

海外旅行はデビットカードとクレジットカードどっちがお得?違い7選
「海外旅行の支払い、デビットカードとクレジットカードはどっちがお得で便利なの?」と、お悩みではありませんか?
デビットカードとクレジットカードは手数料やポイント、保険などが異なるため、どちらを選ぶかで旅の快適さやお得度が大きく変わります。
この記事を読めば、それぞれのカードのメリット・デメリットが明確になり、あなたの旅行スタイルに最適な一枚を見つけられます。
以下の内容についてご紹介します。
- デビットカードとクレジットカードの7つの主な違い
- 海外旅行でそれぞれのカードを使うメリット・デメリット
- 専門家が推奨するおすすめのカードと賢い使い分け術
海外旅行に強いカードをしっかり比較検討し、スマートでお得な旅を楽しみましょう。

エポスカード
ポイント
年会費
永年無料
旅行保険
海外:最高3,000万円、賠償責任:最高3,000万円
タッチ決済
Apple Pay・Google Pay
国際ブランド
Visa
ポイントアップ
会員限定サイトを経由するとポイントが2~30倍
ポイント還元率
通常0.5%

楽天カード
ポイント
年会費
永年無料
旅行保険
海外:最高2,000万円
タッチ決済
Apple Pay・Google Pay・QUICPay
国際ブランド
Visa・Mastercard・JCB・American Express
ポイントアップ
楽天市場で楽天カード利用で最大3倍
ポイント還元率
通常1.0%
1デビットカードとクレジットカードを徹底比較!違い7選
海外旅行の支払い方法として便利なデビットカードとクレジットカードですが、両者には7つの明確な違いがあります。
支払いのタイミングから手数料、付帯サービスまで、これらの違いを理解することが、自身の旅行スタイルに合った最適なカードを選ぶための第一歩です。
1-1【比較ポイント1】支払いのタイミングと口座残高の管理
デビットカードとクレジットカードの最も基本的な違いは、支払いのタイミングです。この違いが、お金の管理方法に大きく影響します。
クレジットカードは「後払い」方式です。決済時にはカード会社が代金を立て替え、後日まとめて指定の銀行口座から引き落とされます。口座残高がなくても利用限度額の範囲内であれば買い物ができるため、手持ちのお金が少ない時に便利です。
一方、デビットカードは「即時払い」方式を採用しています。カードを利用すると、その場で直接銀行口座から利用額が引き落とされます。口座にある残高以上の金額は利用できないため、使いすぎを自然に防ぐ仕組みとして機能します。支出をリアルタイムで把握し、計画的に資金を管理したい方には最適な方法と言えるでしょう。
1-2【比較ポイント2】海外事務手数料と為替レート
海外でカード決済を行う際には、「海外事務手数料」と「為替レート」が支払い総額に影響します。海外事務手数料と為替レートは、デビットカード・クレジットカードを問わずカードによって異なるため注意が必要です。
海外事務手数料は、外貨での決済を日本円に換算する際にカード会社が課す手数料です。一般的なクレジットカードの手数料は1.6%~3.85%程度、デビットカードは1.0%~4.4%程度と、どちらにも幅があります。利用額が大きくなるほど手数料の差は無視できないため、必ずチェックしておきましょう。
また、適用される為替レートは、カードを利用したその日のレートではありません。実際に適用されるのは、利用データがカード会社の決済センターに到着した時点のレートです。通常、利用日から2~4日後となり、為替相場の変動によっては、支払いを想定していた金額と実際の請求額に差が生じる可能性があります。
数日後の為替レートで処理される仕組みは、デビットカードとクレジットカードで共通しています。デビットカードの場合はいったん支払いと同時に引き落としが行われますが、最終的な為替レートが確定した段階で返金や追加の引き落としがあるため注意しましょう。
1-3【比較ポイント3】ポイント還元率
デビットカードとクレジットカードでは、ポイント還元率に違いが見られます。一般的に、クレジットカードの方が高い還元率を提供していることが多いです。
クレジットカードの多くは、利用金額に応じて0.5%~1.0%程度のポイントが還元される仕組みを備えています。貯まったポイントは、カード利用代金の支払いに充当したり、商品やマイルに交換したりできるため、現金払いよりもお得になります。
一方、デビットカードにもポイントサービスやキャッシュバックが付帯するものはありますが、還元率はクレジットカードに比べて低めに設定されている傾向です。また、カードによってはポイント制度自体がない場合もあります。日常の支払いで効率的にポイントを貯めたい場合は、クレジットカードの方が有利と言えるでしょう。
1-4【比較ポイント4】海外旅行保険の補償内容
海外旅行中の万が一の事態に備える海外旅行保険の有無は、カード選びの重要な比較ポイントです。この点では、クレジットカードに大きな利点があります。
多くのクレジットカードには、海外旅行中の病気やケガ、携行品の盗難などを補償する海外旅行保険が無料で付帯しています。保険には、カードを持っているだけで適用される「自動付帯」と、航空券やツアー代金などをそのカードで支払うことで適用される「利用付帯」の2種類があります。補償内容はカードによって異なるため、事前に確認が必要です。
対照的に、デビットカードに海外旅行保険が付帯しているケースは稀です。付帯している場合でも、補償内容が限定的であることが多いため、十分な備えとは言えない可能性があります。旅行中の安心を重視するなら、海外旅行保険が充実したクレジットカードを選ぶのが賢明です。
1-5【比較ポイント5】利用限度額と高額決済への対応
決済できる金額の上限、つまり利用限度額は、デビットカードとクレジットカードで大きく異なります。
デビットカードの利用限度額は、原則として紐づけられた銀行口座の残高です。口座にお金がなければ決済はできません。加えて、不正利用防止のために「1回あたり」「1日あたり」といった単位で別途限度額が設定されていることが一般的です。
一方、クレジットカードの利用限度額は、カード会社の審査によって個別に設定されます。年収や信用情報に基づいて決定され、一般カードでも数十万円から100万円程度の枠が設けられることが多いです。航空券やホテルの宿泊費など、海外旅行では高額な支払いが発生する場面も少なくありません。クレジットカードの高い利用限度額は大きな安心材料となるでしょう。
1-6【比較ポイント6】審査の有無と発行のしやすさ
カードの発行手続きにおける審査の有無は、デビットカードとクレジットカードの大きな違いの一つです。
クレジットカードは後払い方式であるため、申込者の返済能力を判断するための与信審査が必須です。年収や勤務先、過去の信用情報などが確認され、審査に通らなければカードは発行されません。申し込み対象も原則として18歳以上(高校生を除く)と定められています。
対して、デビットカードは即時払いのため、基本的に与信審査は不要です。銀行口座を開設できれば、原則として誰でも発行できます。申し込み可能な年齢も15歳や16歳以上としている金融機関が多く、高校生でも作成可能です。デビットカードの発行のしやすさは、クレジットカードの審査に通るのが難しい方や、すぐにカードが必要な方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
1-7【比較ポイント7】デポジットやホテル予約時の対応
海外のホテルやレンタカーを利用する際に求められる「デポジット(保証金)」の支払いにおいて、デビットカードとクレジットカードでは対応が異なる場合があります。
デポジットは、万が一の損害に備えてサービス提供者が一時的に預かる保証金です。クレジットカードは、申込者の支払い能力をカード会社が保証しているため、デポジットとして広く認められています。カード情報を提示するだけで、実際に請求されることなく手続きが完了することも多いです。
一方で、デビットカードはデポジットとして利用できないケースがあります。特に海外の一流ホテルや一部のレンタカー会社では、支払い能力の証明としてクレジットカードの提示を必須条件としていることがあります。デビットカードもデポジットとして利用可能とする施設もありますが、万が一の事態を避けるためには、クレジットカードを一枚用意しておくと安心です。
2海外旅行でデビットカードを使うメリット3選
海外旅行でデビットカードを利用することには、特に予算管理やカード発行の手軽さにおいて大きなメリットがあります。現金とカードの良い点を併せ持っており、計画的な旅行をサポートしてくれます。ここでは、デビットカードならではの3つの主要な利点について解説します。
2-1【デビットカードのメリット1】使いすぎを防げる即時引き落とし
デビットカード最大のメリットは、支出管理のしやすさです。利用した金額がその場で銀行口座から直接引き落とされる「即時払い」の仕組みにより、口座残高を超える買い物はできません。
後払いのクレジットカードの場合、利用可能枠の範囲内であれば手持ちの資金以上に使えてしまうため、旅行中の解放感からつい使いすぎてしまい、帰国後の請求額に驚くことがあります。
その点、デビットカードは常に口座残高を意識しながら支払いを行うため、予算内での計画的な支出が自然と行えます。アプリなどで利用履歴をリアルタイムに確認できることも多く、お金の流れを正確に把握しながら安心して旅行を楽しみたい方にとって、非常に心強い決済手段です。
2-2【デビットカードのメリット2】審査不要で18歳未満でも作れる
デビットカードは、発行のしやすさも大きなメリットです。クレジットカードと異なり、申し込みにあたって収入や信用情報を問われる与信審査が基本的にありません。
銀行口座を開設できる人であれば原則として誰でも発行可能で、年齢条件も多くの金融機関で「15歳以上(中学生を除く)」や「16歳以上」と設定されています。そのため、クレジットカードを持つことができない高校生でも、海外旅行や留学の際の決済手段として利用できます。
収入が不安定な学生や主婦の方、あるいは何らかの理由でクレジットカードの審査に通らない方でも、海外で手軽にキャッシュレス決済を利用できる点は、デビットカードの大きな魅力と言えるでしょう。
2-3【デビットカードのメリット3】現地ATMで現地通貨を引き出せる
デビットカードを持っていれば、海外のATMから手軽に現地通貨を引き出すことが可能です。日本から多額の現金を持参したり、現地の両替所を探したりする手間とリスクを軽減できます。
カードに記載されている国際ブランド(VisaやMastercardなど)のマークがあるATMであれば、世界中の多くの場所で利用可能です。操作は日本のATMとほぼ同じで、カードを挿入し暗証番号を入力するだけで、自分の銀行口座から直接現地通貨を引き出せます。
クレジットカードの海外キャッシング機能も同様に現地通貨を調達できますが、これは「借入」にあたるため利息が発生します。一方、デビットカードはあくまで自分の預金を引き出す形なので、利息の心配はありません。必要な時に必要な分だけ現金を用意できるため、安全で計画的な資金管理が可能です。
3海外旅行でデビットカードを使うデメリット3選
デビットカードは海外旅行で便利な一方、いくつかのデメリットも存在します。ポイント還元率の低さや付帯サービスの少なさ、特定の場面で利用できない可能性など、クレジットカードと比較して見劣りする点も理解しておくことが重要です。デメリットを把握し、対策しておくことで、より快適な旅行につながります。
3-1【デビットカードのデメリット1】ポイント還元率が低い
デビットカードのデメリットとして、クレジットカードに比べてポイント還元率が低い傾向にある点が挙げられます。
多くのクレジットカードが利用額の0.5%~1.0%をポイントとして還元するのに対し、デビットカードの還元率は0.2%~0.5%程度が一般的です。中には、ポイント還元やキャッシュバックの仕組み自体がないカードも存在します。
海外旅行では航空券や宿泊費、ショッピングなどで高額な支払いが発生することも少なくありません。同じ金額を支払うのであれば、より多くのポイントが貯まるクレジットカードの方がお得と言えます。少しでも旅費を節約したい、お得に買い物をしたいと考える方にとっては、デビットカードの低い還元率は物足りなく感じるかもしれません。
3-2【デビットカードのデメリット2】海外旅行保険が付帯しないことが多い
デビットカードの大きなデメリットの一つは、海外旅行保険が付帯していないケースが多いことです。
多くのクレジットカードには、旅行中の病気やケガ、携行品の盗難などを補償する海外旅行保険が無料で付帯しています。クレジットカードに保険が付帯していれば、別途保険に加入する手間や費用を省くことができます。
しかし、デビットカードで海外旅行保険が付帯するものは非常に少なく、付帯していたとしても補償額が低かったり、補償範囲が限定的だったりすることがほとんどです。海外では医療費が高額になることも珍しくなく、万が一の事態に備えるためには保険は不可欠です。
デビットカードをメインで利用する場合でも、補償の観点からは海外旅行保険が付帯したクレジットカードを併せ持つか、別途保険会社の海外旅行保険に加入することを強く推奨します。
3-3【デビットカードのデメリット3】デポジットやホテル予約で使えないことがある
デビットカードは、ホテルやレンタカーの予約時に必要なデポジット(保証金)の支払いに利用できない場合があります。デビットカードのデメリットとして、特に注意しておきましょう。
多くのホテルやレンタカー会社では、サービスの利用に際して、支払い能力の証明としてクレジットカードの提示を求めます。クレジットカードはカード会社が利用者の信用を保証しているため、デポジットとして広く受け入れられています。
しかし、デビットカードは口座残高の範囲でしか利用できないため、信用力の証明としては不十分と判断されることがあります。その結果、デポジットの支払いを断られたり、予約自体ができなかったりするケースが発生します。また、高速道路の料金所やガソリンスタンド、機内販売など、一部の場所ではデビットカード決済に対応していないこともあります。デビットカードが使えない場面に備え、クレジットカードを併せて携帯することが賢明です。
4海外旅行でクレジットカードを使うメリット4選
海外旅行においてクレジットカードは、単なる決済手段以上の価値があります。
高いポイント還元率によるお得さに加え、充実した海外旅行保険や高い利用限度額は、旅の安心と快適さがぐっと高まります。
ここでは、クレジットカードが海外旅行で特に輝く4つのメリットを詳しく解説します。
4-1【クレジットカードのメリット1】ポイント還元率が高くお得
クレジットカードを利用する大きなメリットは、デビットカードに比べてポイント還元率が高いことです。
多くのクレジットカードでは、利用金額の0.5%~1.0%以上がポイントとして還元されます。海外旅行では航空券やホテル代、高価なショッピングなど、支出が大きくなる傾向があるため、高い還元率は旅費の節約につながります。
貯まったポイントは、カードの支払いに充当したり、航空会社のマイルに交換して次の旅行に活かしたり、さまざまな商品と交換したりと、活用方法が豊富です。同じ金額を支払うなら、より多くのリターンが期待できるクレジットカードを選ぶ方が経済的と言えるでしょう。計画的に利用することで、旅の思い出に加えて確かなお得感を持ち帰ることができます。
4-2【クレジットカードのメリット2】海外旅行保険が自動付帯・利用付帯する
クレジットカードの非常に大きなメリットとして、充実した海外旅行保険が付帯している点が挙げられます。
多くのクレジットカードには、海外旅行中の病気やケガの治療費、携行品の盗難や破損、賠償責任などを補償する保険が無料で付帯しています。カード付帯の保険があれば、別途保険に加入するコストと手間を省くことができます。
保険の適用条件には、カードを持っているだけで有効になる「自動付帯」と、ツアー代金や航空券などをそのカードで支払うことで有効になる「利用付帯」があります。
一般的に年会費が高いカードほど補償内容も手厚くなる傾向にありますが、年会費無料のカードでも十分な補償を提供するものも少なくありません。万が一のトラブルに備え、安心して旅行を楽しむために、海外旅行保険の充実は非常に重要です。
4-3【クレジットカードのメリット3】利用限度額が高く高額決済に対応
クレジットカードは、デビットカードに比べて利用限度額が高く設定されているため、高額な支払いに対応しやすいというメリットがあります。
海外旅行では、往復の航空券や数日間のホテル宿泊費、ブランド品の購入など、一度に大きな金額を支払う機会が少なくありません。クレジットカードの利用限度額は、カード会社の審査に基づき個人の信用力に応じて設定され、一般カードでも数十万円から100万円程度になることが多く、支払いをスムーズに行えます。
一方、デビットカードは口座残高が上限であり、高額な決済の前には十分な資金を口座に用意しておく必要があります。予期せぬ出費が発生した場合でも、利用限度額に余裕のあるクレジットカードがあれば柔軟に対応できるため、旅の安心感が大きく向上します。
4-4【クレジットカードのメリット4】デポジットやホテル予約がスムーズ
クレジットカードは、海外のホテルやレンタカーを利用する際のデポジット(保証金)として広く通用するため、予約やチェックインが非常にスムーズに進むというメリットがあります。
多くの宿泊施設やレンタカー会社では、サービス利用時に支払い能力の証明としてクレジットカードの提示を求められます。クレジットカード会社が利用者の信用を保証しているため、カード情報を登録するだけでデポジットの手続きが完了します。実際に現金や口座残高を確保されることなく、チェックアウトや返却時に問題がなければ請求は発生しません。
一方のデビットカードでは、デポジットの支払いを断られるケースがあります。クレジットカードを持っていることは、海外での行動の自由度を高め、余計な手間を省く上で大きなアドバンテージとなります。
海外手数料が安いクレジットカードの詳細については、こちらの記事で紹介しています。

エポスカード
ポイント
年会費
永年無料
旅行保険
海外:最高3,000万円、賠償責任:最高3,000万円
タッチ決済
Apple Pay・Google Pay
国際ブランド
Visa
ポイントアップ
会員限定サイトを経由するとポイントが2~30倍
ポイント還元率
通常0.5%

楽天カード
ポイント
年会費
永年無料
旅行保険
海外:最高2,000万円
タッチ決済
Apple Pay・Google Pay・QUICPay
国際ブランド
Visa・Mastercard・JCB・American Express
ポイントアップ
楽天市場で楽天カード利用で最大3倍
ポイント還元率
通常1.0%
5海外旅行でクレジットカードを使うデメリット3選
多くのメリットがある一方で、クレジットカードには注意すべきデメリットも存在します。特に後払い方式による使いすぎのリスクや、発行時の審査、そして常に付きまとう不正利用の懸念は、理解しておくべき重要なポイントです。デメリットを把握し、適切に管理することが、クレジットカードを安全に活用する鍵となります。
5-1【クレジットカードのデメリット1】使いすぎのリスクがある
クレジットカードの最大のデメリットは、意図せず使いすぎてしまうリスクがあることです。
クレジットカードは、利用限度額の範囲内であれば口座残高に関係なく決済ができる「後払い」方式です。手元に現金がなくても高額な買い物ができてしまうため、特に海外旅行中の開放的な気分と相まって、金銭感覚が麻痺しやすくなります。
支出をリアルタイムで把握しにくいことから、帰国後に届く請求書の金額を見て驚くというケースは少なくありません。デビットカードのように口座残高という明確なストッパーがないため、計画的な利用を心がける強い自己管理が求められます。使いすぎを防ぐためには、アプリでこまめに利用額を確認するなどの工夫が必要です。
5-2【クレジットカードのデメリット2】審査が必要で発行に時間がかかる
クレジットカードを入手するためには、カード会社による与信審査を通過する必要があり、これがデメリットとなる場合があります。
後払いという信用取引の性質上、申込者には安定した返済能力が求められます。年収、勤務形態、信用情報などが審査され、基準を満たさない場合はカードを発行できません。学生や主婦、フリーランスなど、収入が不安定と見なされやすい方は審査に通りにくいことがあります。
また、申し込みからカードが手元に届くまでには、一般的に1週間から数週間程度の時間がかかります。即日発行に対応しているカードもありますが、選択肢は限られます。海外旅行の出発直前に申し込んでも間に合わない可能性があるため、利用を計画している場合は、余裕を持った早めの手続きが必要です。
5-3【クレジットカードのデメリット3】不正利用のリスクがある
クレジットカードは便利な反面、常に不正利用のリスクが伴います。特に海外では、カード情報を盗み取る「スキミング」などの犯罪が日本よりも巧妙で、頻繁に発生する可能性があります。
カード本体の紛失や盗難はもちろん、悪意のある店舗や偽のウェブサイトでカード情報が抜き取られ、身に覚えのない請求が発生するケースも後を絶ちません。
多くのカード会社は、不正利用に対する補償制度を設けており、届け出から一定期間内の被害額は補償されることがほとんどです。しかし、被害に気づいてからカード会社に連絡し、利用停止や再発行の手続きを行う手間は大きな負担となります。利用明細をこまめに確認したり、怪しい場所ではカードを使わないようにしたりするなど、利用者自身の注意深い管理が不可欠です。
6海外旅行におすすめのデビットカード3選
海外旅行での利用を考えた場合、デビットカードは「いかに手数料を抑えられるか」が選択の重要な鍵となります。為替レートに強く、海外事務手数料が低いカードを選ぶことで、旅のコストを大きく削減できます。ここでは、海外利用に特化した強みを持つ、特におすすめのデビットカードを3枚厳選してご紹介します。
6-1【おすすめデビットカード1】Wise(ワイズ)デビットカード:海外事務手数料が最安水準
海外での利用をメインで考えるなら、Wise(ワイズ)デビットカードが有力な選択肢です。最大の特徴は、為替手数料を上乗せしない「ミッドマーケットレート」を採用している点にあります。銀行が利用するような、非常に有利なレートで現地通貨への両替が可能です。
Wiseアカウント内で米ドルやユーロなど約40種類の通貨を保有でき、渡航先の通貨をあらかじめチャージしておけば、現地でのショッピング手数料不要で決済できます。外貨の残高がなく日本円からの両替が必要な場合でも、0.68%~という格安の両替手数料で済むのがメリットです。一般的なクレジットカードの海外事務手数料(1.6%~3.85%)と比較して、コストを大幅に抑えられます。
さらに、海外ATMからの現金引き出しも月2回、合計3万円までなら手数料無料という特典も付いています。手数料の安さと透明性を徹底的に追求したWiseは、海外旅行はもちろん長期滞在の強い味方となるでしょう。
6-2【おすすめデビットカード2】Sony Bank WALLET(Visa):外貨預金と連携で為替手数料を節約
ソニー銀行が発行する「Sony Bank WALLET」は、外貨預金口座と連携することで海外での支払いを非常にお得にできるデビットカードです。
Sony Bank WALLETの最大のメリットは、米ドルやユーロなど対象10通貨の外貨普通預金口座に残高がある場合、海外でのショッピング時にかかる海外事務手数料が無料になる点です。事前に円高のタイミングで外貨を購入しておけば、為替変動のリスクを抑えつつ、手数料ゼロで決済できます。
外貨口座に残高がない場合や、対象外の通貨で決済した場合でも、海外事務手数料は1.79%と、他の多くのデビットカードと比較して低めに設定されています。海外ATMでの現金引き出しも可能で、外貨に強いソニー銀行ならではのサービスが魅力です。頻繁に海外へ行く方や、外貨預金に興味がある方には特におすすめの一枚です。
6-3【おすすめデビットカード3】楽天銀行デビットカード(Visa・Mastercard・JCB):楽天ポイントが貯まる
普段から楽天のサービスをよく利用する方には、「楽天銀行デビットカード」がおすすめです。楽天銀行デビットカードの最大の魅力は、海外での利用でも1.0%という高い還元率で楽天ポイントが貯まる点です。
多くのデビットカードの還元率が0.5%以下である中、1.0%の高還元率は非常に魅力的です。海外旅行中のショッピングや食事など、あらゆる支払いで効率的にポイントを貯めることができます。貯まったポイントは、楽天市場での買い物や楽天トラベルでの旅行予約といった幅広い楽天グループのサービス、街中の対象店舗で利用可能です。
海外事務手数料は3.08%と標準的ですが、ポイント還元を考慮すると実質的な負担は軽減されます。楽天経済圏をフル活用している方であれば、海外での支払いもお得にまとめられる便利な一枚と言えるでしょう。
7海外旅行におすすめのクレジットカード3選
海外旅行をよりお得で安心なものにするためには、クレジットカード選びが重要です。年会費、海外旅行保険、ポイント還元率の3つのバランスが取れたカードが理想的です。ここでは、特に海外旅行でその真価を発揮する、コストパフォーマンスに優れたおすすめのクレジットカードを3枚ご紹介します。
7-1【おすすめクレジットカード1】エポスカード:疾病治療費用が手厚く年会費永年無料
エポスカードの口コミ
エポスカードは、年会費が永年無料でありながら、充実した海外旅行保険が付帯する点で非常に人気の高い一枚です。
エポスカードの海外旅行保険は「利用付帯」となっており、公共交通機関の料金や募集型企画旅行の代金をカードで支払うことで適用されます。特に、病気をした際の疾病治療費用の補償が最高270万円と手厚いのが特徴で、海外での高額な医療費にも安心して備えることができます。
国際ブランドは世界中で加盟店が多いVisaのため、決済場所に困ることも少ないでしょう。発行もマルイの店舗で受け取れば最短即日で可能なため、出発まで時間がない方にも対応できます。コストをかけずに、海外旅行の「お守り」としてしっかりとした保険を手に入れたい方に最適なクレジットカードです。
エポスカードの詳細については、こちらの記事で紹介しています。
7-2【おすすめクレジットカード2】楽天カード:ポイント還元率1.0%でハワイラウンジも年間10回まで利用可能
楽天カードの口コミ
楽天カードは、年会費永年無料でありながら基本のポイント還元率が1.0%と高く、日常使いから海外旅行まで幅広くお得なクレジットカードです。
楽天市場など楽天グループのサービスで利用するとさらに還元率がアップするため、普段から楽天経済圏を活用している方には特におすすめです。貯まった楽天ポイントは1ポイント=1円として多くの加盟店で利用でき、利便性も抜群です。
海外旅行関連の特典も充実しており、特にハワイのホノルルにある会員専用の「楽天カードラウンジ」を年間10回まで無料で利用できるのは大きな魅力です。また、海外旅行傷害保険も利用付帯で最高2,000万円まで補償されます。ポイントのお得さと海外での特典を両立したい方に最適な一枚です。
楽天カードの詳細については、こちらの記事で紹介しています。
7-3【おすすめクレジットカード3】三井住友カード(NL):セキュリティの高さと最大7%還元が魅力
三井住友カード(NL)は、セキュリティの高さと特定の店舗での高いポイント還元率が魅力のクレジットカードです。年会費は永年無料です。
最大の特徴は、券面にカード番号や有効期限が印字されていない「ナンバーレス」仕様であること。店舗での支払い時にカード情報を盗み見されるリスクを大幅に低減できるため、海外でも安心して利用できるでしょう。カード情報はVpassアプリで安全に管理されます。
また、国内では対象のコンビニや飲食店でスマートフォンのタッチ決済を利用すると、最大で7%のVポイントが還元される特典も強力です。最高2,000万円の海外旅行傷害保険も利用付帯しており、セキュリティとポイント還元、保険のバランスが取れた一枚です。
三井住友カード(NL)の詳細については、こちらの記事で紹介しています。
8海外旅行でデビットカードとクレジットカードを併用する方法3選
海外旅行での支払いは、デビットカードかクレジットカードのどちらか一方に絞る必要はありません。むしろ、両方のカードの長所を活かし、短所を補い合う「併用」が最も賢く安全な方法です。シーンに応じて使い分けることで、手数料を節約し、リスクを分散させることができます。
8-1【併用の方法1】デビットカードは日常の少額決済に使う
デビットカードは、日常的な少額決済に活用するのがおすすめです。カフェでの休憩やコンビニでの買い物、公共交通機関の利用など、日々の細かな支出にデビットカードを使えば、支出が即座に口座に反映されるため、お金の流れをリアルタイムで把握できます。
クレジットカードとは異なり、後からまとめて請求が来ることで支出感覚が曖昧になるのを防ぎ、旅行中の予算管理が格段にしやすくなります。使いすぎを防ぎながらキャッシュレスの利便性を享受できる、賢い使い方です。
8-2【併用の方法2】クレジットカードはホテルやレンタカーのデポジットに使う
クレジットカードは、ホテルやレンタカーのデポジット(保証金)の支払いに利用するのが最適です。海外のホテルなどでは、支払い能力の証明としてクレジットカードの提示が求められることが多く、デビットカードでは対応できない場合があります。
また、航空券や高価なお土産の購入といった高額な決済が発生する際にも、利用限度額に余裕のあるクレジットカードが役立ちます。多くのクレジットカードに付帯する海外旅行保険の適用条件を満たすという意味でも、ツアー代金や交通費の支払いに利用すると良いでしょう。信頼性が求められる場面や大きな金額が動く場面では、クレジットカードの利用がおすすめです。
8-3【併用の方法3】現金・デビット・クレジットの3つを使い分ける
海外旅行における最も理想的な支払い方法は、現金、デビットカード、クレジットカードの3つをバランス良く使い分けることです。
- 現金: チップの支払いや屋台、ローカルマーケットなど、カードが使えない場面に備えて少額を用意しておきます
- デビットカード: 日常の食事や少額の買い物に利用し、予算管理を徹底します。また、現金が不足した際にはATMから現地通貨を引き出す役割も担います
- クレジットカード: ホテルやレンタカーのデポジット、高額な決済、海外旅行保険の適用目的など、信頼性と補償が求められる場面で利用します
このように複数の支払い手段を準備しておくことで、あらゆる状況に柔軟に対応できるだけでなく、紛失や盗難、カードの磁気不良といった不測の事態に備えるリスク分散にもつながります。
9海外旅行でデビットカード・クレジットカードを使う際の注意点5選
海外でカード決済を安全かつスムーズに行うためには、出発前の準備が不可欠です。手数料や利用限度額の確認から、万が一のトラブルに備えた情報管理まで、事前にチェックしておくべきポイントがいくつかあります。これらの注意点を押さえておくことで、現地での不要なトラブルを避け、安心して旅行を楽しむことができます。
9-1【注意点1】海外事務手数料を事前に確認する
海外でカードを利用する前に、必ず海外事務手数料を確認しておきましょう。海外事務手数料とは、外貨での利用額を日本円に換算する際にカード会社が上乗せするもので、カードによって料率が異なります。
一般的に1.6%から4.4%程度と幅があり、デビットカード・クレジットカードを問わず、高く設定されているカードもあります。一見わずかな差に見えますが、旅行中の総利用額が大きくなると、手数料だけで数千円から数万円の差になることもあります。
自分が持っているカードや、これから作成するカードの海外事務手数料が何%なのかを公式サイトなどで事前に把握しましょう。複数のカードを持っている場合は、手数料が最も低いカードをメインに利用するのが賢明です。
9-2【注意点2】利用限度額を引き上げておく
海外旅行中は、航空券やホテル代、ショッピングなどで高額な支払いが発生することがあります。出発前にクレジットカードの利用限度額を確認し、必要であれば一時的な増額申請をしておきましょう。
多くのクレジットカード会社では、会員サイトやアプリ、電話などで利用限度額の一時的な引き上げ手続きが可能です。現地で限度額を超えてしまいカードが使えなくなるという事態を避けるために、余裕を持った限度額を設定しておくことが重要です。
同様に、デビットカードを利用する場合は、紐づいている銀行口座に十分な残高を入金しておくことを忘れないようにしましょう。残高が不足すると、デビットカードを利用できなくなります。
9-3【注意点3】暗証番号とカード情報を控えておく
海外も日本国内と同様にタッチ決済の普及が進んでいるものの、訪れる国や地域の店舗によっては、ICチップ付きカードの決済時に4桁の暗証番号(PINコード)の入力を求められることがあります。スムーズな支払いのために、出発前に必ず暗証番号を確認しておきましょう。忘れてしまった場合は、カード会社の会員サイトや電話で照会手続きが必要です。
また、万が一の紛失や盗難に備え、カード番号、有効期限、カード裏面のセキュリティコードをメモし、カード本体とは別の安全な場所に保管しておくことを推奨します。必要なカード情報があれば、カードを紛失した際に利用停止手続きを迅速に行ったり、オンラインでの予約や支払いを続けたりすることが可能になります。
9-4【注意点4】不正利用対策としてカード会社に事前連絡する
普段と異なる海外での利用を不審な取引と判断されないよう、出発前にカード会社へ連絡し、渡航先と期間を伝えておくことを推奨します。海外で急にカードを利用すると、カード会社の不正利用検知システムが作動し、セキュリティロックがかかってカードが一時的に利用できなくなることがあります。
多くのカード会社では、ウェブサイトの会員ページや電話で簡単に届け出が可能です。事前連絡の一手間をかけておくだけで、現地での決済がスムーズになり、不要なトラブルを回避できます。特に、普段あまり海外に行かない方や、複数の国を周遊する予定の方は、忘れずに行いましょう。
9-5【注意点5】紛失・盗難時の連絡先を控えておく
海外旅行で最も避けたいトラブルの一つが、カードの紛失や盗難です。万が一の事態に備え、出発前に必ずカード会社の緊急連絡先を控えておきましょう。
多くのカード会社は、24時間対応の海外専用の盗難・紛失受付デスクを設けています。緊急連絡先をスマートフォンに登録しておくだけでなく、紙にもメモしてスーツケースなどカードとは別の場所に保管しておくと、より安心です。
被害に気づいたら、直ちに連絡してカードの利用を停止してもらうことで、不正利用による被害の拡大を防ぐことができます。迅速な対応が、被害を最小限に抑えるための鍵となります。
10まとめ
海外旅行における支払い方法として、デビットカードとクレジットカードはそれぞれ異なる強みを持っています。
デビットカードは、口座残高の範囲内での即時払いのため使いすぎを防ぎやすく、予算管理がしやすいのが最大のメリットです。審査なしで発行しやすいため、学生や若者にも適しています。
一方、クレジットカードは、高いポイント還元率、充実した海外旅行保険、高い利用限度額といったメリットがあり、特に高額な支払いや万が一の備えとして非常に頼りになります。ホテルなどのデポジットにもスムーズに対応できます。
結論として、どちらか一方を選ぶのではなく、両方のカードを携帯し、シーンに応じて賢く使い分けるのがおすすめです。日常的な少額決済はデビットカード、高額決済やデポジットはクレジットカードと使い分けることで、それぞれのメリットを最大限に享受し、安全で快適な旅を実現できます。自身の旅行スタイルに合わせて、最適なカードの組み合わせを見つけてください。

エポスカード
ポイント
年会費
永年無料
旅行保険
海外:最高3,000万円、賠償責任:最高3,000万円
タッチ決済
Apple Pay・Google Pay
国際ブランド
Visa
ポイントアップ
会員限定サイトを経由するとポイントが2~30倍
ポイント還元率
通常0.5%

楽天カード
ポイント
年会費
永年無料
旅行保険
海外:最高2,000万円
タッチ決済
Apple Pay・Google Pay・QUICPay
国際ブランド
Visa・Mastercard・JCB・American Express
ポイントアップ
楽天市場で楽天カード利用で最大3倍
ポイント還元率
通常1.0%
11よくある質問
海外旅行でデビットカードだけで過ごすことはできますか?
理論上は可能ですが、推奨はできません。デビットカードは多くの店舗で利用できますが、一部のホテルやレンタカー会社ではデポジット(保証金)として認められない場合があります。また、機内販売や高速道路料金といった一部のサービスで、デビットカード決済に対応していないものも存在します。万が一の事態に備え、クレジットカードを併せて携帯するのが安全でしょう。
デビットカードとクレジットカードの海外事務手数料はどちらが安いですか?
どちらが安いかは一概には言えません。クレジットカードの手数料は1.6%~3.85%程度、デビットカードは1.0%~4.4%程度が目安です。ただし、Wiseデビットカードのように海外利用に特化し、手数料を非常に低く抑えているカードも存在します。利用するカードによって料率が大きく異なるため、海外へ行く前に利用予定のカードの手数料を確認することが重要です。
海外旅行保険はデビットカードにも付帯しますか?
付帯しているデビットカードは非常に少ないのが現状です。一部のカードには付帯していますが、補償額が低かったり、補償範囲が限定的だったりすることがほとんどです。海外での医療費は高額になる可能性があるため、デビットカードの保険だけでは不十分な場合があります。安心して旅行するためには、海外旅行保険が充実したクレジットカードを持つか、保険会社の旅行保険に別途加入することを強く推奨します。
高校生でも海外旅行で使えるカードはありますか?
はい、デビットカードであれば高校生でも作成可能です。多くの金融機関が、申し込み可能な年齢を「15歳以上(中学生を除く)」や「16歳以上」と設定しています。クレジットカードと違って与信審査が不要なため、収入のない学生でも発行しやすいのが特徴です。海外留学や修学旅行などでカードが必要な場合に便利な選択肢となります。ただし、クレジットカードは原則として18歳以上が対象で、高校生は申し込めない場合がほとんどです。
海外ATMでデビットカードを使う際の手数料はいくらですか?
海外ATMでデビットカードを使って現地通貨を引き出す際には、主に2種類の手数料がかかります。1つはカード発行会社が定める「海外ATM利用手数料」(1回110円~220円程度)、もう1つは利用額にかかる「海外事務手数料」(1.0%~4.4%程度)です。加えて、現地のATM設置機関が独自の手数料を上乗せする場合もあります。手数料はカードによって異なるため、事前に確認しておくと安心です。










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