くらしとお金の課題解決サービス「Mechoice」。様々な領域で活躍される皆さんに、専門分野について分かりやすく解説してもらう企画「専門家インタビュー」を始めました。専門家の思いや考えを忌憚なく語っていただきます。
当企画第5弾として、ファイナンシャル・プランニング オフィスParadise Wave(パラダイスウエーブ)代表でCFP®及び1級FP技能士の飯田道子氏にお話を伺いました。
飯田 道子 CFP®及び1級FP技能士
1飯田道子さんのご経歴
飯田 銀行に勤務後、FP資格を取得し、フリーランスのFPとして活動をスタートさせました。FP歴は20年を超えます。
海外暮らしにも興味があるため、カナダ(主にバンクーバー)や韓国の金融や生活を理解するために何度か現地を訪れており、現在は海外に在住する日本人の方や日本に在住している外国人の方、国際カップルの方の相談等にも取り組んでいます。
現在は、主に執筆に取り組んでいますが、セミナー講師や相談業務にも積極的に取り組んでいます。
飯田 FPになったきっかけは、当時、マネー誌が多く発行されており、その中でFPという諸先輩方が活躍している姿を拝見し、憧れたというのがスタート地点です。現在の肩書は、FPの他に海外生活ジャーナリストとして活動しています。
保有している資格は、ファイナンシャル・プランナー(CFP®認定者)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員Ⅱ種、宅地建物取引士合格者、福祉住環境コーディネーター2級、整理収納アドバイザー1級、ヒューネラル・アドバイザー(JA)、インバウンド・コーチ(英語)他です。
2初心者が証券口座を選ぶ際に気を付けた方がよいこと
飯田 ネット証券の場合、自分で商品を選ぶ目や金融知識、ネット環境を使いこなせるスキルが必要になってきます。
もし、これらのスキルが備わっているなら、自分のペースで取引できることは大きなメリットになるでしょう。特にネット環境に不慣れな方の場合、取引まで時間がかかってしまう、注文を間違えてしまう等のリスクが高くなることがデメリットと言えます。
店頭証券の場合、担当者がフォローしてくれるため、分からないことを聞きやすい雰囲気があるのがメリットと言えます。デメリットとしては、フォローが無ければ取引できないことが生じる可能性があります。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、マイペースで取引したいならネット証券が良いかもしれません。
飯田 ネット証券であっても、すべてお客様任せにするのではなく、ある程度のフォロー体制を導入している会社も少なくありません。慣れないうちは、自分が欲しいと思っているフォローがあるのかをチェックして選ぶと良いでしょう。
その他には、取引等でかかる手数料がいくらなのかも要チェックです。ネット証券は増えてきていますが、会社によって扱っている商品は違っていますので、自分が取引したい商品がラインナップされているのかを確認することが大切です。
飯田 商品のラインナップや手数料やポイントサービス等を総合して、個人的におすすめの証券口座はSBI証券や楽天証券をおすすめします。
SBI証券では、定期的にキャンペーンを実施しており、お得にスタートすることができます。ポイントサービスでは、JALやPayPay等をはじめとした、複数のポイントプログラムから選べるのが嬉しいです。
楽天証券では、SBI証券と同様に商品ラインナップが充実しています。また、楽天ポイントが貯まるため、楽天ユーザーなら利用価値は大きくなります。
3ネット証券で始める新NISAおすすめ活用法
飯田 NISAは通常利益に対して20.315%かかる税金が非課税になる制度で、新NISAは2024年にスタートしました。新NISAの特徴は旧NISAよりも年間投資枠が増え、つみたて投資枠で年120万円、成長投資枠で年260万円となっており、非課税枠(総枠)は1800万円(うち成長投資枠は1200万円)までです。
また、成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になったり、非課税期間が無期限になるなど、長期的な資産形成が可能となりました。
飯田 新NISAは投資初心者が取り組みやすい運用なのですが、ポイントとなるのは、自分で運用しなければならないという点です。
そのため、何に投資をするのかを考えることが必要であり、大切になってきます。そのためには、どのような金融商品が新NISAで運用できるのかを知ること、金融知識を学んでいくことを心がけなければなりません。
また、新NISAは長期投資となるため、長期の分散投資をしてリスクを分散させることを考えて、金融商品を選ぶといいでしょう。
飯田 つみたて投資枠は、長期の積立や分散投資に適した投資信託等が対象の金融商品となっています。そのため、つみたてや投資している金融商品そのものに慣れることを目的に活用してもよいですね。
基本的に長期のスタンスで運用しますので、長期間でマイナスが出なければ良い等、考えて活用するといいでしょう。
成長投資枠は、まとまったお金があるような場合で、特定の金融商品をスポット的に購入したいときや、短期間で高いリターンを狙いたいときなどに活用するといいでしょう。
また、新NISAは非課税保有期間が無期限ですので、つみたて投資と成長投資をダブルで活用すれば、非課税枠をさらに有効的に活用できるようになります。
4証券口座とクレジットカードの組み合わせ活用法
飯田 新NISAのつみたて投資枠では、毎月一定額を買い付ける積立投資をすることができます。積立投資をする際に、クレジットカード決済をすることで積立金額に応じてポイントが付与されます。
自動的に買い付けできるので、入金などの手間がないのもメリットでしょう。クレカ積立のポイント付与率やサービス内容は各社異なりますので、ご自身に合ったクレカ積立サービスを利用するといいでしょう。
飯田 個人的にクレカ積立をするなら、SBI証券で三井住友カードがおすすめだと思っています。その理由としては、投資信託を買ってポイントが貯まるだけでなく、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるという点です。
また、クレカ積立による発注日も選べるため(毎月3日~9日)、自分の都合やお金の流れにあわせて発注日を決められるのはメリットです。さらに、SBI証券は対象となる投資信託が多いため、自分が運用したい1本を探しだすことも可能なのも嬉しいと思います。
SBI証券
グループ1000万口座突破のネット証券大手!
- おすすめポイント
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- 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
- 投資信託の保有でTポイントやdポイントがたまる
- 三井住友カードの投信クレカ積立で最大5.0%のVポイントがたまる
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- 充実の米国株&投資信託ラインナップ
飯田 楽天証券とSBI証券のデメリットはまとめると以下のようになります。
楽天証券
メリットは、商品のラインナップが豊富であり、取引で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントは楽天証券で使えるだけでなく、通常のショッピングにも活用できる点です。
デメリットは、ネット証券なので仕方ないのですが、対面の窓口サポートがない、スマホアプリで投資信託が購入できない点があげられます。
SBI証券
メリットは、商品のラインナップが豊富であり、店舗や電話で相談しながら投資できるプランがあるため、初心者でも利用しやすいことがあげられます。
デメリットは、無料の対面サポートがないことやスマホアプリで国内株式と米国株式を一括で管理できない点です。
飯田 新NISAを始めたい、ネット証券に口座を開設したいというような場合、どの証券会社を選べば良いのか迷ってしまう人も多いと思います。初心者の方の場合、「分からないから」と何となく口座を開設してしまう人がいるのですが、まずは自分が運用したい商品があるのかを確認することです。
そしてどのようなサポート体制が整っているのか、投資学習に関するツール等が揃っているのかをチェックして選んでみると良いでしょう。
メールやチャット等のサポートはありますので、分からなければ積極的に質問をして、納得できる証券会社を選ぶことが大切です。
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MeChoice編集部
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