれらのポイントを確認し、万全の準備を整えましょう。

4-1【注意点1】補償期間は出国から90日間まで

クレジットカードに付帯する海外旅行保険の補償期間は、日本を出国してから90日間が上限となっているのが一般的です。PayPayカード ゴールドの保険でも「日本出国日から3カ月後の午後12時までを限度」としており、これを超える長期の旅行や留学、海外赴任などの場合は、全期間をカバーすることができません。

上記を超える日数の滞在を予定している場合は、別途、長期滞在に対応した海外旅行保険に加入する必要があります。ご自身の渡航期間を確認し、保険が途切れることのないように計画を立てましょう。

4-2【注意点2】家族カード会員も同様の補償が適用される

PayPayカード ゴールドでは、本会員だけでなく家族カードを発行している家族会員も、本会員とほぼ同等の海外旅行保険の補償を受けることができます。

ただし、注意点として、補償の対象となるのはあくまでカードを持っている「家族会員」本人です。カードを持っていない配偶者や子供は補償の対象外となります。一部のクレジットカードには、会員の家族が当該カードを持っていない場合でも補償対象となる「家族特約」が付帯している場合がありますが、PayPayカード ゴールドにはこの特約はありません。

家族全員分の補償を確保したい場合は、それぞれが家族カードを持つか、家族特約付きの保険に別途加入する必要があります。

4-3【注意点3】他のクレジットカードの保険と合算できる

複数のクレジットカードを持っている場合、それぞれのカードに付帯する海外旅行保険の補償額を合算できる項目があります。

特に、傷害死亡・後遺障害以外の補償項目(傷害・疾病治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用など)は、各カードの補償額を合算して、実際に発生した損害額を上限として保険金を受け取ることが可能です。

例えば、PayPayカード ゴールド(治療費用200万円)と、別のカード(治療費用300万円)を持っている場合、合計で最高500万円までの治療費をカバーできます。

なお、傷害死亡・後遺障害の補償額は合算されず、最も高い補償額のカードが適用されます。補償内容に不安がある場合は、複数のカードを保有して補償額を上乗せするのも有効な手段です。

5PayPayカードの海外旅行保険【保険金請求の手順4ステップ】

万が一、海外旅行中にトラブルに遭い、保険を利用することになった場合、慌てずに手続きを進めることが重要です。保険金の請求には、所定の手順と必要書類があります。

ここでは、PayPayカード ゴールドの海外旅行保険で保険金を請求する際の一般的な流れを4つのステップに分けて解説します。いざという時にスムーズに対応できるよう、一連の手順を頭に入れておきましょう。

5-1【ステップ1】現地で必要な書類を入手する

保険金を請求する際には、事故や損害を証明するための公的な書類が必要不可欠です。トラブルが発生したら、まずは現地で以下の書類を入手するように努めてください。

  • 病気やケガの場合:病院の診断書、治療費の領収書

  • 盗難の場合:現地警察の盗難届出証明書

  • 持ち物が破損した場合:第三者(ホテルのスタッフなど)による事故証明書、破損した物品の写真など

こうした書類がないと、後の請求手続きが困難になる場合があります。大変な状況だとは思いますが、可能な限り書類を確保しておくことが重要です。

5-2【ステップ2】帰国後、保険会社に連絡する

日本に帰国したら、速やかにPayPayカードの裏面に記載されている保険会社の事故受付デスクに連絡をしましょう。電話で事故の状況、日時、場所などを伝え、保険金請求の意思を伝えます。

連絡が遅れると、請求手続きに支障が出る可能性もあるため、帰国後できるだけ早く連絡することが推奨されます。オペレーターの指示に従い、今後の手続きについて確認してください。

5-3【ステップ3】必要書類を提出する

保険会社に連絡すると、保険金請求に必要な書類一式が郵送されてきます。請求書類に必要事項を記入し、現地で入手した証明書類(診断書や盗難届出証明書など)や、パスポートのコピー(出入国日がわかるページ)、航空券の半券などを同封して保険会社に返送します。

書類に不備があると手続きが遅れる原因となるため、記入漏れや同封忘れがないか、提出前にしっかりと確認しましょう。

5-4【手順ステップ4】保険金が支払われる

提出した書類を基に保険会社が審査を行い、支払いが妥当であると判断されれば、指定した銀行口座に保険金が振り込まれます。

書類の提出から保険金の支払いまでにかかる期間は、通常1ヶ月程度が目安ですが、審査内容によってはさらに時間がかかる場合もあります。書類提出後は、保険会社からの連絡を待つことになります。

6PayPayカードの海外旅行保険では不十分?【対策3つ】

PayPayカード ゴールドの海外旅行保険は充実していますが、渡航先や旅行の目的、個人の健康状態によっては、補償が十分でないと感じるケースもあります。特に、治療費が高額な国への渡航や、長期滞在の場合は注意が必要です。

ここでは、PayPayカード ゴールドの保険だけでは不安な場合に備えるための、3つの具体的な対策を紹介します。これらの方法を組み合わせることで、より安心して海外旅行を楽しむことができます。

6-1【対策1】PayPayカードゴールドへの切り替えを検討する

現在、年会費無料のPayPayカード(一般カード)を利用している方で、海外旅行に行く予定がある場合は、PayPayカード ゴールドへの切り替えが最も手軽で効果的な対策です。

前述の通り、一般カードには海外旅行保険が付帯していませんが、ゴールドカードには最高1億円の傷害死亡・後遺障害補償をはじめ、治療費用や賠償責任など、充実した保険が付帯します。年会費は11,000円(税込)かかりますが、別途保険に加入する手間や費用を考えれば、特にソフトバンクやワイモバイルのユーザーにとっては十分に元が取れる可能性があります。

ただし、一般カードからゴールドカードへの直接の切り替えはできず、一度一般カードを解約してゴールドカードに新規で申し込むか、両方を保有する必要があります。

6-2【対策2】別途、海外旅行保険に加入する

PayPayカード ゴールドの補償内容だけでは不安な場合や、一般カードしか持っていない場合は、保険会社が提供する個別の海外旅行保険に加入するのが最も確実な方法です。

保険会社のプランは、補償内容や保険金額を自由にカスタマイズできるのがメリットです。例えば、持病の悪化をカバーする特約や、危険なスポーツ中の事故を補償する特約などを追加できます。

最近では、PayPayアプリから手軽に申し込める「PayPayほけん」の『あんしん海外旅行』のように、スマートフォンで簡単に出発当日でも加入できる保険もあります。旅行プランに合わせて必要な補償だけを選べるため、無駄なく備えることが可能です。

6-3【対策3】補償が充実した他のクレジットカードを併用する

海外旅行保険の補償額を上乗せする有効な手段として、補償が充実した他のクレジットカードを複数枚保有する方法があります。

傷害死亡・後遺障害以外の補償項目は、複数のカードの補償額を合算できるため、治療費用の補償などを手厚くすることが可能です。例えば、年会費無料で海外旅行保険が利用付帯するエポスカードなどをサブカードとして持っておけば、PayPayカード ゴールドの補償に上乗せすることができます。

ただし、それぞれのカードの保険適用条件(自動付帯か利用付帯か)を事前に確認しておく必要があります。利用付帯のカードであれば、それぞれのカードで旅行代金を支払うなどの条件を満たす必要があるため注意が必要です。

7まとめ

本記事では、PayPayカード ゴールドの海外旅行保険について、補償内容や適用条件、注意点まで詳しく解説しました。

重要なポイントは以下の通りです。

  • PayPayカード(一般)には海外旅行保険が付帯しない。

  • PayPayカード ゴールドには最高1億円の傷害死亡・後遺障害をはじめ、充実した補償が付帯する。

  • 補償が不十分な場合は、ゴールドカードへの切り替えや別途保険加入、他社カードとの併用が有効な対策となる。

海外旅行では予期せぬトラブルが発生する可能性があります。PayPayカードの保険内容を正しく理解し、ご自身の旅行スタイルに合った万全の備えをすることで、心から旅行を楽しめるでしょう。この記事が、あなたの安全で快適な旅の一助となれば幸いです。

8よくある質問

Q

PayPayカード ゴールドの海外旅行保険の請求に期限はありますか?(原則3年で時効)

A

はい、あります。保険法により、保険金を請求する権利は、原則として権利を行使できる時から3年間で時効により消滅します。海外旅行中に事故が発生した場合は、帰国後速やかに保険会社に連絡し、手続きを進めることが重要です。具体的な請求期限や手続きの詳細は、カード会社または付帯保険の引受保険会社にご確認ください。


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MeChoice編集部執筆者

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吉沢良子校正校閲者

吉沢良子校閲者

早稲田大学第一文学部卒。公益法人勤務を経て、書籍・ウェブ記事の校閲・校正・編集者として20年以上の経験を持つ。2020年よりLIMO編集部に所属。公的年金・貯蓄・介護・終活など「シニアを取り巻くくらしとお金」にまつわる記事の制作に携わる。総務省「家計調査」や、厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆・校閲に強み。

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