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海外旅行のクレジットカードは何枚必要?最適な枚数と選び方のポイント

海外旅行のクレジットカードは何枚必要?最適な枚数と選び方のポイント

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「海外旅行の準備は万全ですか?クレジットカードを何枚持っていくべきか、最適な組み合わせは何か、悩んでいませんか?」

この記事を読めば、海外旅行におけるクレジットカードの最適な枚数と、旅のスタイルに合わせた賢い選び方がすべてわかります。

  • 複数枚持つべき5つの理由
  • 最適なカードの組み合わせパターン
  • トラブルを防ぐ持ち歩き方の注意点

についてご紹介します。あなたにぴったりのクレジットカード構成を見つけて、安心して海外旅行に出かけましょう。まずは年会費無料のカードから比較検討するのがおすすめです。

1海外旅行におすすめのクレジットカード枚数3つのパターン

海外旅行に持っていくクレジットカードの枚数は、求める安心のレベルに応じて2〜4枚が目安です。ご自身の旅行スタイルや期間、訪問国のキャッシュレス事情を考慮して、最適な枚数を選びましょう。

一般的に、短期滞在なら2枚、長期や周遊なら3枚以上が推奨されます。枚数ごとの考え方を理解し、自分に合った構成を準備することが、快適で安全な旅の第一歩です。

1-1【パターン1】最低限の安心を求める人は2枚持ち

海外旅行におけるクレジットカードの基本スタイルは2枚持ちです。決済のメインとなるVISAと、そのバックアップとしてMastercardを持つことで、世界中のほとんどの国と地域での決済シーンをカバーできます。

この組み合わせは、片方のカードが紛失・盗難に遭ったり、磁気不良やシステムエラーで使えなくなったりした際の最低限のリスクヘッジとして機能します。

特に、1カ国のみの短期滞在や、キャッシュレス化が進んだ都市への旅行であれば、2枚でも十分対応可能です。初めての海外旅行で、まずは基本的な備えをしたいという方におすすめの枚数です。

1-2【パターン2】バランス重視の人は3枚持ち

最もバランスが取れ、多くの専門家が理想的とするのが3枚持ちです。決済の安定性を確保するVISAMastercardの2枚に加え、3枚目として特典やサポートが充実したカードを組み合わせるスタイルです。

3枚目のカードとしては、以下のような選択肢が考えられます。

  • JCBやAmericanExpress:ハワイのワイキキトロリー無料乗車(JCB)や、空港ラウンジサービス(アメックス)など、特定の地域やシーンで強力な特典を発揮します。

  • 海外旅行保険が手厚いカード:複数の保険を合算し、万が一の病気やケガに備えて治療費用の補償額を上乗せします。

この構成により、決済の利便性と旅行の快適性・安全性を高いレベルで両立できます。複数の国を周遊する旅行や、少し長めの滞在を計画している方に特におすすめです。

1-3【パターン3】充実した保障を求める人は4枚持ち

より手厚い補償や多様な特典を求める長期滞在者や、複数の国を周遊する旅行者には4枚以上のクレジットカードを持つ選択肢もあります。枚数を増やす主な目的は、海外旅行保険のさらなる強化です。

特に、医療費が高額になりがちな国へ渡航する場合、傷害・疾病治療費用の補償は非常に重要です。

この項目は複数カードで補償額を合算できるため、4枚のカードを組み合わせることで、有料の保険に加入せずとも数百万円単位の充実した補償額を確保することが可能になります。

ただし、枚数が増えるほど管理が煩雑になり、紛失リスクも高まるため、どのカードをどの財布やバッグに入れるかなど、保管方法の工夫がより一層重要になります。

2海外旅行でクレジットカードを複数枚持つべき理由5つ

クレジットカードを1枚だけでなく複数枚持つことは、単なる予備以上の重要な意味を持ちます。

決済トラブルの回避から、補償内容の強化、さらには手数料の最適化まで、海外旅行における様々なリスクに備え、旅の質を高めるための賢明な戦略と言えるでしょう。

2-1【理由1】国際ブランドの使えない店舗リスクを回避

世界には多様な国際ブランドが存在しますが、店舗によって対応しているブランドは異なります。

特に、VISAMastercardは世界的なシェアが高く、ほとんどの場所で利用できますが、JCBAmericanExpressなどは、国や地域、店舗の規模によっては使えないケースが少なくありません。

例えば、ヨーロッパではJCBが使えるお店は限定的です。異なる国際ブランドのカードを複数枚用意しておくことで、「この店ではVISAが使えないがMastercardなら使える」といった事態に対応でき、決済機会を逃すリスクを大幅に減らすことができます。

これは、複数枚持ちの最も基本的なメリットです。

2-2【理由2】カード紛失・盗難時のバックアップ確保

海外では、日本に比べてスリや置き引きなどの盗難リスクが高まります。万が一、メインで使っている財布ごとクレジットカードを紛失・盗難された場合、カードが1枚しかなければ、その時点で決済手段の大部分を失ってしまいます。

しかし、別の場所にサブカードを保管しておけば、メインカードを失っても旅を続けることが可能です。

例えば、1枚は財布に、もう1枚はホテルの金庫や別のバッグに分散して保管することで、リスクを効果的に分散できます。このバックアップの存在が、予期せぬトラブルに見舞われた際の大きな安心感につながります。

2-3【理由3】海外旅行保険の補償額を合算で増額

多くのクレジットカードには海外旅行保険が付帯していますが、1枚だけでは補償額、特に病気やケガの治療費用が不十分な場合があります。海外の医療費は非常に高額になることがあり、盲腸の手術で数百万円かかるケースも珍しくありません。

しかし、傷害・疾病治療費用携行品損害賠償責任といった補償項目は、複数のクレジットカードの補償額を合算することが可能です。

例えば、治療費用200万円のカードAと300万円のカードBを持っていれば、合計で500万円まで補償されます。これにより、年会費無料のカードを組み合わせるだけでも、手厚い補償を構築できるのです。

ただし、死亡・後遺障害の補償は合算できず、最も高い金額のカード1枚分のみが適用される点には注意が必要です。

2-4【理由4】現地通貨キャッシング手数料の最適化

海外で現金が必要になった際、クレジットカードのキャッシング機能を利用して現地ATMから通貨を引き出す方法は、両替所よりも手数料を抑えられることが多く便利です。しかし、キャッシングの金利やATM利用手数料はカード会社によって異なります。

複数のカードを持っていれば、それぞれのカードのキャッシング条件を比較し、その時点で最も有利なカードを選択できます。また、繰り上げ返済に対応しているカードであれば、帰国後すぐに返済することで利息を最小限に抑えることが可能です。

さらに、1枚のカードがATMに吸い込まれてしまうといった予期せぬトラブルが発生した場合でも、別のカードがあれば現金を引き出す手段を確保できます。このように、キャッシングにおいても複数枚持ちはリスク分散とコスト最適化の両面で有効です。

2-5【理由5】利用限度額不足による決済トラブル防止

海外旅行では、航空券やホテルのデポジット(保証金)、高価なお土産の購入など、一度に大きな金額を決済する機会が少なくありません。そのため、普段の利用状況では問題なくても、旅行中には意図せず利用限度額に達してしまうことがあります。

限度額を超えたカードは、当然ながら決済できなくなります。1枚しかカードがなければ、その時点で支払いが滞ってしまい、大きなトラブルに発展しかねません。

複数のクレジットカードを持っていれば、1枚が限度額に達しても、もう1枚のカードで支払いを続けることができます。カードごとに利用可能枠は独立しているため、実質的な利用可能額を増やす効果があり、決済トラブルを未然に防ぐことができます。

3海外旅行用クレジットカードの選び方6つのポイント

海外旅行を快適かつ安全に過ごすためには、どのクレジットカードを選ぶかが非常に重要です。

国際ブランドの組み合わせや保険内容、手数料など、国内利用とは異なる視点でのチェックが求められます。以下の6つのポイントを押さえて、あなたの旅に最適なカードを見つけましょう。

3-1【ポイント1】国際ブランドはVISAとMastercardを必須で選択

海外旅行用のクレジットカードを選ぶ上で最も重要なのが国際ブランドの組み合わせです。結論から言うと、VISAMastercardの2つは必須で揃えるべきです。

この2大ブランドは世界シェアのトップを争っており、両方を持っていれば、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、世界のほぼ全ての国と地域で決済に困ることはありません。

国際ブランド

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特徴

Visa

世界シェアNo.1。特にアメリカ方面に強い。

Mastercard

世界シェアNo.2。特にヨーロッパ方面に強い。

AmericanExpress

ステータスは高いが、加盟店は限られる。

JCB

日本・ハワイ・アジアの一部では強いが、欧米では弱い。

メインカードをVISA、サブカードをMastercardという布陣が、最も安定的で確実な組み合わせと言えるでしょう。

3-2【ポイント2】海外旅行保険の自動付帯カードを優先

クレジットカードに付帯する海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。

  • 自動付帯:クレジットカードを持っているだけで保険が適用されます。旅行代金の決済にそのカードを使っていなくても補償の対象となるため、非常に便利です。

  • 利用付帯:日本出国前に、航空券やツアー代金などの公共交通乗用具の料金をそのカードで支払うことが保険適用の条件となります。

特にサブカードとして保険の補償額を上乗せする目的で持つ場合、決済条件を気にしなくて済む自動付帯のカードを優先して選ぶのが賢明です。どのカードで何を支払ったかを管理する手間が省け、保険のかけ忘れといったミスも防げます。

年会費無料でも自動付帯のカードは存在するため、必ずチェックしましょう。

3-3【ポイント3】海外キャッシング対応と手数料の確認

海外では、屋台やチップ、小規模な店舗などで現金が必要になる場面も依然として多くあります。その際に便利なのが、クレジットカードを使った海外キャッシングです。現地のATMで手軽に現地通貨を引き出せます。

選ぶべきは、まず海外キャッシング機能が付帯しているカードであること。そして、注目すべきはATM手数料繰り上げ返済の可否です。

  • ATM手数料:1回の引き出しにつき手数料がかかります。カードによってはこの手数料が優遇されている場合があります。

  • 繰り上げ返済:キャッシングには日割りで利息が発生しますが、多くのカード会社では、帰国後に電話やインターネットで繰り上げ返済が可能です。これにより、支払う利息を最小限に抑えることができます。

両替所での両替よりもトータルコストを安く抑えられるケースが多いため、海外キャッシングに強いカードを1枚持っておくと非常に心強いでしょう。

3-4【ポイント4】年会費と海外利用特典のバランス

クレジットカードは、年会費無料のものから数万円以上するものまで様々です。海外旅行用として選ぶ際は、年会費と付帯する特典のバランスを考えることが重要です。

  • 年会費無料カード:コストをかけずに複数枚持ちを実現できるのが最大のメリットです。海外旅行保険が付帯しているカードも多く、基本的な備えとしては十分です。まずは年会費無料のカードでVISAとMastercardを揃えるのが基本戦略となります。

  • 年会費有料カード(ゴールドカードなど):年会費がかかる分、海外旅行保険の補償額が手厚かったり、空港ラウンジが無料で利用できたり、手荷物無料宅配サービスが付いていたりと、旅行を快適にする特典が充実しています。

年に何度も海外へ行く方や、快適性を重視する方は年会費有料カードを検討する価値があります。自身の旅行頻度やスタイルに合わせて、コストパフォーマンスの高いカードを選びましょう。

3-5【ポイント5】24時間日本語サポートデスクの有無

海外でクレジットカードの紛失・盗難や、急な病気・ケガといったトラブルに見舞われた際、非常に心強い存在となるのが24時間対応の日本語サポートデスクです。

多くのカード会社が、海外からの緊急連絡を受け付ける窓口を設置しています。これらのデスクでは、以下のようなサポートを受けられます。

  • カードの緊急利用停止、再発行手続き
  • 現地の病院の紹介や予約
  • パスポート紛失時の手続き案内
  • 緊急時のメッセージ伝達サービス

慣れない土地で、しかも時差がある中で日本語で相談できる安心感は絶大です。

特に海外旅行に不慣れな方や、英語でのコミュニケーションに不安がある方は、このサポートデスクの有無とサービス内容をカード選びの重要な基準とすることをおすすめします。

3-6【ポイント6】ICチップ搭載とタッチ決済対応の確認

現在発行されているほとんどのクレジットカードにはICチップが搭載されていますが、海外旅行用として選ぶならこれは必須条件です。

ICチップは偽造が困難でセキュリティが高く、海外ではICチップがないと決済できない店舗も増えています。暗証番号(PINコード)入力による決済が基本となるため、渡航前に必ず自分の暗証番号を確認しておきましょう。

さらに、近年急速に普及しているのがタッチ決済(コンタクトレス決済)です。カードを端末にかざすだけで支払いが完了するため、スピーディーなだけでなく、店員にカードを渡す必要がなくスキミングのリスクを低減できます。

特にヨーロッパなどでは広く普及しており、公共交通機関の乗車にも利用できる場合があります。利便性と安全性の両面から、タッチ決済対応のカードを選ぶことを強くおすすめします。

4海外旅行でのクレジットカード持ち歩き方法4つの注意点

せっかく複数枚のクレジットカードを準備しても、その持ち歩き方を誤るとリスクを増大させてしまいます。

紛失や盗難の被害を最小限に抑えるためには、すべてのカードを1箇所にまとめず、物理的に分散させて保管することが鉄則です。安全な持ち歩き方を実践し、安心して旅行を楽しみましょう。

4-1【注意点1】メインカードとサブカードを分けて保管

海外旅行では、日常的に使うメインカードと、万が一の事態に備えるサブカードを明確に区別し、それぞれ別の場所に保管することが基本です。例えば、メインカードはすぐに取り出せる財布やカードケースに入れ、サブカードは別の場所に保管します。

すべてのカードを一つの財布に入れて持ち歩くのは最も危険な行為です。その財布を丸ごと紛失・盗難された場合、すべての決済手段を一度に失ってしまいます。

カードを分散させることで、たとえメインの財布を失っても、サブカードで急場をしのぐことが可能になります。

4-2【注意点2】財布とは別の場所にバックアップカードを収納

サブカードやバックアップ用のカードは、メインの財布とは物理的に離れた安全な場所に保管しましょう。具体的な保管場所としては、以下のような選択肢が考えられます。

  • ホテルのセーフティボックス:滞在中の拠点として最も安全な場所の一つです。

  • キャリーケースの内ポケット:鍵をかけたキャリーケースの中に保管します。

  • セキュリティポーチ:腹巻きタイプや首下げタイプのポーチに入れ、服の下に隠して身につけます。

  • スマートフォンのケース:カード収納機能付きのスマホケースも選択肢の一つですが、スマートフォン自体の盗難リスクも考慮する必要があります。

このように複数の場所に分散させることで、万が一どれか一つを失っても、他の場所にあるカードで対応できる体制を整えておくことが重要です。

4-3【注意点3】カード情報のメモを別途作成して保管

万が一、すべてのクレジットカードを紛失してしまった最悪の事態に備え、カード情報を別途メモして保管しておくことも有効な対策です。メモしておくべき情報は以下の通りです。

  • カード会社名
  • クレジットカード番号
  • 有効期限
  • カード裏面のセキュリティコード
  • カード会社の緊急連絡先(海外からかけられる番号)

これらの情報は、紙に書き出してホテルの金庫に保管したり、パスワードで保護した上でスマートフォンのメモアプリやクラウドストレージに保存したりする方法があります。

物理的なカードがなくても、この情報があればオンラインでの決済や、カード会社への連絡がスムーズに行えます。ただし、このメモ自体の管理にも細心の注意を払う必要があります。

4-4【注意点4】紛失・盗難時の連絡先を事前に控える

クレジットカードの紛失や盗難に気づいたら、一刻も早くカード会社に連絡し、カードの利用を停止してもらう必要があります。不正利用の被害を最小限に食い止めるための最も重要な初動です。

そのためには、渡航前に必ず、各カード会社の緊急連絡先(海外から通話可能な番号)を控えておくことが不可欠です。多くのカード会社は、国や地域ごとに異なるコレクトコール番号などを設定しています。

これらの連絡先をスマートフォンに登録しておくだけでなく、紙にも書き出して、カードとは別の場所に保管しておきましょう。

スマートフォンが盗まれたり、バッテリーが切れたりした場合でも、公衆電話などから連絡できる体制を整えておくことが、万全の危機管理と言えます。

5海外旅行保険付きクレジットカードの補償合算ルール3つ

クレジットカードを複数枚持つ大きなメリットの一つが、海外旅行保険の補償を強化できる点です。しかし、すべての補償項目が単純に足し算されるわけではありません。

補償項目によって合算のルールが異なるため、正しく理解しておくことが重要です。このルールを知ることで、年会費無料のカードだけでも手厚い備えを構築できます。

5-1【ルール1】死亡・後遺障害保険金は最高額のカードのみ適用

最も注意が必要なのが、「傷害死亡・後遺障害」の保険金です。この項目は、複数のクレジットカードに保険が付帯していても、補償額は合算されません

適用されるのは、所有しているカードの中で最も高い保険金額が設定されているカード1枚分のみとなります。

例えば、死亡・後遺障害の補償額が5000万円のカードAと2000万円のカードBを持っている場合、万が一の際に支払われる保険金の上限は5000万円です。7000万円にはならないため、この点は誤解しないようにしましょう。

生命保険の代わりとして考える場合は、最も補償額の高いカードを基準にする必要があります。

5-2【ルール2】傷害・疾病治療費用は複数カードの合算が可能

海外旅行保険で最も利用頻度が高く、重要とも言えるのが「傷害治療費用(旅行中のケガ)」と「疾病治療費用(旅行中の病気)」です。海外の医療費は日本と比べて非常に高額になることがあり、この補償は必須です。

幸いなことに、この治療費用に関する補償は、複数のカードで保険金額を合算することが可能です。

補償内容

カードA

カードB

合算後の補償額

傷害治療費用

200万円

100万円

300万円

疾病治療費用

200万円

100万円

300万円

このように、年会費無料のカード(例:補償額100万〜200万円)を2〜3枚組み合わせるだけで、合計の補償額を300万〜500万円以上に引き上げることができます。これにより、高額な医療費にも安心して備えることが可能になります。

5-3【ルール3】携行品損害も複数カードで合算して請求可能

旅行中にカメラやスマートフォン、スーツケースなどを盗まれたり、誤って壊してしまったりした場合に補償されるのが「携行品損害」です。この補償も、複数のカードで保険金額を合算することが可能です。

例えば、カードAの携行品損害の補償額が30万円、カードBが20万円の場合、合計で50万円までが補償の上限となります。ただし、注意点が2つあります。

  1. 損害額が上限:実際の損害額を超えて保険金が支払われることはありません。40万円のカメラが盗まれた場合、支払われるのは最大40万円です。

  2. 自己負担額:多くの保険では、1事故あたり数千円程度の自己負担額(免責金額)が設定されています。

高価な機材を持って旅行する際には、この携行品損害の補償額を合算できるメリットは大きいと言えるでしょう。

6まとめ

今回は、海外旅行に持っていくクレジットカードの最適な枚数と選び方について解説しました。

結論として、海外旅行には最低でも2枚、理想は3枚のクレジットカードを準備することが、安全で快適な旅の鍵となります。

  • 枚数の目安:最低限の安心なら2枚、バランス重視なら3枚、手厚い補償を求めるなら4枚以上。

  • 複数枚持つ理由:決済トラブルの回避、紛失・盗難への備え、海外旅行保険の補償額アップなど、メリットは多数。

  • 選び方のポイント:「VISAとMastercardの組み合わせ」を基本に、「保険の自動付帯」「日本語サポート」などをチェック。

  • 持ち歩き方:メインとサブを別の場所に保管し、リスクを分散させることが重要。

この記事を参考に、ご自身の旅行スタイルに合った最強のカード構成を組み立て、万全の準備で海外旅行に出かけましょう。まずは年会費無料のカードから検討を始めてみてはいかがでしょうか。

7よくある質問

7-1海外旅行でクレジットカード1枚だけでも大丈夫?

1枚だけでは、紛失や盗難、磁気不良、利用限度額超過などのトラブルに対応できず非常に危険です。決済手段を失うリスクを避けるため、最低でも国際ブランドの異なるカードを2枚以上持っていくことを強く推奨します。

7-2海外でクレジットカードが使えない時の対処法は?

まずは落ち着いて、別のクレジットカードで決済を試みてください。それでも利用できない場合は、カード会社のサポートデスクに連絡し、原因を確認しましょう。

国際ブランドの非対応、利用限度額超過、不正利用検知システムの作動などが考えられます。

7-3海外旅行保険はクレジットカード付帯だけで十分?

短期旅行で複数の保険付きカードを組み合わせれば十分な場合もありますが、補償内容、特に治療費用の補償額は必ず確認してください。長期滞在や医療費が高額な国へ行く場合、補償額に不安があれば別途有料の海外旅行保険への加入を検討しましょう。

7-4海外でのクレジットカード手数料を安くする方法は?

海外でのカード決済時には「海外事務手数料」が発生します。この手数料率はカード会社によって異なるため、手数料率の低いカードを選ぶのが有効です。

イオンカードなどが低手数料で知られています。また、支払い時に現地通貨建てか日本円建てか尋ねられた際は、必ず「現地通貨建て」を選択してください。

7-5学生や新社会人でも海外旅行用カードは作れる?

はい、作れます。多くのカード会社が学生や新社会人向けのクレジットカードを発行しています。

年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するものや、海外利用でキャッシュバックが受けられる特典付きのカードもあり、審査も比較的通りやすい傾向にあります。

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MeChoice編集部執筆者

MeChoice編集部

MeChoice編集部は、くらしとお金に関するコンテンツ制作を各ジャンルの専門家とともに行い、情報発信を行っています。MeChoiceは株式会社モニクルリサーチが運営しています。
三石 由佳監修者

三石 由佳2級FP技能士

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)。中央大学文学部社会学科卒業後、みずほ銀行にて確定拠出年金に関する講師として全国の個人投資家向けにセミナーを実施。企業型確定拠出年金(企業型DC)だけでなく、個人型確定拠出年金(iDeCo)も含めた制度や仕組み、投資信託の解説や市況などを伝える。フリーランスを経て、フィンテックベンチャーにて広報を担当。 現在は株式会社モニクルリサーチにて金融関連の取材や自社メディアに関するPR業務も担当

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