
ヨーロッパ留学におすすめのクレジットカード!手数料・保険・使いやすさで選ぶ最適な1枚
「ヨーロッパ留学を控えているけれど、どのクレジットカードを選べばいいか分からない…」
「手数料や海外保険、現地での使いやすさなど、比較するポイントが多くて困っていませんか?」
この記事を読めば、あなたの留学スタイルに最適なクレジットカードが分かります。
専門家が選ぶおすすめカード5選
留学にクレジットカードが必須な理由
年代や目的に合わせたカードの選び方
についてご紹介します。留学準備は何かと忙しいもの。カード選びで失敗しないためにも、この記事を参考に、ご自身にぴったりの1枚を比較検討してみてください。
1ヨーロッパ留学におすすめのクレジットカード
ヨーロッパ留学には、年会費、海外旅行保険、ポイント還元率、国際ブランドのバランスが取れたクレジットカードがおすすめです。ここでは、特におすすめの5枚を専門家の視点から解説します。
1-1学生専用ライフカード
ライフカード

業界最高水準のポイントプログラム
公式サイトで申し込む- 年会費無料
- 入会後1年間はポイント1.5倍
- 誕生月のご利用はポイント3倍
- ポイントがたまりやすいステージ制(利用額に応じてポイントは最大2倍)
- 会員限定ショッピングモールサイト「L-Mall」の利用でポイント最大25倍
- Webで簡単にポイント交換
学生専用ライフカードは、海外での利用に特化した特典が魅力のカードです。最大のメリットは、海外でのショッピング利用額の一部がキャッシュバックされる点にあります。留学中の生活費や買い物が実質的に割引になるため、長期滞在する学生にとっては非常に経済的です。
さらに、多くのクレジットカード保険が「利用付帯」である中、このカードは持っているだけで適用される「自動付帯」の海外旅行傷害保険が付いています。旅行代金をカードで支払う必要がないため、保険適用の条件を気にせず安心して留学生活を送れます。
年会費も在学中は無料であり、卒業後も年会費無料で継続して利用できるため、初めてのクレジットカードとしても最適です。ただし、申し込みは満18歳から25歳の学生に限られる点に注意が必要です。
1-2エポスカード
エポスカードは、年会費が永年無料でありながら、海外旅行傷害保険が非常に充実している点で、ヨーロッパ留学に最適な一枚です。特に、海外で高額になりがちな病気やケガの治療費用に対する補償が手厚いのが特徴です。
保険は利用付帯ですが、日本出国前に公共交通機関の料金などをカードで支払うだけで適用されるため、条件を満たすのは比較的容易です。万が一の際に、現地の医療機関で自己負担なく治療を受けられるキャッシュレス診療サービスに対応している点も、留学生にとっては大きな安心材料となります。
また、世界38都市に設置された海外サポートデスクでは、パスポートの紛失や盗難といった緊急時の対応を日本語で相談できます。初めての海外で不安が多い学生にとって、心強い味方となるでしょう。
1-3楽天カード
楽天カードは、海外での利用でもポイント還元率が高いことが大きな魅力です。多くのカードが海外利用で還元率が下がる中、楽天カードは国内外問わず安定してポイントを貯めることができます。留学中の日々の支払いを楽天カードに集約することで、効率的にポイントを貯め、帰国後の生活に活かすことが可能です。
国際ブランドはVisa、Mastercard、JCB、AmericanExpressの4種類から選択でき、ヨーロッパで広く使えるVisaやMastercardを選べるため、決済で困ることは少ないでしょう。
年会費が永年無料で、海外旅行傷害保険も利用付帯で付いているため、コストを抑えつつ基本的な備えもできるバランスの取れた一枚です。ただし、サポートデスクの対応については様々な意見があるため、メインカードとは別に、サポートが手厚いカードをサブとして持っておくとより安心です。
1-4三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)

キャッシュレス時代のスタンダード
公式サイトで申し込む- 年会費永年無料
- 毎日のお買物でポイントが貯まる
- ナンバーレスで安心安全
- 対象のコンビニ・飲食店でタッチ決済をするとおトク
三井住友カード(NL)は、セキュリティ性の高さが最大の特徴です。カード券面にカード番号や有効期限が印字されていないナンバーレス仕様のため、万が一の盗難時にもカード情報を盗み見られるリスクを大幅に軽減できます。治安に不安のある地域へ留学する方にとっては、大きな安心材料となるでしょう。
国際ブランドはヨーロッパで主流のVisaとMastercardから選べ、さらに非接触で決済が完了するタッチ決済にも対応しています。現地のスーパーや交通機関などで、店員にカードを渡すことなくスピーディーかつ安全に支払いができるのは非常に便利です。
年会費は永年無料で、利用付帯の海外旅行傷害保険も付帯。最短10秒でカード番号が発行される即時発行サービスもあるため、出発まで時間がない方にもおすすめです。
1-5JALカード
JALカード(普通カード)

フライトやショッピングでJALマイルが貯まる
公式サイトで申し込む- 入会後初めての搭乗時にプレゼント
- 毎年初回搭乗ボーナス(入会搭乗ボーナス獲得年の翌年以降、毎年最初の搭乗時にプレゼント)
- 搭乗ごとのボーナスあり
- 機内販売割引(JAL/JTA機内販売商品が10%割引)
- ホテルニッコー & JALシティの割引・特典
- 国内空港店舗・ 空港免税店割引
JALカード、特に「JALCLUB-Aカード」は、フライトマイルを効率的に貯めたい留学生に最適です。留学の往復や一時帰国、ヨーロッパ内での旅行などでJAL便やワンワールド加盟航空会社の便を利用する機会があれば、搭乗ごとにボーナスマイルが加算され、お得にマイルを貯めることができます。
貯まったマイルは特典航空券に交換できるため、将来の旅行費用を節約することにも繋がります。また、海外旅行傷害保険が自動付帯で、補償額もゴールドカード並みに手厚いのが特徴です。年会費はかかりますが、保険加入の手間や費用を考えれば、十分にその価値はあると言えるでしょう。
さらに、エコノミークラス利用時でもビジネスクラスのチェックインカウンターが利用できるなど、空港でのサービスが充実している点も、長距離移動の多い留学生にとっては嬉しいポイントです。
2ヨーロッパ留学でクレジットカードが必要な理由
ヨーロッパ留学において、クレジットカードは単なる決済手段以上の重要な役割を果たします。現金中心の日本とは異なり、カードを持つことが安全で便利な生活に直結します。
2-1現金よりも安全で便利な決済手段
ヨーロッパの多くの国では、日本よりもスリや置き引きといった軽犯罪のリスクが高いのが実情です。多額の現金を持ち歩くことは、犯罪の標的になる可能性を高めてしまいます。クレジットカードを主体に利用すれば、持ち歩く現金を最小限に抑えられ、盗難リスクを大幅に軽減できます。
万が一クレジットカードを紛失・盗難されても、すぐにカード会社に連絡して利用を停止すれば、不正利用の被害を防ぐことが可能です。多くのカードには盗難保険が付帯しており、不正利用された金額が補償されるため、現金を失うよりもはるかに安心です。
また、ヨーロッパではキャッシュレス化が非常に進んでおり、公共交通機関やコインロッカー、小規模な店舗など、現金が使えない場面も少なくありません。スムーズな決済のためにも、クレジットカードは必須のアイテムと言えるでしょう。
2-2海外旅行保険の自動付帯
クレジットカードの中には、海外旅行傷害保険が付帯しているものが多くあります。これは、留学中の万が一の病気やケガ、携行品の盗難などに備える上で非常に重要です。
保険の適用条件には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
自動付帯:カードを持っているだけで保険が適用されます。
利用付帯:留学に行くための航空券やツアー代金などをそのカードで支払うことで、保険が適用されます。
特に、持っているだけで保険が適用される自動付帯のカードは、保険適用のための手続きや条件を気にする必要がなく、留学生にとって大きなメリットとなります。別途、海外旅行保険に加入する費用を節約できるだけでなく、複数のカードの補償額を合算して、より手厚い備えをすることも可能です。
2-3現地ATMでの現金引き出し
ヨーロッパではキャッシュレス化が進んでいますが、市場や屋台、一部の公共トイレなど、現金が必要になる場面も依然として存在します。そのような時に役立つのが、クレジットカードの海外キャッシング機能です。
この機能を使えば、現地のATMから簡単に現地通貨(ユーロやポンドなど)を引き出すことができます。日本の空港や現地の両替所で日本円を両替するよりも、一般的に為替手数料が安く済むケースが多く、お得に現金を用意できます。
必要な時に必要な分だけ引き出せるため、多額の現金を持ち歩くリスクを避けられるのも大きなメリットです。両替所を探す手間も省け、時間を有効に使えるため、留学生活における心強い資金調達手段となります。利用するには事前の申し込みが必要な場合が多いため、出発前に確認しておきましょう。
3ヨーロッパ留学用クレジットカードの選び方
ヨーロッパ留学用のクレジットカードを選ぶ際は、いくつかの重要なポイントがあります。これらの要素を総合的に比較検討し、ご自身の留学スタイルに最も合った一枚を見つけることが、快適で安心な留学生活の鍵となります。
3-1海外事務手数料の安さで選ぶ
海外でクレジットカードを利用すると、「海外事務手数料」が発生します。これは、日本円以外の通貨で決済した際に、国際ブランドが定める基準レートに上乗せされる手数料のことです。この手数料率はカード会社や国際ブランドによって異なり、一般的には利用金額に対して一定の割合で計算されます。
留学中は日々の買い物から学費の支払いまで、カード決済の機会が多くなります。そのため、この手数料率が低いカードを選ぶことは、長期的に見て大きな節約に繋がります。
例えば、エポスカードのように、他の一般的なカードと比較して海外事務手数料が有利に設定されているカードも存在します。カードを選ぶ際には、年会費やポイント還元率だけでなく、この海外事務手数料率にも注目し、トータルコストで判断することが賢明です。
3-2海外旅行保険の充実度で選ぶ
海外旅行傷害保険の内容は、クレジットカードを選ぶ上で最も重要な要素の一つです。特に注目すべきは、傷害・疾病治療費用の補償額です。ヨーロッパでは医療費が高額になる可能性があるため、この補償が手厚いカードを選ぶと安心です。
例えば、年会費無料のエポスカードは、他の一般カードと比較して治療費用の補償額が高く設定されています。一方で、JALCLUB-Aカードのような年会費がかかるカードは、さらに高額な補償が付帯していることが多いです。
また、保険の適用条件が「自動付帯」か「利用付帯」かも確認が必要です。自動付帯であればカードを持っているだけで保険が適用されるため、手間がかからず安心です。複数のカードを持っている場合、死亡・後遺障害以外の補償額は合算できるため、保険が充実したカードを複数枚持つことで、より強固な備えができます。
3-3国際ブランドの対応状況で選ぶ
クレジットカードが現地で実際に使えるかどうかは、そのカードの「国際ブランド」に依存します。ヨーロッパ全域で最も広く加盟店網を持つのはVisaとMastercardです。この2つのブランドのどちらかのカードを持っていれば、都市部のホテルやレストラン、スーパーはもちろん、地方の小さなお店や交通機関でも決済に困ることはほとんどありません。
一方で、JCBは日本発のブランドであるため、ヨーロッパでの加盟店は限られています。AmericanExpressも、高級ホテルやレストランなどでは利用できますが、日常的な利用シーンではVisaやMastercardに比べて使える場所が少ないのが現状です。
留学生活をスムーズに送るためには、メインカードとしてVisaまたはMastercardのいずれかを選ぶことが不可欠です。万が一のトラブルに備え、VisaとMastercardを1枚ずつ、異なるブランドで複数枚持っていくのが最も賢明な選択と言えるでしょう。
3-4年会費の負担で選ぶ
クレジットカードを選ぶ際、年会費は重要な判断基準の一つです。特に、留学費用を少しでも抑えたい学生にとっては、年会費が永年無料のカードが有力な選択肢となります。
近年では、学生専用ライフカード、エポスカード、楽天カード、三井住友カード(NL)など、年会費無料でありながら海外旅行保険やポイント還元といった充実したサービスを提供するカードが数多く存在します。これらのカードは、コストをかけずに留学に必要な基本的な機能を備えることができるため、非常に魅力的です。
一方で、JALカードのように年会費が有料のカードは、その分、手厚い海外旅行保険やマイル特典、空港ラウンジサービスなどが付帯しています。ご自身の予算や、留学中にどのようなサービスを重視するかを考慮し、年会費と特典のバランスを見極めることが大切です。年会費が有料でも、その価値を上回るメリットがあると判断できれば、有力な選択肢となるでしょう。
4年代別ヨーロッパ留学クレジットカード選択ガイド
ヨーロッパ留学と一言で言っても、高校生、大学生、社会人では最適なクレジットカードが異なります。それぞれのライフステージに合わせたカード選びのポイントを解説します。
4-1高校生・中学生の留学クレジットカード
原則として、18歳未満の中学生や高校生は本人名義のクレジットカードを作成することができません。そのため、留学時の決済手段としては別の方法を検討する必要があります。
最も一般的な選択肢は、保護者のクレジットカードに紐づく「家族カード」です。利用明細は本会員である保護者に通知されるため、お金の管理がしやすく安心です。
もう一つの方法は、海外で利用可能な「プリペイドカード」です。事前に日本円でチャージしておけば、その範囲内でVisaやMastercardの加盟店で利用できます。使いすぎの心配がなく、審査不要で発行できるため、手軽な選択肢と言えるでしょう。三井住友カードが発行する『かぞくのおさいふ』などが代表的です。
例外として、進学予定の高校3年生であれば、卒業年の1月以降に「学生専用ライフカード」を申し込むことが可能です。該当する方は、この選択肢も検討してみましょう。
4-2大学生の留学クレジットカード
大学生のヨーロッパ留学には、学生向けに特化した特典を持つクレジットカードが最適です。これらのカードは、年会費が無料でありながら、留学生活を力強くサポートする機能を備えています。
特におすすめなのが以下のカードです。
学生専用ライフカード:海外利用額のキャッシュバックがあり、生活費を直接的に節約できます。海外旅行保険が自動付帯なのも大きな魅力です。
エポスカード:年会費無料にもかかわらず、海外での病気やケガに対する治療費用の補償が手厚く、万が一の際の安心感が非常に高いです。
JALカードnavi(学生専用):在学中はマイルの有効期限が無期限になるなど、マイルを貯めたい学生にとって非常に有利な特典が揃っています。
これらのカードは、収入が安定しない学生でも申し込みやすいように審査基準が設定されています。ご自身の留学スタイル(節約重視か、安心重視か、マイル重視か)に合わせて、最適な一枚を選びましょう。
4-3社会人の留学クレジットカード
社会人のヨーロッパ留学では、学生向けカードよりもワンランク上のサービスやステータスを提供するクレジットカードが選択肢に入ります。これまでの信用情報(クレジットヒストリー)を活かして、より利便性の高いカードを選ぶことが可能です。
おすすめは以下の通りです。
三井住友カードゴールド(NL):年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる特典があり、コストを抑えつつゴールドカードの特典(空港ラウンジ利用など)を享受できます。ナンバーレスでセキュリティも万全です。
楽天カード:海外でも高いポイント還元率を維持できるため、留学中の支出を効率的にポイントに変えたい方におすすめです。
JALCLUB-Aカード:年会費はかかりますが、手厚い自動付帯の海外旅行保険や、フライトでのマイル積算率の高さが魅力。出張や旅行が多い社会人にとってメリットが大きいでしょう。
ご自身の収入状況やライフスタイル、留学中に重視するポイント(ステータス、ポイント還元、保険など)を考慮して、最適なカードを選びましょう。
5ヨーロッパ留学でのクレジットカード使用時の注意点
ヨーロッパでクレジットカードを安全かつ有効に活用するためには、日本国内での利用とは異なるいくつかの注意点があります。出発前にこれらのポイントをしっかり確認し、万全の準備を整えましょう。
5-1複数枚持参でリスク分散
ヨーロッパへ留学する際は、必ず国際ブランドの異なるクレジットカードを2〜3枚持参しましょう。これは、万が一の事態に備えるための最も基本的なリスク管理です。
考えられるリスクは多岐にわたります。
紛失・盗難:1枚を失っても、別のカードで支払いを続けられます。
磁気不良・ICチップの破損:カードが物理的に使えなくなるトラブルです。
加盟店の対応状況:稀に、特定の国際ブランドが使えない店舗があります。
不正利用の発覚:不正利用が疑われるとカードが一時的に停止されることがあります。
理想的な組み合わせは、ヨーロッパで最も普及しているVisaとMastercardを1枚ずつ持つことです。これにより、ほとんどすべての加盟店で決済が可能となり、安心して留学生活を送ることができます。カードは一か所にまとめず、財布とカバンの内ポケットなどに分けて保管することも重要です。
5-2限度額の事前確認と調整
留学に出発する前に、必ずご自身のクレジットカードのショッピング利用可能枠(限度額)を確認しておきましょう。特に学生向けのカードは、限度額が低め(10〜30万円程度)に設定されていることが一般的です。
留学初期には、学費や寮費、生活用品の購入などでまとまった出費が重なることがあります。限度額が低いと、これらの支払いができなくなる可能性があるため注意が必要です。
多くのカード会社では、事前に申請することで一時的に利用限度額を引き上げるサービスを提供しています。渡航期間や支払い計画に合わせて、カード会社に相談し、適切な限度額に調整しておくことを強くおすすめします。これにより、資金繰りの心配を減らし、安心して留学生活をスタートさせることができます。
5-3紛失・盗難時の対応準備
万が一、ヨーロッパでクレジットカードを紛失したり、盗難に遭ったりした場合に備え、事前の準備が非常に重要です。慌てず、迅速に行動できるようにしておくことで、被害を最小限に食い止めることができます。
出発前に必ず以下の準備をしておきましょう。
緊急連絡先の確認:カード裏面に記載されている紛失・盗難受付デスクの電話番号を、カードとは別の場所(スマートフォンのメモ帳、手帳など)に控えておきます。多くのカード会社が24時間365日、日本語で対応しています。
カード情報の記録:クレジットカード番号や有効期限を控えておくと、利用停止手続きがスムーズに進みます。ただし、保管には細心の注意を払ってください。
紛失・盗難に気づいたら、直ちにカード会社に連絡し、カードの利用停止手続きを行ってください。ほとんどのクレジットカードには盗難保険が付帯しており、届け出た日から一定期間遡って不正利用による損害を補償してもらえます。
5-4現地での利用可能店舗の確認
ヨーロッパでは広くクレジットカードが普及していますが、どのカードが使えるかは店舗によって異なります。支払い前に、その店舗でご自身のカードが利用可能かを確認する習慣をつけましょう。
多くの店舗では、入り口やレジ周りに、対応している国際ブランドのロゴステッカー(Visa、Mastercardなど)が貼られています。このステッカーを確認することで、スムーズに支払いができるかを判断できます。
特に、個人の小さなお店や市場、地方の店舗などでは、特定のブランドしか受け付けていなかったり、そもそもカード払いに対応していなかったりする場合があります。不安な場合は、注文や会計の前に店員に「CanIusethiscreditcard?」などと尋ねてみると良いでしょう。
また、フランスなど一部の国や店舗では、カード払いの最低利用金額が設定されていることもあります。少額の買い物では現金払いを求められるケースも想定し、少額の現金も持ち歩くとより安心です。
6ヨーロッパ各国でのクレジットカード事情
ヨーロッパと一括りに言っても、国によってキャッシュレス化の進展度合いや主流の決済方法は異なります。主要な留学先のクレジットカード事情を把握し、現地での支払いに備えましょう。
6-1ドイツでのクレジットカード利用
ドイツはヨーロッパの中でも比較的、現金文化が根強く残っている国として知られています。日本のキャッシュレス決済比率よりも低い水準にあり、特に地方都市や小規模な店舗、市場などでは現金払いのみというケースも少なくありません。
しかし、近年は若者を中心にカード決済やモバイル決済が急速に普及しており、都市部のホテル、デパート、スーパーマーケット、レストランなどでは、クレジットカード(特にVisa、Mastercard)は問題なく利用できます。
ドイツへ留学する際は、クレジットカードをメインの決済手段としつつも、ある程度の現金を常に用意しておくことが賢明です。カードが使えない場面に備えることで、スムーズな生活を送ることができます。また、デビットカードの利用も一般的であるため、国際デビットカードを持参するのも一つの良い選択肢です。
6-2フランスでのクレジットカード利用
フランスはヨーロッパの中でもキャッシュレス化が非常に進んでいる国の一つです。パリなどの都市部では、ホテルやレストラン、観光施設はもちろん、メトロの券売機やレンタルサイクルなど、生活のあらゆる場面でクレジットカードが利用できます。特にVisaとMastercardの普及率は高く、この2つのブランドのカードがあれば決済に困ることはほとんどありません。
ただし、注意点もいくつかあります。マルシェ(市場)の露店や個人経営のパン屋、地方の小さなお店などでは、カードが使えないか、「最低利用金額」が設定されている場合があります。少額の買い物では現金払いを求められることも想定し、常に少額のユーロ現金を持ち歩くと安心です。
また、有料トイレやチップの支払いも現金が主流の場面が多いため、クレジットカードと現金をうまく使い分けることが、フランスでの快適な留学生活の鍵となります。
6-3スペインでのクレジットカード利用
スペインもフランス同様、クレジットカードの利用が広く普及しており、特に都市部では便利な決済手段となっています。ホテルやレストラン、主要な観光施設、公共交通機関などで、VisaやMastercardのカードが問題なく使えます。
スペインの特徴として、タッチ決済(コンタクトレス決済)の導入が進んでいる点が挙げられます。カードを端末にかざすだけで支払いが完了するため、スピーディーかつ衛生的です。バルセロナのバスやトラム、メトロなどでもタッチ決済が導入されており、現金を用意する手間が省けます。
一方で、バル(立ち飲み居酒屋)やカフェなどの小規模な店舗、市場などでは、カード決済ができなかったり、断られたりすることもあります。また、美術館や劇場など、一部の施設では現金払いのみの場合もあるため、観光や日常生活においては、クレジットカードと合わせて少額の現金を持っておくと良いでしょう。
6-4その他ヨーロッパ諸国での利用状況
ヨーロッパ各国のクレジットカード事情は多様です。
イギリス:キャッシュレス決済の比率は非常に高いですが、クレジットカードよりも銀行口座直結のデビットカードが主流です。とはいえ、VisaやMastercardのクレジットカードは広く利用可能です。
イタリア:日本と同程度のキャッシュレス決済比率で、都市部の観光地では問題なくカードが使えますが、地方や個人商店では現金が必要な場面も多いです。
スウェーデン:世界でも有数のキャッシュレス先進国です。多くのお店で「現金お断り」の表示があり、クレジットカードやデビットカード、モバイル決済が基本となります。留学する際はカードが必須です。
北欧諸国(デンマークなど):スウェーデンと同様にキャッシュレス化が進んでおり、デビットカードの利用が一般的です。
このように、国によって決済文化は異なります。どの国に留学する場合でも、VisaかMastercardのクレジットカードを最低1枚は用意し、渡航先の現金文化に応じてデビットカードや少額の現金を準備するのが賢明な対策と言えるでしょう。
7まとめ
本記事では、ヨーロッパ留学におすすめのクレジットカードから、その選び方、現地での利用方法や注意点まで、専門家の視点で幅広く解説しました。
ヨーロッパでの留学生活において、クレジットカードは単なる支払い手段ではなく、身分証明や安全確保、保険の役割も果たす重要なツールです。特に以下のポイントを再度確認し、ご自身に最適なカードを選びましょう。
国際ブランド:VisaまたはMastercardを選ぶのが基本です。
海外旅行保険:補償内容、特に傷害・疾病治療費用と自動付帯か利用付帯かを確認しましょう。
手数料:海外事務手数料やキャッシング手数料も比較検討の対象です。
複数枚持ち:紛失や利用不可のリスクに備え、異なるブランドのカードを2〜3枚用意するのが賢明です。
この記事で紹介した情報を参考に、あなたの留学がより安全で快適なものになることを願っています。しっかりと準備を整え、素晴らしい留学生活をスタートさせてください。
8よくある質問
8-1ヨーロッパ留学には何枚のクレジットカードを持参すべき?
万が一の紛失・盗難や磁気不良、店舗での利用不可といったリスクに備え、国際ブランドが異なるクレジットカードを2〜3枚持参することをおすすめします。例えば、VisaとMastercardを1枚ずつ持てば、ほとんどの加盟店で決済が可能です。
8-2高校生でもヨーロッパ留学用のクレジットカードは作れる?
原則として高校生はクレジットカードを作成できませんが、一部例外があります。「学生専用ライフカード」は進学予定の高校3年生であれば卒業年の1月以降に申し込めます。それ以外の場合は、保護者のクレジットカードに紐づく家族カードや、事前にチャージして使うプリペイドカードが選択肢となります。
8-3ヨーロッパ留学でデビットカードとクレジットカードはどちらがおすすめ?
それぞれに利点があるため、両方持つのが理想的です。クレジットカードは信用証明(デポジット)や保険、特典が魅力です。一方、デビットカードは銀行口座から即時引き落とされるため、使いすぎを防ぎやすいのが利点です。イギリスなどデビットカードが主流の国もあるため、使い分けをおすすめします。
8-4ヨーロッパ留学中にクレジットカードを紛失した場合の対処法は?
すぐにクレジットカード会社の紛失・盗難受付デスクに連絡し、カードの利用停止手続きを行ってください。多くのカード会社は24時間365日、日本語で対応しています。事前に緊急連絡先をスマートフォンや手帳などに控えておくと、いざという時に慌てずに行動できます。
8-5ヨーロッパ留学でクレジットカードの限度額はいくらに設定すべき?
留学期間や生活スタイルに大きく依存しますが、学費や家賃などの高額な支払いを予定している場合は、一時的に利用限度額を引き上げることを検討しましょう。出発前にカード会社に相談し、滞在中の支払い計画に合わせて調整しておくことが重要です。普段の利用額が少ない方も、緊急時に備えてある程度の余裕を持たせておくと安心です。

MeChoice編集部
